イタリアの高級ファッションブランド『VALENTINO(ヴァレンティノ)』が、木村拓哉さんの次女・Koki,さんを起用したキャンペーン動画、写真が炎上騒動に発展し、日本法人『ヴァレンティノジャパン』が公式ツイッターに謝罪コメントを投稿しました。
問題となったのは、今年の春夏コレクション『VALENTINO COLLEZIONE MILANO』に合わせて公開されたキャンペーン動画と写真で、Koki,さんが地面に敷かれた着物の帯の上をハイヒールで歩いたり、帯の上に座る姿などを披露していたことによりネット上では、「不愉快」「日本への侮辱」「日本人への冒涜であり民族差別」などの批判が噴出し、炎上状態になっていました。
<↓の画像は、着物の帯の上に座るKoki,さんの写真>
<↓の画像は、着物の帯の上を歩くKoki,さんの写真>
- Koki,さん出演『VALENTINO』キャンペーン動画(Twitter)
その後、問題の動画や写真は削除されましたが、ネット上では炎上が続いていた中で、『ヴァレンティノジャパン』はツイッター上で謝罪しました。
投稿されたコメントではキャンペーン動画について、「モデルが着物の帯を思わせる布の上に座る、または歩く、靴を履いて家の中にいるシーンが登場します」と説明した上で、「これらのビジュアルは、日本の文化に敬意を込めて作成されたもので、日本の文化を冒涜するような意図は全くなく、このシーンで使われた帯も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」
と謝罪しています。
<↓の画像が、『ヴァレンティノジャパン』の謝罪コメント全文の写真>
そして、この謝罪コメント発表を受けてネット上では、
- これのどこに日本への敬意があるのでしょう??
- 苦しい釈明ですね…。ヒールで上に立つ、って構図がもう良くない。踏み付けなくてもいいのに。
- 帯でなかったにしても、何かを踏みつける事が相手の文化への敬意を表す方法だと初めてしった。
- 帯を思わせる布ならいいってどういう感覚?帯を思わせる布が粗末に扱われたら普通に不愉快だけど
- 帯であれ何であれ 靴履いて何かを踏みつける事に違和感を感じる。敷物として存在するもの以外 一瞬でもためらう。。。
kokiさんには知識や教養が足りないというイメージが付きました。 - 帯を思わせる布ってことは、帯として認識させるために意図したもので、本物の帯かどうかの問題ではない。結局アウト。何の言い訳にもなってない。
- あの作品から日本文化への敬意は感じ取れなかった。BGMの安っぽさも含めて、「日本に来たことのない外国人が抱く日本のイメージを端的に表現しただけ」のような感じ。
目まぐるしい場面転換も、畳の上で悩ましい表情を作るモデルも陳腐。 - どのように敬意を込めたのか、制作の意図が不明瞭すぎる。
言い訳せず、帯じゃなければ何なのか、それを踏みつけることでどのように敬意を込めたのか、制作の意図を個々具体に説明してもらいたい。
謝れば、削除すれば良いだろうではない。 - 日本のどこかのブランドがアルバやカズラ(カトリックの司祭が着用する祭服)で同じ事をしたらイタリア人はどうリアクションする?
それと同じ。グローバル企業ならもっと他国の事を勉強しましょう。
などと批判の声が上がっており、今もなお炎上が続いています。
『VALENTINO』が公開した問題のキャンペーン動画は、国内外からスタッフが参加し、中国出身の女性フォトグラーが撮影を手掛けていました。
Koki,さんが着物の帯の上を歩く演出に関しては、アングラ劇作家・歌人の故・寺山修司さんが、1970年代後半に製作した映画『草迷宮』のワンシーンからインスパイアされたものとされ、実際に劇中では今作で俳優デビューした若き日の三上博史さんが、着物の帯の上を走るシーンがあります。
<↓の画像は、映画『草迷宮』のワンシーン>
この印象的なシーンに影響を受け、あのような動画を制作してしまったというのですが、着物(和服)は日本における民族服とされていることから、その上を歩いたり、座ったりする行為などは、日本文化の冒涜だと非難されても仕方がありません。
また、『ヴァレンティノジャパン』が発表した謝罪コメントも言い訳にしか感じられず、ネット上で炎上騒動に発展したことで、とりあえず動画等を削除し、謝罪したというのがひしひしと伝わってくる文面で、これもまた残念ですね。
ちなみに、Koki,さんはこの炎上騒動には一切言及することなく、SNSの更新を続けています。