3人組バンドの“ミセス”こと『Mrs. GREEN APPLE』が25日に公式サイトを更新し、日本コカ・コーラの体験型音楽プラットフォーム『Coke STUDIO』のキャンペーン参加見送りを発表しました。
Mrs. GREEN APPLEは、昨年に引き続き2年連続でコカ・コーラとタッグを組み、Coke STUDIOのキャンペーンソングとして新曲『コロンブス』を書き下ろし、6月3日からキャンペーンが始まると同時に、メンバーが出演のテレビCM『Coke STUDIO 魔法のはじまり篇』の放送が始まりました。
6月5日には東京都内で『Coke STUDIO Live with Mrs. GREEN APPLE, powered by Spotify』を行い、ファンの前で『コロンブス』を初披露しました。
しかし、12日からMrs. GREEN APPLEの公式YouTubeチャンネルで公開された『コロンブス』のミュージックビデオの内容が波紋を広げ、人種差別的で「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として公開停止となりました。
続いてコカ・コーラ側は、楽曲自体には一切問題は無かったものの、「弊社ではミュージックビデオの内容に関しましては、事前に把握をしておりません。コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております」
とコメントし、『コロンブス』を使用していた全映像の公開停止を決定しました。
その一方で、Mrs. GREEN APPLEを起用したCoke STUDIOのキャンペーン自体は継続していましたのですが、キャンペーン開始から2ヶ月近く経ってコラボ企画の取り止めが発表されました。
Coke STUDIOのキャンペーンでは、対象のコカ・コーラ製品を1本購入すると1ポイント獲得でき、ボトルキャップ裏のコードをスキャンするとその場で当たるコラボグッズとして、「オリジナルステンレスタンブラー」(1ポイントコース 1万名)、「オリジナルワイヤレスヘッドホン」(4ポイントコース 3,000名)が用意されていたほか、10月19・20日にさいたまスーパーアリーナで開催のCoke STUDIOライブに招待(12ポイントコース 1dayチケット 合計5,000名)するとしていました。
<↓の画像が、Mrs. GREEN APPLEとCoke STUDIOのコラボグッズ写真>
ですが、Mrs. GREEN APPLEの事務所と日本コカ・コーラが協議の末に、「Coke STUDIOキャンペーンへの参加ならびに、Coke STUDIOライブへのMrs. GREEN APPLEの出演を見送ることになりました。」
と発表し、タンブラーとヘッドホンのプレゼントも中止となり「相応のデジタルポイントに替えさせていただきます」として謝罪しています。
そして、この発表に対してMrs. GREEN APPLEのファン(JAM’S)等からは、
- コカ・コーラ2度と買わない
- 参加見送りはミセスにとっていい判断だと思う。私自身コカコーラ社の対応に対しては不満しかなかったし、事実コーラを買うことをやめました。ミセスファンとしてはミセスを守りたい!
- コカコーラ何十本買ったと思ってんの!しかもタンブラー当選してたのに、どうなるの?
今回コカコーラ社が得しただけじゃん!コカコーラ製品好きで今まで買っていたけど、もう買いません。 - これ何十万もつぎ込んで買った人,タンブラー当たりが出て喜んだ人の心をどう補償する気なの? 散々買わせてぬか喜びさせて景品表示法とか抵触しないの?
法律的にOKとしてあたりに喜んだり楽しみにしてたくさん買った人の心は置き去り? ラインポイントなんて全然欲しくない。
せめて当たりが出た人くらいはちゃんと約束果たして欲しい。いっぱい買った人の開けてない分は最低でも返金するべきでしょ。 - コカコーラ側が騒動後も我関せずで、責任のすべてをミセスに押し付けた形。
尚且つ、キャンペーンに関して曖昧なまま、中には問い合わせに対し中止はないとの返答もあったという。ファンからコカコーラ不買運動起こっても仕方がないと思う。 - 騒動でCMはなくなってしまったものの、キャンペーンについての説明はなく…,同じタイミングで発表しなかったのは、売り上げのためなんでしょうね、きっと。消費者を騙すようなやり方、遺憾です。
などと怒りの声が噴出しています。
『コロンブス』のMV炎上騒動に対して日本コカ・コーラサイドは、キャンペーン用に書き下ろした曲だったにも関わらず、事前にMVの内容は把握していなかったと信じ難い説明をし、内容的には問題ないCMの公開を即停止するという対応も取ったことで、Mrs. GREEN APPLEのファンから怒りの声が噴出しました。
それに続いて、騒動から1ヶ月以上経ってコラボキャンペーンの中止が発表されたことから、対応があまりにも遅いとして怒りを買っており、ファンはグッズやライブ目当てで大量の対象製品を購入していたようなので、ふざけんなと激怒するのも当然かと思います。
『コロンブス』のMV炎上騒動の時点で日本コカ・コーラサイドは遺憾とのコメントを出し、映像の配信停止といった対応を取っていたので、コラボに関しても即中止の判断を下すべきだったのではないかと思います。
このように日本コカ・コーラの対応が物議を醸すなかで、Mrs. GREEN APPLEはYouTubeチャンネルを更新し、先日のライブで披露した『コロンブス』のパフォーマンス映像を公開し反響を呼んでいます。
MVの内容は物議を醸しましたが曲自体には何の問題もないことから、今後機会があればライブだけでなくテレビ番組などでも披露してもらいたいですし、騒動を乗り越えてこれからも良い曲を生み出していってほしいです。