今年3月に『松竹芸能』を退所、独立したお笑いコンビ『TKO』のボケ担当・木下隆行さん(きのした・たかゆき 48歳)が、週刊誌『フライデー』のインタビュー取材に応じ、現在の状況や今後について語っており、ネット上では様々な声が上がっています。
TKO木下隆行さんは昨年、複数の週刊誌などに後輩芸人等に対するパワハラ問題を報じられ、これによって芸能活動自粛状態となり、今年3月に松竹芸能からの退所が発表されました。
退所後もTKOは解散せず、コンビは存続という形になっていますが、3月に退所してから一度もコンビで活動することなく現在に至っており、TKO木下隆行さんは現在もピンで活動し、新たに開設したYouTubeチャンネル『木下プロダクション』への動画投稿が主な活動となっています。
しかし、チャンネル開設から約8ヶ月経過した27日現在のチャンネル登録者数は約1.8万人、ここ1週間に投稿した各動画の再生回数も1本辺り1.5万回前後となっているほか、各動画の評価も高評価に対して数倍の低評価が付く状態が続いています。
そんなTKO木下隆行さんは先日投稿の動画で、芸人時代から貯めていたという500万円ほどの貯金を切り崩しながら生活していると告白しており、かなり厳しい状態にあるようで、今回フライデーの取材に対しても、「YouTuberとしての活動は全然ダメですね。(中略)正直、撮影経費などもあり、ほとんど持ち出しです。その他にアパレルブランドも経営していますが、これも自分が起こしてしまった騒動でイメージダウンしましたし、コロナでさらに売り上げが落ちました。今は貯金を切り崩しながら生活している状態です…」
と明かしています。
TKO木下隆行さんはフリー転身当初の状況について、「初投稿の動画には38万人の視聴者が低評価ボタンを押しました。情けないですけど日本一らしいです。ぶっちゃけ、こんなに俺嫌われてたんや、と驚きました。後輩とは和解していましたが、世間はまだ俺を許していなかったんです。自分がちゃんとお笑いに向き合っていれば、立ち上がれたと思うし、手を差し伸べてくれる人もいたはずでした。実際はペットボトルを投げたことによって、僕の黒い部分が次々と世間に出てしまった。芸との向き合い方や普段の行いを心から反省しました」
と語っています。
フリー転身後すぐにYouTubeデビューした理由については、「芸人としてみんなの前から消えて忘れられるのが怖かったからなんです。俺はまだ元気で前を向いてやってるで、という姿を見てほしかった。結果的にその時期も内容もアカンくて失敗してしまいましたけど」
と説明しています。
現在も2日に1本ほどのペースで動画投稿を続けており、高評価よりも低評価の方が多く、コメント欄も否定的な反応が圧倒的多数となっているのですが、ここ最近はアンチに対する考え方も変わったそうで、「最初は騒動とは関係ない人たちからこんなにも言われなきゃいけないのか、と怒りもありました。放っておいてくれよ、とも思いました。俺も悲しかったけど何より辛かったのはコメント欄に寄せられる言葉を俺の母親や娘が見たら、どう思うんだろうと考えた時でした。自分が情けなかったですね。でも今となってはアンチも大切で、ありがたい存在です。騒動で俺のことを嫌いになって離れた人はたくさんいます。アンチは今も離れず、動画を見て辛辣(しんらつ)なコメントをくれる。俺はそれをちゃんと受け止めて、ファンはもちろん、そうやってケツを叩いてくれるアンチのためにも頑張っていきたいと思っています」
と語っています。
YouTubeをメインとした現在の活動については、「もう一度、テレビに出るという目標に向けて、腐らないように、そしてエンジンを温め続けるために活動しています。YouTubeはそのためでもあります。実は今、バラエティ番組を観れていないんです。仲間が面白いネタをやってるのに俺はその舞台に立てないことや、2年前まではあそこに相方と立っていたのにと考えると、後悔ばかりが浮かんできてとにかく辛い。」
と明かしています。
また、中学時代からの友人でもある相方・木本武宏さん(きもと・たけひろ 49歳)との今後についても語っており、木下さんは現在も新たなネタを書き続けているといい、「復帰するなら『TKO』としてと決めています。でも、木本はまだ俺にムカついていると思いますね。相方を残して事務所を辞めて、YouTubeで2人で作ってきたコントのキャラを勝手に使って迷惑を掛けてしまいました。それでも、まだ相方は『TKO』の名前を残してくれています。長い間、相方とは直接連絡を取っていませんが、2人でゆっくりと話し合う時間が欲しいです。2人で会って『キングオブコント』に出ようって言ってみようかなぁ…。優勝なんかできたら素敵なストーリーですよね。」
との思いを明かしています。
<↓の画像は、相方・木本武宏さんと木下隆行さんの写真>
今後は、これまでのキャラを続けていくつもりはないとも語り、「一言で今の自分をパッケージするなら、『パワハラYouTuber』。悔しいけど、嫌われるセンスの持ち主みたいです。一度背負ってしまったものは脱げないので、どう活かすかを考えています。(中略)開き直るわけではないですが、今後は“嫌われ者”としてとことん行こうと思っています。今が正念場、僕はまだ腐ってないです。」
と、今後について前向きに語っています。
そんなTKO木下隆行さんに対してネット上では、
- 普通ならある一定数のファンがいるはずなんだけど、この人の場合はそのファンも大切にはしなかったんじゃない?誰も助けようと手を差し伸べていないよね。
- 実際にロケでスタッフへの対応の酷さ見ちゃったからなぁ。周りに見てる一般人がいようとお構いなしだったし今更改心したって信用できない。スタッフにあたってる時の顔は今でも忘れられない。
- YouTubeのあの低評価騒動は結果的には良い宣伝になったわけだし、現在のYouTubeの視聴数が伸びてないのは、低評価とか宮迫の存在とかが原因ではなく単純に実力不足だからだと思うけど。
アパレルだってイメージダウンと言うより元々人気は無かったし後輩達に強引に買わせていた分の収益が減っただけでしょ。
今の低迷を周りや環境のせいにしてるけど、もっと自身のポテンシャルの低さを自覚した方がいいと思う - 宮迫がYouTubeで儲けているからと、安易な考えで始めたのだろ。実際は。うまくいけば事務所の給料よりもはるかに稼げるしな。
ただこいつの場合、人間的に魅力がないのだから登録数が増えるはずもない。視聴者だってつまらないものには興味など湧かない。目論見は大ハズレってことだよ。 - 替えのきく世界ではもう無理じゃない??あなたより才能豊かで態度の良い方もいるでしょうから。
普通に就職して世間の厳しさを肌で感じた方があなたの為だと思いますよ。このまま戻っても同じ事を繰り返すだけ。 - 面白ければ何とかなると思う。ただ面白くないだけ。そもそも面白ければ一連の騒動も起きなかったし面白ければ笑いで回避できた。
安易にYouTubeでウケようとする時間をコントに費やしてコントで地道に積み重ねれば周りの見方も変わってくると思う。
などの声が上がっています。
TKO木下隆行さんのようにトラブルなどによって仕事が激減した芸能人が続々とYouTubeに進出し、闇営業問題で吉本興業をクビになった雨上がり決死隊・宮迫博之さんなど、一部の芸能人たちはYouTubeでも才能を発揮、新たな人気を獲得して活動の幅を拡げていますが、木下さんはYouTube開始から8ヶ月が経過したものの、悲惨な状態が続いています。
その原因としては、そもそも動画が面白くないことも大きな要因かと思いますが、それプラス後輩芸人たちへのパワハラ問題、一般人からも続々と寄せられている悪評によるイメージ悪化も大きな要因とみられ、チャンネル登録者数の10万人達成もかなり時間がかかりそうです。
これも全て自分が蒔いた種なので、やると決めたからには腐ることなく地道に続けていくしかなく、まずは相方の木本武宏さんを含めて、芸人等からのサポートに頼らずに、ある程度の形にできるように頑張ってほしいです。