今年7月に大麻やコカイン所持で逮捕されたロックバンド『RIZE』や『The BONEZ』のボーカル&ギターで、ギタリスト・Charさん(本名=竹中尚人 64歳)の長男・JESSE被告(本名=マック・ファーデン・ジェシー・ソラト 39歳)が、懲役2年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡されたことが明らかになりました。
JESSE被告は7月19日に東京都品川区戸越の自宅で、大麻約2.42グラムとコカイン約0.09グラムを所持していたとして、大麻取締法違反と麻薬取締法違反の罪で逮捕、起訴され、検察側は懲役2年を求刑していました。
29日に東京地方裁判所で開かれた判決公判では、小林謙介裁判官が懲役2年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡し、判決理由については、「(JESSE被告が)自ら使用する目的で大麻、コカインを所持した」と指摘したうえで、「前科もなく反省の態度を示し、妻が監督すると述べていることなどから執行猶予を付けた」などと説明しています。
黒のスーツ姿で出廷したJESSE被告は、判決の言い渡しが終わると裁判官や検察に頭を下げ、さらに傍聴席にも深く一礼し退廷しました。
JESSE被告は8日に開かれた初公判で起訴内容を認めた上で、母国・アメリカで17歳の時に初めて大麻を使用し、日本では2008年ごろから使用していたこと、大麻を使用した理由については「腰の痛みがある時や、ストレスを抱えているときに使いました」などと説明しました。
一方で入手ルートは明らかにはせず、逮捕時に所持していた大麻については、7月に出演した音楽イベントで外国人からタダで貰ったものだと主張し、涙を流しながら「僕が逮捕されて娘が学校でイジメられていないか、バンドメンバーは大丈夫か心配だった」などと語り、メンバーや家族らに謝罪した上で、今後については「1日でも早く復帰したい」と語っていました。
そして、JESSE被告の有罪判決を受けてネット上では、
- どうせ、またやるよ
- 反省を口にしても体は欲しがるからな・・・
- アメリカ人なんだからアメリカで吸えば良いのに。州によっては合法だし。
- もっと罰をきつくした方が良いと思う。また忘れたように復帰して繰り返すだろうし。
- 本当に麻薬を無くしたいなら飲酒のように厳罰にするべき
- 20年以上もクスリ漬けの人間が、そう簡単には変われない。
- 初犯だからと執行猶予、結局再犯してのパターンにならないように。
- 執行猶予ついてるけど、前科無し・少量にしては懲役2年は重い部類
なんか実刑スレスレなとこあった感じする - あかんもんはあかん。確かにあかん事をしたんだけれど、「JESSEの音楽を待っている人達が居る」その事を忘れないで欲しい…JESSE本人に。
などのコメントが寄せられています。
JESSE被告と同じ日に逮捕された『RIZE』のメンバーで、『Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)』でも活動するベーシスト・KenKen被告(本名=金子賢輔 33歳)は、16日に開かれた初公判で起訴内容を認め、検察側は懲役6ヶ月を求刑しており、30日に判決公判が開かれます。
<↓の画像が、30日に判決を言い渡されるKenKen被告の写真>
金子賢輔被告は初公判で、JESSE被告と同じく17歳ごろから大麻を使用していたこと、2009年ごろからは月1、2回の頻度で断続的に使用していたことが指摘されており、家宅捜索を受けた際には大麻を口に入れたり、左足で踏みつけて隠すなどの隠蔽工作を行っていたことも明らかにされています。
大麻の使用理由については、「よく眠れたり、不調の時にリラックスできるから」などと説明し、逮捕当初は大麻の入手先について「鴨川で拾った」と供述した理由については、「単純にテンパっていた」「何を答えていいか、よく分からずにウソを付いてしまった。反省しています。ウソをつくのはよくないので、撤回させてもらいました」
と釈明しています。
そして、2度と大麻には手を出さないと約束するとした上で、今後の仕事については、「全てが元通りになるとは思っていない。ただ、多くの仲間が『またやろう』と言ってくれたことが、支えや今後の希望ではあります」「音楽だけではやっていけない部分もある。友人の事業に参加して社会復帰したい」
との思いを明かしています。
JESSE被告は、ライブの控室や会場内でも堂々と大麻を使用していたことが週刊誌に写真付きで報じられており、10代後半から約20年にわたって大麻だけでなく、より強い刺激を求めてなのかコカインまで使用するなどし、今後また元の生活に戻れば、再び大麻や違法薬物の誘惑があるかと思います。
今後、執行猶予期間中に再逮捕となった場合には実刑判決が下されることになりますし、今回の事件で多くのファン、メンバーや家族等にも大きな迷惑をかけることになったので、今後2度と事件を起こさないことを強く誓い、これからまた音楽の世界で活躍する姿を見せてほしいです。
【追記 10/30 15時15分】
KenKen被告の判決公判が30日に開かれ、懲役6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決が下されました。
裁判官は執行猶予付き判決を下した理由について、「大麻への安易な姿勢がうかがわれ、依存も懸念させるが、前科前歴がなく事実関係も明らかにした。大麻との関わりを絶つ意向を示し、友人や母親の支援もあり、更生の環境が整っているため、執行猶予が相当」
と説明しています。