2006年にデビューし、今年デビュー10周年を迎える歌手のMay J.さん(メイジェイ 27歳)が6日、自叙伝『私のものじゃない、私の歌』を16日に出版するにあたり発売記念イベントを行い、ネット上で「カバーソング芸人」などとバッシングされ、「気にしないようにはしていたけれど、生放送で歌っている時にバッシングの声が頭の中に入って集中できないこともあった。」と、大きなショックを受けていた事を告白しました。
May J.さんは、日本人の父親とイラン系の母親を持つハーフで、幼少期から幅広い音楽教育を受け、シンガーソングライターの青山テルマさんや宇多田ヒカルさんも通っていたナショナルスクール「アメリカンスクール・イン・ジャパン」を卒業し、2006年に歌手デビュー。
その後シングルやアルバムなど数多くリリースし、2009年リリースの2ndアルバム『FAMILY』はオリコンの週間ランキングで4位を獲得し、2010年リリースの3rdアルバムは9位とそこそこの売り上げを記録しているもののブレークとはならなかったのですが、関ジャニ∞のメンバーが出演のバラエティ番組『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)のカラオケ企画への出演で「歌うま女王」として注目を集め、カバー曲を歌う路線でブレークしました。
そんなMay J.さんは2014年3月、日本で公開されたディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王』の日本語吹き替え版で主題歌『レット・イット・ゴー~ありのままで~』を歌唱しこれが大ヒットとなり、メディアへの露出量が激増。
しかし、May J.さんのカバーをよく思わない方が非常に多く、映画のヒットに便乗したものだとしてネット上では「映画の便乗商法」などとバッシングの嵐となりました。
そんなMay J.さんは16日発売の自叙伝でバッシングに悩んだ過去を明かしているのですが、同日にはニューアルバム『Sweet Song Covers』をリリースし、「求めてくれる人がいる限り、どんな歌でも歌っていきたい。名曲は歌い継がれることで残っていく」と今後もカバー曲路線を継続していくことを宣言しています。
ですが、アナ雪ブームも完全に過ぎ去ってしまっており、この第3弾カバーアルバムの売上は伸びないと音楽関係者の間ではみられているとニュースサイト『日刊サイゾー』は報じており、これまでにリリースしたアルバムは30万枚ほどの売り上げを記録しているものの、レコード会社の人間によれば5~6万枚止まりだろうと予測し、過去2作の半分以下のプレス枚数となるとみられるとのこと。
ちなみに、今回のアルバムには太田裕美さんの楽曲で、過去に多くの歌手がカバーしている名曲『木綿のハンカチーフ』や、山下達郎さんの『RIDE ON TIME』、松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』、西田敏行さんの『もしもピアノが弾けたなら』、H2Oの『想い出がいっぱい』、松任谷由実さんの『春よ、来い』など、70~80年代の楽曲を中心にカバーしているのですが、May J.さんのことを知る若い層が知らない曲が多く、厳しい結果となる可能性は高そうです。
May J.さんにはオリジナルの曲もあるのですが、これまでにオリジナルでこれといったヒット曲は生まれておらず、アナ雪ブームやカバーアルバムなどのリリースによって、他の歌手のヒット曲を歌うカバー歌手というイメージが強くなってしまっているのですが、今回の自叙伝はそんなMay J.さんのイメージアップのために出されたといいます。
ある芸能関係者は、「昨年まで頻繁にあったディズニーイベント出演も、今年から激減。このままでは地方回りの小ライブ中心の歌手になってしまうので、生い立ちなどもまとめた彼女自身のキャラクターを広める必要があった」と自叙伝出版の裏側を語っているとのこと。
さらに、May J.さんの所属事務所は、情報番組のコメンテーターや旅番組のリポーターなど、歌手活動の他にも露出増を狙ったテレビ出演を売り込んでいるらしいといい、「カバー路線もダメなら文化人みたいなこともと思っているんじゃないかな」と語っています。
カバー歌手路線からまさかの文化人路線と、かなり迷走している感があるのですが、May J.さんの人気が今ひとつ伸びない一因として音楽関係者は「芸名」を挙げており、May J.さんはデビュー当時、ヒップホップ系の歌手だったことからブラックミュージックに傾倒しているかのような「May J.」という芸名を付けてしまったものの、その後の路線変更によってこれがマイナスになっていると指摘。
横文字での名前は全国区で考えると浸透しにくいという傾向にあることから、カバー路線に変更した際に、May J.さんの本名である「橋本芽生(はしもと・めい)」か「橋本メイ」に変更していれば、宇多田ヒカルさんと同じ系統に見てもらえたはずだと語っています。
これに対してネット上では、
- この人には、謙虚とか控え目とか、譲るとか言う雰囲気がない。ただの欲張り。周囲のせいにして得を得ようとしてる。自慢するわりには、私って可哀想みたいなビームも出すし、扱いにくい。めんどくさい女。
- いゃ~May J.無理だわ、ダメ、生理的に受け付けない。
- 歌を聴いて嫌悪感を感じるのはMay J.だけだな
- 宇多田ヒカルと比べないで欲しい!!宇多田ヒカルは ただ歌が上手いだけじゃない!May J.は『「私 歌上手いでしょ?』って、ドヤ顔で歌うのが嫌!全然 感情がなくて 心に響かない!息吸うのもうるさくてダメなんだよね
- この人は歌の上手下手じゃないよ、人間性が嫌われてる。注目を浴びてるときに上から目線な発言をしなかったら、少しは違ったかもしれないのに
などのコメントが寄せられています。
May J.さんが歌手としてイマイチパッとしない一因として、その名前にもあると関係者は指摘しているとのことなのですが、アンチが多い原因はやはりオリジナル曲のヒットが無いことが大きいと思いますし、他のアーティストのヒット曲ばかりを歌い注目を集め、テレビ番組や自身のコンサートなどで、カバー曲をまるで自身の曲かのように歌っていることが原因だと思います。
そのためにネット上では、「他人のふんどしおばさん」「カバーソング芸人」などと批判を浴びており、これからも歌手として活躍していくためには、やはりオリジナル曲のヒットが不可欠で、歌手としてダメなら情報番組でコメンテーターを務める等の路線変更を狙っているとのことですが、トークが特別上手い方では無く、好感度高いわけではないため、タレントのような活動は余計にアンチを増やし、逆効果になる可能性も高いことから、引き続き歌手活動だけに専念した方がいいのではないでしょうかね。