『X JAPAN』のリーダーで、ドラマー・ピアニストのYOSHIKIさん(本名=林佳樹 はやし・よしき 53歳)が2日、重大発表すると告知していたにも関わらず、生出演したネット番組『YOSHIKI CHANNEL』(ニコニコ動画)で発表直前にストップがかかるハプニングが発生し、ファン等の間で物議を醸しました。
YOSHIKIさんによれば、重大発表として公表する予定だった情報は、ファンが長年待ち望んでいる「アルバム関係」の発表だったそうなのですが、発表直前にスタッフから携帯電話を渡され、関係各所への調整不足を理由にまだ発表できないことが明らかになりました。
YOSHIKIさんは視聴者に対して、「自分がちょっと早とちりしてしまって、色んな方に100%確認を取らなかった」などと説明し、「うわぁ、ごめんなさい、恥ずかしい」「公開詐欺になっちゃった…。自分の命を懸けて誓いますが、決して引っ張るつもりでやったわけではないんです」「もう狼男どころじゃないじゃん」などと語り、ひたすら謝罪していました。
これに対してファンからは多くの励ましコメントが寄せられたものの、「ファンの言葉に甘えちゃいけないんです…。ああ、ごめんなさい…」と平謝りしていたのですが、なぜこのようなトラブルが発生したのか、その裏側を29日発売の週刊誌『女性セブン』が報じています。
『X JAPAN』は2007年に再結成が発表され、新曲リリースのほか、国内外で精力的にライブを開催するなどし、2008年に新曲入りのベストアルバムを今後発売すると発表しており、2009年には年内に出せる、ほぼ完成しているとしていたのですが、リリースされませんでした。
その後も同じようなことが何度も繰り返されており、一向にアルバムが発売されないことから、“出る出る詐欺”などとも揶揄されています。
しかし、2日の重大発表予告は重大度が高いとして、音楽関係者等の間でもちょっとした騒動になっていたそうで、実際にすでにレコーディングも数年前に終了し、ジャケットも完成していて、いつでもリリース出来る状況にあることから、大きな注目を集めていたと『女性セブン』は報じています。
それにも関わらず、今回も延期が決定した理由についてレコード会社幹部は、「YOSHIKIさんは今回の重大発表前に、アルバムの発売をメンバーに報告しています。これは今までで初めてのこと。ですが、その報告が発表の直前だった。何も聞かされていなかったメンバーもいて、了承が得られなかったのです。」
と裏側を明かしています。
<↓の画像は、『X JAPAN』メンバー写真>
(左からPATAさん、HEATHさん、YOSHIKIさん、Toshlさん、SUGIZOさん)
『X JAPAN』のメンバーたちは、YOSHIKIさんが統括している音楽出版社と契約する方式を取っていて、中には契約が切れた後、音楽出版社側からの金銭未払いなどを理由に契約更新していないメンバーもいるとか、と伝えているのですが、昨年にはボーカルのToshlさんが、ギャラの未払いを理由に契約を更新していないという噂を『女性セブン』が報じています。
そんな中でアルバムリリースに踏み切ろうとした理由は、来年の東京五輪が関係しているのではないかと前出のレコード会社幹部は憶測しており、「YOSHIKIさんは、東京五輪を盛り上げるためにクリエイターたちが情報発信する『ONE TEAM PROJECT』に早くから参加しています。五輪関係のイベントにも出席していました。五輪の開会式にはその国の著名ミュージシャンが登場することが多い。五輪を前に23年ぶりのアルバム発売となれば、話題性のあるYOSHIKIさんが指名される、という可能性もあるでしょう」
と語っています。
YOSHIKIさんの説明によれば、数人からはOKをもらっていたものの、全員からでは無かったことで発表を中止したといい、問題はコミュニケーション不足、事前手続き不備があったとしており、かねてから噂されているYOSHIKIさんとToshlさんの確執などが問題では無いのであれば、アルバムリリースが正式発表される日は近いのかもしれませんね。
『X JAPAN』は今年メジャーデビュー30周年を迎えているだけに、ファンが待ち望んでいるアルバムを是非ともリリース出来るようしっかりと調整をしてもらいたいです。
また、YOSHIKIさんは2日の重大発表は第1弾と位置づけていたので、今後この他にどのような発表があるのかにも注目したいところです。