4日にフジテレビ系で生放送されたピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2023』を巡ってヤラセ、出来レース疑惑が浮上し、大会の公式ツイッター上で弁明、謝罪コメントを出したものの、疑惑は晴れず炎上状態が続いています。
今年の『R-1グランプリ2023』では、2021年のR-1グランプリ王者・ゆりやんレトリィバァさん等と同期で、吉本興業所属のピン芸人・田津原理音さん(たづはら・りおん 29歳)が1stステージで470点(500点満点)を獲得し、ファイナルステージでは審査員5人中3人から票を獲得して優勝を飾りました。
<↓の画像が、R-1グランプリ2023で優勝の田津原理音さんの写真>
しかし、この結果を巡ってヤラセ、出来レース疑惑が浮上し、その原因は1stステージでトップバッターだったYes!アキトさん(本名=皆月明人 32歳)の得点が大型モニターに表示された際に一瞬、「1位 田津原理音 470点」と表示されたことでした。
<↓の画像は、ネタ披露前の田津原理音さんの得点が表示されたシーンの写真>
番組内ではこの件に一切触れられることなく、その後7番手でネタを披露した田津原理音さんが470点を獲得し、1stステージ1位でファイナルステージに進出、優勝となったのですが、番組視聴者の間でこの結果を巡ってヤラセ、出来レース疑惑が浮上し、炎上状態になっていました。
そして、大会の公式ツイッターが6日に更新され、「3/4(土)19時放送『R-1グランプリ2023』の審査得点発表の際、リハーサル時に入力した仮のデータが制作側の不手際により誤表示されました。」
と弁明した上で、「全出場者の得点は審査員の厳正な審査によるものです。」と出来レース疑惑をキッパリと否定しています。
また、経緯に関しては今後番組の公式サイト上で報告するとし、視聴者と関係者に対して謝罪しています。
<↓の画像が、R-1グランプリの公式ツイッターの謝罪ツイート写真>
このように主催者側が出来レース疑惑を否定したほか、2018年から審査員を務めている陣内智則さんは自身のツイッター上で、「R-1グランプリの審査にヤラセ疑惑!?あんな身を削りながら審査したのに!?そんなわけねーじゃん でも話題になるのはええことやね。」
と、番組のヤラセを否定しています。
<↓の画像が、陣内智則さんのツイート写真>
2004年の第2回大会から2019年まで司会を務めていた『雨上がり決死隊』の宮迫博之さんは、「ずっと司会をさせて貰ってたので、分かります、リハーサルで仮にこんな感じになりますで点数を出すんですがその画像がたまたま残ってただけ、ただの偶然です。」
としています。
<↓の画像が、宮迫博之さんのツイート写真>
2016年~2020年まで5年連続で決勝に進出し、昨年に引き続きR-1グランプリの裏生実況番組に出演のおいでやす小田さんは、「出来レースとか言うてる人、本気で言ってる??『点数決まってますので、どんなネタでお客さんがどんな反応であれ、その数字ぽいコメントしてください!』ってあの審査員に頼むの?!『わかりました!』ってなるかー!!あの5人が!くりぃむナンタラの企画やないか!逆にすごい奇跡やねんで!あれ!」
とツイートしています。
<↓の画像が、おいでやす小田さんのツイート写真>
他にも、有吉弘行さんは5日放送のラジオ番組で、「ヤラセじゃないか!とか言ってる人いるみたいですけど、ヤラセをやる意味がないよね。偶然としか言いようがないわな」「『事前に点数付けてもらえますか?』って言われてさ、あの審査員たちが『あ、はい』って言わないだろ? 審査員なんて辞めたって困らないメンバーばっかりだし」「でも、ヤラセがあったんじゃないかって楽しみたい方もいらっしゃるんでしょう。またそういう楽しみ方もまた一つ。じゃんじゃん盛り上がってほしいなと」
などと語っていました。
このように人気芸人たちも続々とR-1グランプリのヤラセ、出来レース疑惑に言及し、あり得ないことだとキッパリ否定しているのですが、ネット上では、
- 速攻で火消しに来るのわかりやすい
- 擁護がよけいにヤラセを感じさせるわ
- 業界人なのに視聴者ルベルの擁護だと逆に疑われる
- 信用は完全に失った。それだけ
- もうこういう疑惑が出たら、この賞レースは終わり。やるべきじゃない。変な疑惑持たれて優勝した芸人も可哀想
- 1位の点数と名前が一致は凄い確率。点数だけ同じだった、名前だけ同じだったならまだしも、両方とは凄い
- リハでの仮点数・表示確認などで使うなら簡単な500点やもっと切りのいい点数を使いませんかね?
470点という絶妙な点数がリハと本番で一致するなんて、偶然にしては出来すぎな展開 - もう、どんな言い訳をしても「疑惑」は残る。今回のミスが、本当に運営の言う通りだったとしつも、「疑惑」は残り続ける。
そういう意味では、本当に取り返しのつかない出来事
などの声が上がっています。
公式の説明によれば、リハーサル用に仮で入力したデータが誤表示されただけとのことですが、その通りに田津原理音さんは470点を獲得して1位突破するというのは、偶然にしては出来すぎていると思いますね。
また、大会に関与していた芸人たちが一斉に擁護し始めたことによって、さらに疑いの目を向けられてしまっており、状況はさらに悪化しています。
ヤラセをやる意味がない、審査員たちがヤラセに協力するとは思えないとして疑惑を否定していますが、主催者の吉本興業は所属する芸人を優勝させることで様々なメリットがあり、審査員全員ではないにしても、1人でもヤラセに加担している人物がいれば合計得点の操作は可能ということで、疑惑の払拭はかなり難しいですね。
もし、実際のリハーサル時の映像などが証拠として残っていれば、公式の説明が事実だということにはなりますが、それでもヤラセ、出来レースではないということの証明にはならないですし、疑惑によってR-1グランプリのイメージが悪化してしまったことから、今回をもって終了させた方がいいのではとの声も少なくありません。
ちなみに、今年のR-1グランプリの視聴率は、関東地区の平均世帯視聴率が5.8%、個人視聴率が3.8%、関西地区の世帯平均視聴率は9.5%、個人視聴率は6.0%でした。
R-1グランプリは、『M-1グランプリ』『キングオブコント』『THE W』など、他のお笑い賞レースと比較して注目度が低い傾向にあり、関東地区の世帯視聴率は2017年以降2ケタを切り、関西地区は昨年までギリギリ10%を超えていたものの、今年は1ケタとなっていました。
こうした視聴率の低さもあって大会終了を促す声が上がっていますが、ピン芸人にスポットライトが当たる貴重な大会なので、次回からまた審査方法を変更するなどして、疑惑の払拭に努めてほしいですね。