フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの最終戦・NHK杯が27～29日に長野市ビッグハットで行われ、ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦選手(20)がショートプログラム(SP)で世界最高得点となる106.33点で首位発進し、フリーでも世界最高得点となる216.07点を獲得して合計322.40点で見事優勝を果たしました。
合計点が300点を超えるのは史上初のことで、SPとフリーで完璧な演技を披露し世界最高得点をマークした羽生選手は絶対王者の圧巻の実力を見せつけ、世界中のファンから祝福の声が上がっています。
そんな羽生選手に関する記事を週刊誌『女性セブン』が報じたことから議論を呼んでおり、それは羽生さんの母親やコーチが羽生選手に通達したという恋愛禁止令。
同誌によると、今シーズン開始前から母親に“絶対に恋愛は禁止”だということを厳しく言われていたといい、先日行われたNHK杯前にはさらに厳しく通達されたといいます。
これは長野県で行われる凱旋試合だからという理由だけでなく、GPシリーズ初戦のカナダ大会でジャンプの失敗によりライバルのパトリック・チャン選手に大差をつけられ、2位に終わってしまったことにあり、NHK杯で優勝しないと3連覇がかかっているGPファイナルの出場が危ぶまれることから、スケートに集中するために恋愛を禁止し、ほとんど自宅とリンクを往復するだけの生活を送っていたようです。
こうした背景があり恋愛を禁止されているという羽生選手ですが、過去にインタビューで理想の相手は「フィギュアスケートをやっている人がいい」と話していたことがあり、最近では村上佳菜子選手(21)と仲が良いことから交際の噂が囁かれ、さらに1歳年上の今井遥選手(22)との関係が噂されるなど、女子選手との恋仲が囁かれてきました。
しかし、羽生さんの母親やコーチは羽生選手はまだ若いことから、恋の噂が立つだけで振り回されてしまうことになるため、“恋愛は絶対ダメ”だと言い聞かせてきたそうで、羽生選手としては「たまには女の子の友達とご飯くらい食べるよ」と不満もあったものの、前回の成績を含めてあらぬ陰口を叩かれたくないために、これまで以上にスケートに打ち込んでいるとのこと。
そして、29日に放送された情報バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、恋愛禁止に関して出演者に賛成か反対かのフリップを渡して検証をしていたのですが、意外にも賛成の声も多く「誰かのものになってほしくない」「今はフィギュアに徹して、もっと上を目指してほしい」といった声が上がっていました。
その一方でネット上では、「過保護」「マザコンイメージがつく」「プライベートまで干渉するな」など、恋愛禁止令に対して批判的な声が多く上がっており、競技と恋愛は別だと考えている方が多いようです。
羽生選手ほどのスター選手となると、マスコミは常にスクープを狙っており、熱愛などのスキャンダルがもし発覚した場合マスコミに追い掛け回され、競技に集中することが出来なくなってしまう可能性が高いことから、母親やコーチが羽生選手の恋愛を禁止するというのも分からなくもないのですが、羽生選手は今年で21歳と恋愛をしたい年頃で、押さえつけることによってそれがストレスとなり、それが競技に影響を及ぼす可能性もあることから、自由を奪うというのはいかがなものかと思いますね。
羽生選手には20代らしい生活を送るとともに、競技も頑張ってほしいと思うのですが、しばらくはプライベートを犠牲にするしかないのでしょうか。
ちなみに、羽生選手は今年7月にテレビ番組で「僕は結婚したいです。25、26で結婚したいな」と結婚願望を語っていたそうなのですが、果たしてその願望通りに結婚をすることはできるのでしょうかね…。