違法薬物事件での逮捕を報じられたアーティスト・luz容疑者(ルス 本名=帯刀光司 たてわき・こうじ 30歳)が、所属する大手レコード会社『ポニーキャニオン』から契約解除されました。
luz容疑者は今月25日に突如活動休止が発表され、28日に音楽専門学校で予定していたトークセミナーや、2月に開催予定だったライブツアーやファンクラブ限定イベントの中止も決定しました。
活動休止理由は「心身の重い不調により、ステージに立てる状態にないため、活動を一時休止する運びとなりました」と説明していたのですが、週刊誌『週刊文春』がその裏側を報じ、今月11日に東京・新宿内で違法薬物を所持していたとして警視庁に現行犯逮捕されていたことを明らかにしました。
<↓の画像は、逮捕報道前の事務所コメント写真>
これによって複数の仕事に影響が出ていたものの、この事件を公表しない理由について芸能事務所関係者は、「専属契約を結んでいるレコード会社のポニーキャニオンは、luzの逮捕拘留の事実とそれを深く受け止めるといった趣旨のリリースを作成し、事前に各所に根回しを行っていました。ところが、1月22日にluzの刑事弁護人からポニーキャニオンに内容証明が届いたのです。中身はluz本人が逮捕の事実を公表することを望んでおらず、もし本人の同意なくその事実を公表する場合、本人の人権を侵害し、違法性をおびる可能性が高いといった趣旨のものでした。結局、逮捕の事実は公表されず、25日に『心身の重い不調』により活動休止すると発表されたのです。隠蔽と捉えられてもおかしくないでしょう」
と語っていました。
こうした報道を受けて、luz容疑者が所属していたクリエイターユニット『Royal Scandal』は、luz容疑者の事務所代理人と合意のもとで関係を解消したことを発表しました。
これに続いてポニーキャニオンは30日に、luz容疑者の公式サイトでコメントを発表し、「一部報道のとおり、luzが違法薬物所持の疑いで逮捕されたことは事実」と認めた上で、これまで事件の公表を控えていた理由については、「直ちに厳正な措置をもって臨むべきと考えておりましたが、luzの所属事務所である株式会社ESPERANZA及びluzの代理人弁護士より、違法薬物所持の経緯をふまえ、luz本人の同意を得ずに逮捕事実を公表することは人権侵害であり、違法性を帯びる可能性が高い旨の指摘を受けておりました。その後も、公表に向けた準備を進めておりましたが、このたびの一部報道により、逮捕事実が公表されることとなりました」
と説明しています。
そして、30日付けで契約解除したことや、luz容疑者名義の作品については「CD/グッズ商品の出荷停止」「音楽配信停止」を順次進めていき、4月に予定していた配信ライブや開催延期としていたニューアルバムのリリースイベントも中止するとしています。
ポニーキャニオンの発表やluz容疑者の逮捕報道を受けてネット上では、
- ポニーキャニオンは本当に歌い手とVtuberでトラブル続いてるなあ。luz、まふ、みけ、吉乃、ツユ、、、
- ネットで活動してる人間って、本当にヤバいやつがたくさんいるんだろうな
- 薬物で逮捕されてるのに事実を公表されるの嫌…? どんだけおこがましいんだろう。
大手に所属してる以上色々と気をつけなきゃならないのは自身の義務だと思う。
会社もこういう人とそもそも契約しちゃ駄目でしょ。お金になる前にやらかすヤツ多いイメージ。 - 声明を読むと逮捕をリークしたのはポニーキャニオンだったのかもと思った
本人や事務所側は人権侵害と言い張って「心身不調」ということにして逮捕の事実を隠蔽しようとしたみたいだけど、隠蔽に加担させられるレコード会社としてははぁ?って感じだろう 活動できないのだから契約不履行
などの声が上がっています。
luz容疑者は高校生の頃から歌い手として活動し、『ニコニコ動画』などに動画投稿を行い、2013年にポニーキャニオン系のレーベル『EXIT TUNES』によるイベントに初参加し、2014年に1stアルバムをリリース、オリコンデイリーチャートで3位にランクインするほどの売上を記録しました。
2015年からは、人気の歌い手が集まったアーティスト集団『XYZ』のメンバーとしても活動し、精力的にライブ活動などを行っており、2016・2017年には韓国・台湾・中国でもライブを開催しました。
そんなluz容疑者のYouTubeチャンネルの登録者数は66万人超え、動画の総再生回数は3億2,600万回超え、ツイッターのフォロワー数は約83万人と多くのファンを抱えており、昨年放送のアニメ『ダークギャザリング』の主題歌を担当、12月には前作から2年ぶりとなるアルバムをリリースし、2~4月まで全国ライブハウスツアーを開催予定でした。
この他にも多くのイベント出演などを予定していた中で、1月17日にポニーキャニオンがアルバムの発売記念イベントの開催延期を発表、25日には、luz容疑者が昨年5月に設立した個人事務所『株式会社ESPERANZA』名義で「心身の重い不調」を理由に活動休止が発表されたのですが、その原因が違法薬物事件での逮捕だったことが週刊文春に報じられ、ファンは大きな衝撃を受けている様子です。
また、luz容疑者サイドが人権侵害を主張して、逮捕された事実を公表しないようにポニーキャニオン等に対して要請していたことが明らかにされ、これを巡っても物議を醸しています。
luz容疑者はソロ活動だけでなく、XYZやRoyal Scandalでも様々な活動を展開し、多くのファンを抱えていて大きな影響力を持っている有名人で、そして逮捕されたことによってライブツアーが中止になるなど様々な影響が及んでいる中で、逮捕事実の公表をさせないよう動いていたというのは疑問です。
薬物所持容疑に加えてこうした対応によって、二重で印象がかなり悪化していますが、現時点では事件の詳細は明らかになっておらず、単独で所持していたのか、それとも恋人や友人等が所持していて巻き込まれた形なのか何なのかは不明で、本人や事務所サイドが今後、どういったコメントを出すのかに注目したいところです。