SIAM SHADEのギター・DAITAがメンバー4人提訴で泥仕合に。バンド名&楽曲の使用停止求めて裁判に発展

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SIAM SHADE

5人組ロックバンド『SIAM SHADE(シャムシェイド)』のギター・DAITAさん(本名=伊藤大太 54歳)が8月に、他のメンバー4人を相手取り訴訟を起こしていたことが判明し、ファン等の間で物議を醸しています。

DAITAさんを除くメンバー4人は昨年11月に、ベース・NATCHINさん(ナッチン 本名=中川泰 53歳)の公式サイト上で声明を発表し、2019年からDAITAさんと裁判で争っていたことを公表したうえで、「その訴訟がようやく和解により円満に解決しました」と報告しました。

また、「今後も、SIAM SHADEのメンバーは栄喜、KAZUMA、 NATCHIN、淳士、DAITAの5人です。ただ、SIAM SHADEのメンバーのうち、栄喜、KAZUMA、NATCHIN、淳士の4人のみで活動することが多くなるかもしれません。その第1弾として、2011年~2016年の期間限定復活の際に制作したDVDやグッズを再販するイベント等の活動を考えていることをご報告いたします。」とし、今年2月にDAITAさんを除くメンバーで『SOPHIA(ソフィア)』と共に合同ライブ『1995 SIAM SOPHIA-G』を開催しました。

<↓の画像は、SIAM SHADEのメンバー写真>
SIAM SHADEメンバー画像
(左から) NATCHINさん、DAITAさん、栄喜さん、KAZUMAさん、淳士さん

これに対してDAITAさんは8月27日に、SIAM SHADE名義での活動停止と、自身が作曲・編曲した計38曲の演奏停止を求めて、東京地方裁判所に民事提訴したことを週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が報じています。

DAITAさんはデイリー新潮のインタビュー取材に応じ、4人との関係悪化とその原因などを初告白しています。

SIAM SHADEはかつて大手芸能事務所『アミューズ』に所属し、所属レコードレーベルは『ソニー・ミュージックエンタテインメント』でしたが2002年に解散し、その後は何度か活動再開をしているのですが、活動再開後の各作品はDAITAさんの会社『有限会社SOUND MOTORS』からリリースし、バンドのマネージメント、収益の管理業務、ギャラの分配は同社が担当していました。

DAITAさんの会社が金の管理なども行うようになった理由は、他のメンバーが各種業務を担える会社を持っていなかったためでした。

そして、SIAM SHADEが2016年10月の日本武道館公演をもって再び活動休止し、2018年に入って他のメンバー4人が突然、SOUND MOTORSが収益を誤魔化しているのではないかと疑いの目を向け、グッズ製作を手掛けていたA社などに対して内容証明郵便を送付し、請求書の提出を要求しました。

さらに、2011年の復興支援活動で得た収益の使い道を巡ってもトラブルもなり、話し合いでは解決せずにDAITAさんを除く4人が2021年に、DAITAさん個人と復興支援活動に携わった一般社団法人・Bを相手取り、損害賠償請求訴訟を起こしました。

しかし、この裁判でメンバー4人の訴えは認められず、Bとの裁判では請求を棄却され、DAITAさんとの裁判も昨年10月に和解が成立しており、「彼らが請求していた金額に関して、私の側には何の支払いも求められませんでした。係争状態になったために滞っていた2018年以降の収益を分配し、販売会社に残っていたグッズなどを引き取ることなどが定められただけです。つまり、私の側に不正がなかったことが立証された」とDAITAさんが語っています。

和解成立直後に、メンバー4人が公式サイトでDAITAさんとの裁判が終了したことを発表し、「栄喜、KAZUMA、NATCHIN、淳士の4人のみで活動することが多くなるかもしれません」などと説明しており、実際にSOPHIAとのライブにDAITAさんは参加しませんでした。

<↓の画像は、今年活動を再開したDAITAさんを除くメンバー4人>
SIAM SHADE DAITA除く4人

これについてDAITAさんは、「これには驚きました。ユニットには『SIAM』の文字が入っていますから、ファンからしてみれば、SIAM SHADEが再結成され、SOPHIAと新ユニットを作ったように誤認してしまう方がいるかもしれません(中略)ライブにはRENOというアーティストをギターとして参加させていました。これではまるで、SIAM SHADEが私の代わりに新たなメンバーを加えたように見える。私にも、メンバーの件を含め、確認してほしかったと思います。(中略)SIAM SOPHIAはこの10月13日にもライブを行うことが決まっている。私としては認められることではありません」と語っています。

<↓の画像は、DAITAさん>
SIAM SHADEのギターDAITA

また、昨年11月にはボーカル・栄喜さん(ヒデキ 本名=今村栄喜 53歳)が特許庁に、『SIAM SHADE(シャムシェード)』の名称を商標登録出願しており、これに対してもDAITAさんは、「1人のメンバーがバンドの名を独占使用する権利を得ようとしているわけです。これも絶対に認められることではありません」と語っています。

なお、商標登録申請はメンバー全員の同意を得た証明がないことを理由に、特許庁は7月に申請を拒絶しており、現在も審査中となっています。

こうした動きを受けてDAITAさんは、自分を除く4人で新たなバンドとしてリスタートし、自身が手掛けた楽曲も演奏するのではないかと考え、SIAM SHADE名義での活動や自身が権利を持つ楽曲使用停止を求めて提訴したそうです。

DAITAさんは2021年に訴訟を起こされて以降、いずれ自分を除く4人で活動を再開するのではないかと考え、和解に向けた協議をする中で、DAITAさんに相談なくSIAM SHADE名義で活動しないでほしい旨を伝え、それに同意する姿勢を見せていたものの、このような展開を迎えたことから、やむを得ず訴訟に踏み切ったとのことです。

DAITAさんは、「解散した後も私は、自分のソロのライブでは、SIAM SHADEの曲は極力演奏しないようにしてきました。演奏するなら、5人が揃った時だ、と。オリジナルメンバーの5名が揃わなければ、SIAM SHADEの演奏は慎むべきだと。それでなければ、ファンに対する裏切りに当たると思っていた」「トラブルを詳らかにするのはファンの皆様には心苦しいことなのですが、ここできちんと真相をお話しすることもファンの皆様への責任を果たすことのひとつになると思っています」と語っています。

DAITAさんはさらにこの裁判で、SIAM SHADEが2002年に解散した本当の理由は、栄喜さんが2001年11月にチーフマネージャーを暴行したことだったと明かしています。

栄喜さんから一方的に暴力を振るわれたチーフマネージャーは眼底骨折の大ケガを負い、事務所や所属レーベルの幹部がこれに激怒してバンド解散を通告したといい、その後も揉め事が絶えなかったとしています。

そして、SIAM SHADEのメンバー間で勃発した泥沼の争いに対してネット上では、

  • 金と女でゴタゴタする…バンドあるある
  • 『1/3の純情な感情』どころか、三者三様の複雑な感情の様相を呈している 彼らの歌で青春時代を送ってきた身としてはそれこそ複雑な感情だ
  • 諸々の手順を間違わなければ防げた問題のようにも感じるだけに、ちょっと勿体ない揉め方
  • 経緯を見ると、円満の道が見えない最悪のこじれ方 4対1の構図、中抜きや金の使い道への疑念、一方的な活動開始。
    「DAITA側に問題はなかった」との判決も、4人の疑念を余計に加速させて結束させる皮肉なものに…
  • 結局4人は食っていけないから過去のバンド名で活動したいんでしょ? もう違うバンドとして活動すればいいじゃん。シャムシェイドの名前使わないとダメなの?
    DAITAが作った曲をやるなら彼の許可が必要だし、やって欲しくないって言われたら新曲だけでライブやればいい。それじゃ客は集まらないの?
  • 訴訟の件は和解したが、実際はドロ沼で修復不可能なんだよな…1:4に別れ、各々が主張をする時点で丸く収まる訳ないもんな。結局は金が全てを狂わすんだな。

などの声が上がっています。

DAITAさんと他4人の間で泥沼の争いを繰り広げていたことは、昨年12月に週刊誌『女性セブン』や『東京スポーツ(東スポ)』などが報じていました。

ただ、その内容はどちらかというと栄喜さんら4人サイドに立ったもので、復興支援活動で得たお金の使い道を巡るトラブルに関しては、疑問の声も多く上がっていました。

しかし、今回のデイリー新潮の記事を見ると、4人サイドの動きにも色々と疑問を抱く部分があります。

昨年10月に双方が和解するにあたっては、SIAM SHADEとしての活動は「5人揃った場合のみ許可する」ということで合意していたそうで、それにも関わらずDAITAさん抜きでSOPHIAと共に合同ライブを開催したことでより状況を悪化させ、今度はDAITAさんが4人を相手取り裁判を起こして泥仕合となっており、ファンからしたら非常に残念な展開となっています。

SIAM SHADEとSOPHIAのインタビュー映像

SIAM SHADEの解散の原因が栄喜さんの暴力問題だったことや、以前から栄喜さんとDAITAさんの間には、距離があったことなどもDAITAさん本人が告白しており、5人での活動再開は現時点では絶望的な状況にあることから、今後4人で活動するのであればバンド名を変えて再出発するしかないのではと思います。

ちなみに、DAITAさんは自身が手掛けた楽曲の使用停止も求めていますが、金沢工業大学の客員教授で弁理士・知財コンサルタントの栗原潔さんによると、通常は楽曲の著作権などは『JASRAC』などの著作権管理団体が管理しているため、楽曲の使用を禁止することはできず、もし禁止するのであれば管理団体との契約を解除し、自身で権利関係を管理する必要があるそうです。

2011年のライブで披露した代表曲『1/3の純情な感情』(作詞・作曲:SIAM SHADE)

そのため、現状では楽曲の使用禁止は認められない可能性が高いと見られますが、果たして両者の裁判は今後どういった展開を迎えるのか、引き続き動向を注視していきたいです。

参照元
  • https://www.dailyshincho.jp/article/2025/09290601/
  • https://www.dailyshincho.jp/article/2025/09290602/
  • https://nittaryo.theletter.jp/posts/be11bc90-c89b-11ef-b5dd-1df0cdd09df6
  • https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3dc9848a3afbfc1960590a580cf79de48c52579f
  • https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2024-125111/40/ja
1件のコメント↓コメント投稿
  1. 1
    TsukkomiQ
    ID:NjgzNTY0ZT

    事の発端が栄喜によるマネージャーを暴行だとは信じられぬ😑

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