『YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)』のメンバーで、ミュージシャンの高橋幸宏さん(69)率いるバンド『METAFIVE(メタファイヴ)』が、8月11日に発売予定だった2ndアルバム『METAATEM(メタアーテム)』の発売中止などが発表され、バンドのファン等から怒りや悲しみの声が噴出しているようです。
『METAFIVE』は2014年に、高橋幸宏さん率いるライブ限定ユニットとして結成され、その後は活動の幅を拡げていき、アニメ映画『攻殻機動隊 ARISE border:4 Ghost Stands Alone』のエンディング曲を手掛けるなどし、2016年1月に1stアルバムをリリース、オリコン初登場13位にランクインしました。
<↓の画像は、『METAFIVE』メンバー等の写真>
その後もライブを行ったり、テレビ番組で生パフォーマンスを披露するなどし、今年5月には前作から5年ぶりとなる2ndアルバム『METAATEM』をリリースすることや、『FUJI ROCK FESTIVAL ’21』に出演することが発表されました。
また、7月4日からはアルバム発売記念のラジオ番組『METAFM』(InterFM897 日曜23時30分)がスタートし、26日にはKT Zepp Yokohamaで単独ライブ『METALIVE 2021』を開催予定でした。
しかし、7月22日にはライブ中止が突如発表され、約1週間後の28日には『METAATEM』の発売中止、さらにラジオ番組の打ち切り終了が発表されました。
『METAFIVE』が所属するレコード会社『ワーナーミュージック・ジャパン』は公式サイト上で、アルバム発売中止を発表した上で、「これに伴いタワーレコード渋谷店で予定しておりました発売記念トークイベントについても同様に中止とさせていただきます。また、InterFM897にて放送しておりますレギュラーラジオ番組『METAFM』については、バンド活動上の都合により放送終了とさせていただきます。」
と報告しています。
アルバム発売中止の理由には一切触れておらず、『朝日新聞』がワーナーにアルバム発売中止の理由について問い合わせたところ、「お答えできない」との回答だったとしています。
そして、この発表に対して『METAFIVE』のファンからは疑問の声が上がっていると週刊誌『女性自身』のWeb版は伝えています。
ライブやアルバム発売中止の真相を巡っては、『METAFIVE』のメンバーで、ソロユニット『コーネリアス(Cornelius)』としても活動の小山田圭吾さんが、過去の障害者イジメ問題で大炎上した結果、東京五輪開会式の音楽担当から辞任しており、この騒動が背景にあるとみられています。
ただ、小山田圭吾さんの騒動が原因で『METAFIVE』のアルバム発売が中止となるのはおかしいとして、
- 「五輪憲章に反する。五輪開会式に不適切」わかる。「METAFIVEの2nd、発売中止」わからん
- 小山田圭吾が五輪から降ろされるのは残当って感じだけど、METAFIVEまで自粛すんのは流石にわけわかんない
- METAFIVEの発売中止は意味わからん。五輪憲章にそぐわないことが批判されてたという話なのに、そこと関係ないとこで自粛する必要は一切なかろうに
- アルバムは聞きたい人が金払って聞くんだから出せばいいじゃんね。気に入らない人は聞かないってだけなんだから
といった声が上がっていると『女性自身』は伝えています。
また、『METAATEM』は脳腫瘍で闘病していた高橋幸宏さんの復帰作ということで、「どんな形であれ聴かせて欲しい」「幸宏さんの復帰作だからなんとか発表して欲しい」といった声が上がっているとのことです。
その一方でファン以外の反応を見てみると、
- 高橋幸宏が「やめよう」と言った可能性はあるね
- ユキヒロの復帰の機会を台無しにしたわけですから、更に深く反省して下さい。
今回ユキヒロにかこつけて商売にしなかったのは正しい判断 - 発売中止は真っ当な判断。ワーナーミュージック、タワーレコード、interFM897、高橋幸宏氏、いずれにとっても今新譜を発売すれば批判を浴びブランドイメージ低下は避けられない。
- ・アルバム制作中止→売れる見込みが立たないから
・番組中止→イメージが悪くスポンサーが嫌がる
別に不思議でも何でもなく普通の事かと。自主制作なら好きにすれば良いけど - 小山田が出てきてライブやったり、新作リリースすると鬼のようにバッシングされるんだから、やりたくないのは当たり前じゃないのか。
少なくとも反省の態度の示し方としては、間違っていないし、小山田がいじめ被害者に謝罪したいと言っている以上、何のアクションもなく復帰すれば文句を言われても仕方がないと思われる。 - 五輪辞任云々ではなく、過去の犯罪まがいの行為のケジメがいまだにつけられていない人物が関わってるから発売中止にしたわけでしょ。真っ当な判断だと思うよ
- 今回の件で言えば、小山田だけでなくゴンドウトモヒコ、テイ・トウワもケチが付いた
バンドで3人も問題があるのでは、そりゃ大御所の高橋幸宏でもリリース止めるだろ、ワーナーが渋るのも分かる
ライブやってもアンチからのクレームが多発するだけだろ
などと、アルバム発売中止などは妥当な判断との声も多く上がっています。
アルバム発売中止の理由は、小山田圭吾さんの騒動が原因なのか否かは明らかにされていませんが、一連の騒動が背景にある可能性が高く、現在の状況では大々的なプロモーション活動などもできないでしょうし、ファン以外からバッシングを浴びてバンド全体のイメージ悪化に繋がる恐れもあることから、レコード会社側と話し合った上で、一旦アルバムの発売を見送るというのは当然のようにも思います。
そして、『METAFIVE』は今後フジロックに出演することが決定しており、現時点では出演取りやめといった発表は無いのですが、出演日の8月20日までに騒動が収まるかどうかは微妙なところで、フジロック出演が中止となる可能性もありそうです。
そうなった場合には『METAFIVE』のファンからは、さらに怒りや悲しみの声が上がることが予想されますが、一連の騒動ではバンドメンバーのうち3人が炎上していることから、騒動がある程度収まるまで今後数ヶ月はバンド活動休止状態となるかもしれないですね。