巨額投資トラブルが表沙汰となり、23日に『松竹芸能』からの退所を発表したTKO・木本武宏さん(51)が、芸能界引退はせずに活動を自粛し、出資者たちに「一生かけて返金したいと話している」と語っていることが明らかになりました。
『サンケイスポーツ』(サンスポ)によれば、TKO木本武宏さんの新たな窓口となった個人事務所が取材に応じ、一部出資者にはすでに返金していることや、お金を管理していた投資家に対しては、週明けにも法的措置を講じることを明らかにしたとのことです。
TKO木本武宏さんは、仮想通貨(暗号通貨)やFX(外国為替証拠金取引)の投資話を芸人仲間やタレント、実業家等に持ちかけ、推定7億円を集めたものの、投資家と突然連絡が取れなくなるトラブルが発生し、この責任を取る形で松竹芸能を辞める決断をしたといいます。
そして、約3年前にTKO木本武宏さんが設立した個人事務所がサンスポの取材に応じ、TKO木本さんの今後の活動については、芸能界引退を否定した上で「活動自粛させていただきます」としています。
また、TKO木本武宏さんは投資トラブルに対する今後の対応について、「ご迷惑をかけた債権者に誠意をもって対応したい。一生かけても返金したい」と話しているとのことです。
TKO木本武宏さんは23日にツイッターを更新し、「必ず近日中に事の経緯をきちんと説明させて頂く所存です」としていますが、個人事務所は今後の説明について、「木本は『嘘、偽りなく全てお伝えしたい』と話しております。ただ、債権者の方々もおりますので、どこまで明らかにしていいのか、またコロナが猛威を振るっている現状で会見していいのかも含め、お伝えする方法を考えております」
としています。
<↓の画像は、TKO木本武宏さんの謝罪コメント写真>
すでに弁護士にも今回のトラブルを相談し、投資金を管理しながら音信不通となった投資家に対して、返金訴訟を視野に法的措置を講じることも明らかにしています。
『日刊スポーツ』もTKO木本武宏さんに近い関係者に取材を行い、投資家に対しては刑事・民事の両方で法的措置を講じる考えであることや、投資トラブルに関しては現在も詳細を調査中ながら、TKO木本さんは出資金を直接運用しておらず、投資運用を持ちかけてきた投資家にお金を預けていたとしています。
また、TKO木本武宏さんが出資者に持ちかけていた投資話は、仮想通貨関連ではないそうです。
この他に『スポーツ報知』は、TKO木本武宏さんが芸人仲間等に対して、投資話を本格的に持ちかけるようになったのは2020年ごろで、コロナ禍で仕事が減り、収入が激減した後輩芸人等に投資方法をレクチャーしていたといい、芸人からの信頼も厚かったことから、1,000万円単位の投資をした芸人もいたと伝えています。
『スポーツニッポン』は、平成ノブシコブシ・吉村崇さんは約5,000万円を投資していたとの情報があると伝えており、同紙の取材にノブコブ吉村さんは、「協議中なんで、何も答えられないんです。俺も事実が全然分かっていなくて。」と語り、具体的な金額は明らかにしなかったものの、投資トラブルに巻き込まれていることを認めたそうです。
<↓の画像は、巨額投資トラブルに巻き込まれた平成ノブシコブシ・吉村崇さんの写真>
『スポーツ報知』の取材に関係者は、「少額とはいえ利益を出した芸人も多かった。木本さんの投資利益を得た通帳の預金額を見て、信用した芸人もいたようです」
と明かしたとしています。
さらに、TKO木本武宏さんが数ヶ月前に出資者に対して「追加で金を入れないと、これまで投資した分が無駄になる」などと、早期の追加投資を迫っていたとの情報もあり、この頃には投資していた仮想通貨の価格が暴落し、資金繰りに困っていたとみられるといいます。
『サンケイスポーツ』や『日刊スポーツ』の取材に応じた関係者は、TKO木本武宏さんも被害者の1人であるかのような説明を行い、刑事と民事の両方で法的措置を講じる考えを明らかにしています。
一方で『スポーツ報知』は、TKO木本武宏さんが元プロ野球選手やアパレル経営等と共に、投資話を持ちかけていた疑いもあるとし、そのお金を使って投資家が仮想通貨などの取り引きを行っていたとの情報を伝え、金融商品取引法では金融庁に登録をせずに、仮想通貨などへの投資を勧誘したり、仲介を行うことは違法となることから、TKO木本さんも罪に問われる可能性があるようです。
このように、現在も様々な情報が飛び交う中で、芸人仲間たちからはTKO木本武宏さんを擁護する声が相次いでおり、おぎやはぎ、サンドウィッチマンのほか、明石家さんまさんやダウンタウン・松本人志さんも、TKO木本さんは人を騙すような人間ではないと断言し、TKO木本さんもトラブルに巻き込まれた被害者の1人だろうと憶測しています。
ただ、TKO木本武宏さん自身は集めたお金で投資を行っていなかったとしても、TKO木本さんが言わば広告塔の役割を担い、複数の人たちから多額のお金を集めていたことで大きなトラブルに発展し、勧誘方法などに問題があったら警察沙汰に、出資金を返金出来なかった場合には裁判に発展する可能性が高いでしょうし、詳細が明らかになっていない現時点で擁護することには疑問を抱きます。
とりあえず、TKO木本武宏さん側は今後、投資家を相手取り訴訟を起こす考えで、そしてTKO木本さん本人が事の経緯などを嘘、偽りなく話す考えとのことから、どういった説明を行うのかに注目したいところですね。