芸トピ

波物語2021に常滑市長や大村秀章知事が激怒。ヒップホップイベントが要請守らず酒類提供、人数上限もオーバーし…

NAMIMONOGATARIで密状態、ノーマスクで大声動画拡散で大炎上。野外フェスでルール無視、Zeebra謝罪も批判殺到

愛知県常滑市の愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の多目的広場で、国内最大級のヒップホップ・R&Bの野外フェス『NAMIMONOGATARI2021(波物語2021)~the next world story~』が8月29日に開催され、このライブで感染対策が十分に取られていない写真、動画がネット上で拡散され炎上騒動に発展しています。

この騒動を受けて、愛知県の大村秀章知事や常滑市の伊藤辰矢市長はブチギレ激怒しており、出演したラッパーのZeebraさん(本名=横井英之 50歳)、AK-69さん(本名=武士尋己 43歳)等は謝罪コメントを出しています。

『NAMIMONOGATARI』は2005年からスタートした国内最大級のヒップホップ・R&Bの野外フェスで、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を断念したものの、今年は収容キャパが最大3万人という愛知県国際展示場の野外多目的広場を会場とし、6,000枚のチケットを販売、スポンサーに2,000枚を配布し開催しました。

<↓の画像は、『NAMIMONOGATARI2021』出演者・タイムテーブル写真>

主催者側は公式サイトなどで、会場内ではマスクの着用のほか、大声での歓声の禁止、ソーシャルディスタンスを必ず守るよう呼び掛けていましたが、ネット上に投稿された動画では入場者たちが密状態となっていて、ノーマスクで盛り上がって観客も大声を出すなどしていたことで批判が殺到し、大炎上状態になっていました。

『NAMIMONOGATARI2021』密状態の会場の様子

これを受けて常滑市の伊藤辰矢市長は自身のツイッターを更新し、主催者側に抗議文を送付することを明らかにしたほか、今日から始まった市議会定例会の冒頭挨拶でこのイベントについて、開催前の26日時点で会場管理者を通じて主催者側に、「国・県の要請やガイドラインを遵守すること、市民病院はひっ迫しており、ケガや熱中症等の救急搬送に対応が取れない可能性があること、市民との接触を避けるため、終了後は速やかに帰宅して頂くこと」などを勧告したとしています。

しかし、開催されたイベントは上限人数の5,000人を超えて密集していたことに加えて、多くの来場者がノーマスク状態で、酒類の提供も行われていたとし、「私たちの勧告もむなしく、国や県の要請、ガイドラインも全く守られていない、極めて悪質なイベントでありました。」「市民の皆さまには多くの我慢をして頂いている中で、このようなイベントが開催されたことに、強い憤りを覚えます。」と糾弾しています。

『NAMIMONOGATARI2021』出演者のライブ動画

市は主催者に対して、「市民の努力を愚弄する悪質なイベントを開催したことへの遺憾の意と、今後2度と本市の施設であるりんくうビーチを使用させない旨を記した抗議文を送付いたします」と、2016~2019年に同イベントで使用していたりんくうビーチを使用禁止とすることも明らかにしています。

また、愛知県の大村秀章知事は30日の記者会見で、県も主催者に対して酒類の提供停止、感染対策の徹底をするようにと、事前に4回にわたってメールや対面で求めたほか、イベント当日も会場管理者に対して監視を要請したと明かした上で、「極めて遺憾。主催者に厳重に抗議したい」「今の法制度では主催者に対策を要請することしかできない。何度も呼びかけたが聞いてもらえなかったのは大変遺憾だ」「このフェスは今後やってもらっては困る」「今後この業者には県所管施設でのフェス開催は許可しない」などと語っています。

『NAMIMONOGATARI2021』問題報道の動画

そして、以前から同イベントに出演し、今年も出演したラッパー・Zeebraさんは自身のツイッターを更新し、県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした。会場に向かう最中SNSで会場の写真を見て、すぐにスタッフに連絡をし、司会からマスクの着用を徹底させる様に伝えました。自分の事務所スタッフは消毒液を配布しながら会場を回り、自分のステージでも注意を促しましたが、そもそも出演すべきでは無かったという意見もごもっともだと思います。国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした。と謝罪しています。

同じくラッパーのAK-69さんもツイッター上で、『NAMIMONOGATARI2021』への出演に関して、愛知県民の皆様をはじめ、国民の皆様に多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません。(中略)HIP HOPシーンを牽引していく立場の人間として、自らは出演辞退、イベント開催中止を主催者側へ提案すべきでしたなどと綴っています。

出演者による謝罪コメントなどを受けてネット上では、

などの声が上がっています。

緊急事態宣言下での大規模なフェス開催に対しては否定的な声が多く、『フジロック・フェスティバル』などもバッシングの嵐となっていましたが、『NAMIMONOGATARI2021』は他のどのフェスよりも来場者のマナーが悪いことに加えて、主催者側も県や市の要請を無視して酒類の提供をしたり、緊急事態宣言下での大規模イベントは参加者の上限が5000人にも関わらず、8,000人の客を入れるなどしており、何から何まで全てがアウトと言っても過言ではなありません。

<↓の画像は、『NAMIMONOGATARI2021』来場者のSNS投稿の写真>

これによって、ヒップホップ全体のイメージが再び悪化してしまいましたし、コロナ禍の大規模イベント開催を巡って今後さらに批判の声が上がること必至ですね。

今回の騒動を受けてZeebraさんは、「ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてる」などとコメントしていますが、Zeebraさんは今年1月に新型コロナに感染しているにも関わらず、このような大規模イベントの開催に賛同して出演していたわけで、今さら何を言っても言い訳としか捉えられないかと思います。

現時点で主催者側はこの件に対して謝罪コメントなどは出していないものの、ちょっとした謝罪で騒動の幕引きを図るのではないかと思いますが、このイベントの来場者から複数の新型コロナ感染者が出る可能性が十分ある中で、今後どういった対応をしていくのか注目したいところですね。

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