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NAMIMONOGATARI新型コロナ陽性者増加、クラスター拡大で東京・大阪で感染確認。主催者雲隠れ、制裁求める声も…

NAMIMONOGATARI新型コロナ陽性者増加、クラスター拡大で東京・大阪で感染確認。主催者雲隠れ、制裁求める声も…

8月29日に愛知県常滑市で開催のヒップホップ・R&Bの野外フェス『NAMIMONOGATARI(波物語)2021』で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、8日までに合計27人の新型コロナ陽性者が出ていることが明らかになりました。

愛知県と名古屋市では9月1日から8日まで、フェス参加者を対象に無料PCR検査の受付をしており、8日13時の時点では1,140件以上の申し込みがありました。

そして、各自治体の調査では8日時点でフェス参加者の中から、最低でも27人の新型コロナ陽性者が確認されており、フェス関連の陽性者は愛知だけでなく、岐阜県、大阪府、静岡県、東京都などにも拡大しています。

なお、8日夕方の時点で感染が判明していた18人は、いずれも10~20代の男女で、軽症者が15人、無症状者は3人となっていました。

愛知県の大村秀章知事は8日の会見で、「中にはイベントに行ったことを言わない方もいるので、実際はもっと多いだろうと思う」「感染対策をとってイベントを行っている他の人の努力を一瞬にして無にした」「音楽フェスに対する信頼をぶち壊した」と怒りをあらわにしています。

また、「参加される方もですね、感染防止対策の徹底をしていただかないと、こういう『音楽フェスはやめろ』ということになってしまいます。そういうことが無いように、参加者が自覚を持って、感染防止対策を自らやっていただくということでないと」と訴えています。

『NAMIMONOGATARI2021』は緊急事態宣言下に、上限5,000人とされている中で8,000人以上の観客を入れて強行開催され、密状態になっていたことに加えて、主催者の判断で酒類の提供も行われるなど、県の要請を一切無視していたことが問題視されていました。

『NAMIMONOGATARI 2021』会場で撮影された映像

これによって経済産業省は8日に、8月27日付で主催者に交付を決定していた補助金(最大3,000万円)について、新型コロナ感染対策に関する誓約書に違反したなどとして、補助金の交付取り消しを発表しています。

そして、“密フェス”で新型コロナ陽性者が増加の一途をたどり、感染拡大が続いていること等に対してネット上では、

などと批判が噴出しています。

感染対策を守らずに、密状態で開催された『NAMIMONOGATARI』を巡る大炎上騒動によって、他のフェス等も相次いで中止を発表しており、『NAMIMONOGATARI』に対しては多くのアーティストたちからも憤りの声が噴出しています。

それに対して『NAMIMONOGATARI』を主催した『オフィスキーフ(office keef)株式会社』は、公式サイト上で謝罪文などを出した後に雲隠れし、新型コロナ対策の事業も展開していた同社の公式サイトはすでに閉鎖されており、電話も繋がらない状態にあると『東京スポーツ』(東スポ)は伝えています。

また、代表の富永基煥さん(とみなが・もとあき 本名=鄭基煥 テイ・キファン)は、各SNSアカウントを削除しているのですが、フェスの公式サイト上では今後の対応について、愛知県が立ち上げる第三者委員会に事実確認の調査に委ねるとし、当社はその事実確認についても避けることなく、万難を排してご協力申し上げます。併せて、事実関係がどのような内容であったかを明らかにしていただけることを心から望んでいます。などと記しています。

『NAMIMONOGATARI2021』が起こした問題の責任は非常に重く、何らかの処罰を求める声も少なくありませんが、補助金の交付を取り消しするぐらいで、国などが制裁を加えることはできないとみられるものの、このような深刻な問題を起こしただけに主催者側も今後、出演アーティストのように医療従事者への支援を行うなど、今さらではありますがこれから出来る限りのことをしていってほしいです。

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