巨額投資トラブルにより『松竹芸能』を退所し、現在は芸能活動を自粛しているTKO・木本武宏さん(51)が、記者会見を開く前に週刊誌『女性セブン』のインタビュー取材に応じ、トラブルの経緯やその内容などを初告白しています。
7月下旬にインタビュー取材に応じたTKO木本武宏さんは、体重が10キロ以上も落ちたことを明かしつつ、投資トラブルを巡る騒動を謝罪し、会見する前に女性セブンの取材に応じた理由については、「騒動が大きくなるにつれ、事実とかけ離れたことや、関係のない方の名前まで報じられてしまい、この現状をそのままにしておくわけにはいかないと思うようになりました。一刻も早く経緯をお伝えするために、以前から今回のことで声をかけていただいていた記者の方にお願いして、このような説明の場を設けていただくことにしました」
と説明しています。
<↓の画像は、女性セブンの取材に応じたTKO木本武宏さんの写真>
女性セブンは約1年前から、TKO木本武宏さんが抱える金銭トラブルについて取材し、投資トラブルが表沙汰になる前から取材を申し込んでいたとのことです。
そして、大騒動に発展している投資トラブルについては、TKO木本武宏さんは自称・FXトレーダーのA氏、不動産投資名目で資金集めをしていた元芸能関係者のB氏にお金を預けていたそうで、その投資話を聞いた複数の関係者も多額の投資を行いましたが、その大半が消えてしまったとのことです。
TKO木本武宏さんによれば、出資者たちが2人に預けたお金の総額は「6億円強」とし、その一部は返金されているものの、現在も3億円以上が“使途不明”のままで、運用実態が無かった可能性もあるといいます。
TKO木本武宏さんはこの投資トラブルでの自身の立場について、「僕が誰かを騙そうとしたことは一切ないですし、手数料や紹介料を受け取ったり、利益の分け前をもらったこともありません。投資に興味のある仲間が集まって『みんなで得しようや』、『稼ごうや』と言う話の中で、僕が持ってきた話が、運用の実態も不明なままになってしまったのが実情です。」
と説明しています。
投資に興味がある人には声をかけたものの、無理やり勧誘はしていないとし、出資法に触れるような元本を保証するといった話もしていないものの、自分が声をかけてこのような事態になったことに重大な責任を感じているとしています。
A氏によるFX投資に関わっていたのは自身も含めて合計10人で、個人名は出せないものの一般人だけでなく芸能人もいるとした上で、FXの損失は今年に入ってから一旦解決したと明かしています。
TKO木本武宏さんはA氏を紹介した責任を感じて、車や時計などお金になるものはほとんど売却し、家族や親族らにも借金して、出資者全員に損失分を自ら肩代わりする形で返したとのことです。
A氏に渡していたお金の総額は「1億円以上」とのことですが、自己責任で行う投資でTKO木本武宏さんが損失分を補填した理由について、「僕としては、話を持ってきた責任は決して小さいものではない、という考えでした。何より、噂が拡散してしまうことが怖かった。世間の感覚とはズレてるのかも知れませんけど、僕にとって借金をしてでもお金を返すのは当たり前の感覚なんです。ただ、今回は規模が大きくなりすぎたというか…」
と語っています。
<↓の画像は、FX投資トラブルの図>
投資にハマるようになったきっかけは、2017年に仕事で知り合ったプログラマーから仮想通貨(暗号資産)を教えてもらったことだったといい、その後どんどんのめり込み、投資について色々と勉強する中で、FXトレーダーを自称するA氏と出会ったそうです。
20代のA氏を息子のように可愛がり、2020年初頭に「本格的にトレーダーとして頑張りたいから、会社を作りたい」と言われて1,000万円を貸し、担保として会社の株を押さえたほか、資金運用として100万円を預けたそうです。
ただ、TKO木本武宏さんはA氏が、金融商品取引法で義務付けられている登録をしていない無登録業者だったことを知らなかったほか、お金を貸すにあたって借用書なども交わさなかったといいます。
また、FXについてもよく知らないまま投資し、さらに周囲の人間にもA氏は凄いやつだと紹介して、それぞれが様々な形で出資をしたそうなのですが、2020年夏ごろから雲行きが怪しくなり、A氏の言動に不安を感じたため「お前が預かっている金のうちから、いくらか戻しておいてくれ」と伝えると、ある程度の金額を返してもらったものの、それから数日後に音信不通になったそうです。
その後、別のトレーダーに協力してもらってA氏を探し出し、話し合いをしたものの、その時点でお金が全く無いこと、FXトレードの実態も無かったことが判明したそうで、最終的にA氏はFXでお金を作り、返済すると語ったものの、その後また飛んでしまったとのことです。
こうしたトラブルで自身の悪い噂が広まることを恐れたTKO木本武宏さんは、出資者との間で借用書を交わし、このままA氏から返済が無かった場合には、自分が肩代わりすることにしたといいます。
現在は双方が弁護士を立てて協議をしているものの、相手側が提示してきた返済計画は納得できるものではなかったため、このまま状況が変わらなければ法的措置を検討するとしています。
一方のB氏は元芸能関係者で会社経営者の飲み仲間で、A氏が飛んでから1ヶ月後の2020年末に「実は僕もAに金を預けていた」と言われ、そこから色々と話をするようになり、B氏がやっている不動産投資を持ちかけられたそうです。
その際にB氏からは、「不動産なのではっきりとした利回りは言えない」としながら、「下手したら倍とか50%とかそんなんもありえる」と言われ、別の投資家が出資したところ高額の配当があったため、TKO木本武宏さんはA氏に投資していた仲間にも紹介しながら自身は1,000万円を預け、4人で約5億円を出資したとのことです。
しかし、いつになっても配当が無いことを不審に思い返済を求めたところ、何度かに分けて出資者たちに合計約1.6億円が返済され、残りは翌月になると言っていたものの、返済の先延ばしが続いたことで業を煮やし、出資者全員がB氏を責め立てるようになり、最終的にB氏の弁護士から「返済の意思はあるが、払う金が無い」との連絡が来たといいます。
TKO木本武宏さんはB氏とのトラブルにも責任を感じ、自身がそれぞれの出資者たちから借金した形にしたそうで、「話を信じて、また人を巻き込んでしまった、という負い目がありました。B氏が集めた金を運用してなかった可能性もあります。周囲の人は、被害届を出した方がいいと言いますが、お金を戻してもらうのが先決なので、彼の弁護士とも話し合い、なんとしても返してもらおうと交渉を続けているところです」
と語り、B氏は具体性のある返済計画を提示してきているものの、もしも返済が無かった場合には法的措置を講じるしかないとしています。
<↓の画像は、不動産投資トラブルの図>
そして、周囲からは自己破産を勧められているそうですが、TKO木本武宏さんにその考えはないとし、「アホだと思われるかもしれませんが、B氏から送られてきた返済計画を信じていますし、FXのA氏とは徹底的に戦いたい。(中略)いまはただ、目の前にある問題を解決しなきゃということしか頭に浮かびません。一刻も早く AとBからお金を取り戻し、皆の手元にお金が戻るようにしたい。“引退”は逃げになるという気持ちもあります。今後のことは、迷惑を掛けた方々にきちんと謝罪して、顔向けできるような状態に戻った時に考えたいと思います」
と語っています。
また、TKO木本武宏さんは投資トラブルの裏で昨年に、仮想通貨関連の会社を設立していたことが判明しているものの、「僕が旗振り役ではなく、神輿に乗らせてもらっているだけなんです」とし、一連の騒動とは全く関係のないものだと語っています。
結局のところ、TKO木本武宏さんや他の出資者たちはA氏、B氏の話を疑うこと無く鵜呑みにし、安易に多額の投資をしたことによって、こうした事態を招いてしまったということのようで、自業自得としか言えないですね…。
TKO木本武宏さんによれば、2020年に松竹芸能を辞めてフリーになった相方・木下隆行さんは、年内にも事務所に戻る計画も浮上していたそうで、この騒動によってその大きなチャンスを潰してしまったことから、自身も松竹芸能を辞めることを決断したそうです。
億単位の借金を抱えるだけでなく、最終的には投資トラブルが表沙汰になって事務所も辞めることになり、そしてA・B氏から今後返済があるのかどうかも分からない状況で、まさにドン底状態です。
TKO木本武宏さんも被害者の1人ではあるものの、トラブルの経緯から同情はできないですし、損失分の全額は今後も戻っていないだろうと思いますが、A氏とB氏はそれぞれ運用実態が無い可能性があるとのことで、刑事告訴すれば詐欺罪に問われる可能性もあるだけに、とりあえずお金を取り戻すことを最優先にしているというものの、これ以上被害者を増やさないためにも、早い段階で法的措置を講じてほしいとも思いますね。