芸トピ

群馬県片品村で緊急事態宣言下にイベント開催、主催者が不織布マスク着用NG指定で物議、理由説明も…

GLOBAL ARKで不織布マスクNG、ドレスコードはオシャレマスク着用で炎上…酒類の持ち込みOKも批判殺到

27日から29日までの3日間、ほたか牧場キャンプ場(群馬県片品村)で開催の野外ダンスミュージックパーティー『GLOBAL ARK 2021 -The 10th Anniversary-』で、ドレスコードが「オシャレマスク着用」で、「不織布マスクの着用はNG」という独自ルールを設けていることで大炎上騒動に発展しています。

『GLOBAL ARK 2021』の公式サイト上では、「シン・ドレスコード:II:おしゃれマスク 其のニ」として、ドレスコードは「オシャレマスク着用」(デザインマスク、手作りマスク、夏用冷感マスク・クールマスク、ネックゲイター等)として「不織布マスクはNG」と明記しています。

このドレスコードについては、「パーティー内の1つのイベントです。マスクも昨今はファッションの一部。思いっきりカッコイイマスクを着けてマスクファッションを楽しみましょう。感染予防をしつつも、華やかに会場内を彩ってください。」と呼び掛けています。

また、イベント主催者は不織布マスク着用をNGとする理由についても長々と説明しています。

不織布マスクが最も飛沫防止効果があるとされているものの、双方がマスクを着用していれば、「ウイルスの吸い込みを双方が布マスクで70%減、不織布マスクで75%減、抑える研究結果もある」「双方がマスクをしていれば布マスクと不織布マスクに大きな違いは無いという事になる」などと、どこかの研究結果を持ち出しながら持論を展開しています。

また、不織布マスクのデメリットも複数挙げており、「不織布マスクは密閉性が高く、内部が蒸れたり、息苦しさを感じる傾向が強い」「呼吸器や皮膚が弱く不織布を使えない人もいる」「横の隙間が空いてしまう特徴がある」「使い捨てで、落としたりすると誰のものか分からなくなる。ポイ捨てする人もいる」としています。

マスクの効果的な着用方法を研究する専門家は、「密な場所や病院など、より注意が必要な場所では不織布、換気の良い場所で長時間使う場合はウレタン」などと、使い分けを提案していることを紹介しています。

そのため、このイベントは屋外での長時間の開催になるため、「このイベントにおいては、不織布マスクではない方がいいと言うことに当てはまる」「皆さんの協力があれば不織布マスクでは無くても充分と考えます。使い捨てマスクは導線・通路やフロアなどに落ちていると、気持ちのいいものではありません。ゴミにもなってしまいます。」として、「オシャレマスク着用」を来場者に呼びかけています。

この他にも、会場内ではアルコール販売は行わないとした上で、「お酒の全面禁止という訳ではなく、1人3本くらいまでなら持ち込みをOKとし、お酒は家飲み感覚で、テントやバンガロー内にてのみ飲酒をお楽しみ頂く形となります。テントやバンガローの外は禁酒となります」とアナウンスしていました。

このような独自ルールを設けている『GLOBAL ARK 2021』に対してネット上では、

などと批判や疑問の声が噴出しており、大炎上状態となっています。

そうした中でイベント会場がある群馬県片品村役場が公式サイトを更新し、このイベント開催について声明を出しています。

片品村役場によれば、群馬県ではいま緊急事態宣言が発令されていることから、施設の指定管理者に対して、開催の延期もしくは中止などを含む検討を要請していたそうです。

片品村サイドは施設管理者に対して強く要請していた項目も挙げ、全国的ないし広域的な人の移動が見込まれる場合や、参加者の把握が困難な場合には延期or中止の検討をすること、来場者に酒類の提供や持ち込みを含む飲酒の機会を与えないこと、適切な感染防止対策を実施すること、イベント時間は21時までとすること、業界が定めている感染拡大防止ガイドラインの遵守を強く要請した結果、現在の開催になったと説明しています。

片品村としては、イベントの開催延期や中止、内容の変更を行うことはできず、施設利用の承認に関しては、指定管理者である『武尊山観光開発株式会社』が行うものとしています。

『GLOBAL ARK』は昨年8月末にも3日間にわたって、片品村内のキャンプ場でイベントが開催されていたのですが、昨年はこれほど大きな話題にはなっていなかったものの、今年と同様にドレスコードは「オシャレマスク着用」で、不織布マスクの着用はNGとしていました。

ただ、昨年は不織布マスク着用NGの理由について、長々と理由の説明は行っていなかったのですが、今年は不織布マスクのデメリットなども複数挙げ、ポイ捨てなどがある可能性もあるとして絶対に着用するなと強く訴えており、これは正直異常だなと感じましたね。

熱中症対策として、炎天下や運動時には通気性が高いウレタンマスク、布マスクの着用がオススメとされてはいますが、様々な研究で飛沫防止効果が最も高いことが分かっている不織布マスクの使用をNGとするのは理解し難いです。

また、片品村はイベントの開催にあたって会場内での酒類提供、持ち込みを含む飲酒の機会を与えないよう求めており、それにも関わらず持ち込みOKとしていたのもアウトですし、来年も同様の形で開催するようであれば、自治体サイドが強く抗議を行ってほしいものですね。

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