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吉本興業が文藝春秋と裁判か。EXIT兼近の逮捕歴や窃盗事件関与疑惑報道に激怒、相方りんたろー。も思いを明かす

EXIT兼近大樹に少女売春斡旋で逮捕の過去。週刊文春報道に吉本興業が抗議、法的措置検討を発表。事件の詳しい内容とは…

現在ブレーク中のお笑いコンビ『EXIT(イグジット)』の兼近大樹さん(かねちか・だいき 28歳)が、8年前の2011年11月に少女売春斡旋(あっせん)の疑いで逮捕され、罰金刑の有罪判決を受けていたことが5日発売の週刊誌『週刊文春』の報道で明らかにされました。

さらに、2012年4月に発生した窃盗事件への関与を警察から疑われ、事情聴取を受けたことも『週刊文春』の取材に対して本人が応えているのですが、所属事務所『吉本興業』は出版元の『文藝春秋』に対して抗議を行うとともに、民事・刑事上の法的措置を検討していることを公式サイト上で発表しました。

『吉本興業』は「当社所属タレント兼近大樹に関する一部報道について」として、「ある者が刑事事件につき被疑者となり又は有罪判決を受けたという事実は、その名誉又は信用に直接関わる事項として、プライバシー権・名誉権による憲法上の保護を受けることが裁判例上確立しています。」「その者が有罪判決を受けた後は、更生し、社会に復帰することが期待されているところ、公益を図る目的なしに前科に係る事実を実名で報道することは、不法行為を構成し得る行為とされております。」と説明した上で、未成年時の前科に関する事実を事件発生から長期間経過した後に、正当な理由もなく実名報道することが許されてしまうと未成年者が更生する機会を奪いかねない、これは社会全体として非常に危惧するべき問題だとしています。

そして、『週刊文春』に掲載された過去の事件も、EXIT兼近大樹さんが未成年時に犯した事件に関する内容となっており、「弊社所属タレントのプライバシー権・名誉権に対する重大な侵害にあたると考えざるを得ません。」とし、2012年4月に発生した窃盗事件への関与について報じていることについても、「弊社所属タレントへの著しい権利侵害となるものです。」と訴えています。

『吉本興業』は記事が出る前に出版元の『文藝春秋』に対して、これらのことを訴えたものの記事掲載に至ったことについて、「報道機関としての倫理観・人権意識の希薄さについて大変遺憾に考えており、文藝春秋社に対し本件記事を掲載した行為について強く抗議するとともに、民事・刑事上の法的措置についても検討して参る所存です。」としています。

また、EXIT兼近大樹さんが過去に起こした事件は事前に相談を受けていたことを明らかにし、それをこれまで公表しなかった理由については、「兼近がその後自らの行為を反省、悔悟し、当時の関係者とは一切の関係を断ち切り更生して新たな人生として芸能活動を続けており、また、上記のとおり未成年時代の前科という高度のプライバシー情報であることも鑑みて特段の公表はせずにおりました。」と説明しています。

最後に、『吉本興業』としては今後もEXIT兼近大樹さんが活動を通じて社会貢献できるように、最大限のマネジメントを通じて協力していくとしています。

吉本興業がこのようなコメントを発表したことに対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

『吉本興業』だけでなく、相方・りんたろー。さんも自身のツイッター上で報道内容について言及しており、2017年12月にEXITを結成する時から過去のトラブルに関する話を聞いていたと明かし、初めて聞いた時の心境については、「驚いたと同時に、その過去があるからこそ今の兼近の底抜けの優しさや、人を思いやる気持ち 過ちを二度と起こさないよう務める姿勢 目の前の人を笑顔にしたいというあいつがあるのだと変に納得がいった事覚えています。」と振り返っています。

また、「過去は決して変えられないけど その過去を悔い改め応援されるよう今を歩む事はできるはずです。だから僕は彼と一緒に目標に向って走ることを選びました。問題が起これば2人で乗り越えることを選びました。こいつとなら何が起きても僕の人生を預けられる、そう思いました」とコンビ結成を決めた理由を明かしています。

そして、「過去の事だからなんて言えません。過去の事を悔い改めこれからをどう生きるかで信頼を取り戻せるよう、より一層精進していきたいと思います。応援してくれる人がいる限り 僕達はその人に届くように笑いをエンターテインメントを続けていきたいと思っています。今回は心配と御迷惑をかけたことを深くお詫び出来たらと思います。申し訳ありませんでした。」と謝罪しています。

<↓の画像は、『EXIT』のりんたろー。さん、兼近大樹さんの写真>

問題となっている『週刊文春』が報じた記事の内容についてですが、EXIT兼近大樹さんは中学3年生の時に両親が離婚、母親に引き取られて貧乏な生活を送り、4人きょうだいの次男だったEXIT兼近さんは家計を支えるために、定時制高校に通いながら朝は新聞配達、その後は建設現場でとび職の仕事をしていました。

2008年4月には父親が自己破産し、それと前後して定時制高校を中退したEXIT兼近大樹さんは、家計を支え、妹たちの学費を賄うために仕事に明け暮れる日々を送っており、18歳ごろからは地元・北海道札幌市の歓楽街・すすきので、大人のお店を展開している大手チェーンで従業員として働き始めたそうです。

そして、2011年11月に売春防止法違反容疑で北海道警察厚別署に逮捕されており、この事件の全容について地元紙記者は、「要は、売春の斡旋をしていたのです。直接の逮捕容疑は同年4月、札幌市の高校3年の女子生徒(当時19歳)に、携帯電話の出会い系サイトを通じて知り合った男性と市内のホテルでいかがわしい行為をさせ、現金1万5000円を受け取らせたというもの。女子生徒は『小遣いほしさに男性100人くらいと関係を持った』と供述。当時、兼近は容疑を全面的に認め、罰金刑の有罪判決を受けています」と説明しています。

『週刊文春』の取材に応じたEXIT兼近大樹さんはこの事件について、「はいはい。そうです。簡易裁判で、罰金刑10万円で出てきました。」と前科を認めた上で、「僕はお金の受け取り役ではなくて、何か事件が起きた時に助けに行ってあげるという役。結構、男の人(援助交際の客)がお金を払わないとか、逃げちゃうとか、暴力とかあるんで」と説明し、自身はそこで用心棒的な役割をしていたと明らかにしています。

<↓の画像が、週刊文春の直撃取材を受けたEXIT兼近大樹さんの写真>

この仕事では、女性が受け取ったお金から何割かもらうという形で、夜になるとそこで稼いでいる少女たちから「送ってくれない?」という連絡が来ていたといい、「その娘たちは、もともと暴力団のしのぎで(援助交際を)始めたんですよね。でも、そういうところでやってると、上が暴力団なんで無茶苦茶なことをされるらしいんですよね。いきなりお金くれないとか、そういう娘たちが徐々に集まって20~30人、僕に連絡してくるようになって、どデカくなっちゃったんですよ。大元と言えば大元なんじゃないですか」としています。

このような仕事を始めたきっかけは、15~16歳の時から付き合いがある女友達だったといい、その友達が18歳を超えた時に自身は大人のお店で従業員をしていたため一緒に店に入ったとし、「正直その時は、俺はそれが当たり前になっちゃっていたんですよね。『そういう人生なんだ』って。実際に大人のお店のアレで捕まった時、僕は店長だったんですけど、ダメなんだってことを知って。法律の大切さとか、初めて知ったんですよ」と振り返っています。

EXIT兼近大樹さんにはもう一つ、窃盗事件への関与が疑われる騒動があり、その事件は2012年4月に人気ホストA氏の自宅マンションから現金1000万円が入った金庫が消え、北海道警察の捜査で2012年8月2日に男4人を逮捕しており、その中の1人がEXIT兼近さんだったと前出の地元紙記者が明かしています。

EXIT兼近大樹さんは当時、“すすきのの墓場”と呼ばれる約70の飲食店が軒を連ねる有名ビル内のサパークラブ『B』で雇われ店長をしており、犯行グループとして逮捕されたのは店のオーナー、EXIT兼近さんだったといい、犯人等は取り調べに対して、ホスト宅に多額の現金が保管されているという話を知人から聞き出し、住民を装って業者を呼び部屋の鍵を開けさせたと供述しており、警察の発表では、4人は「見張り役など役割分担した」と容疑を認め、盗んだ金の一部で高級外車を購入したり、飲食店の開業資金に充てたと話していたとしています。

当時のEXIT兼近大樹さんを知る飲食店関係者は、「兼近は『俺だけ逃げ切った』と周囲に話していました。しばらくして、彼は『店を辞めて東京で芸人になる』と言い始めたんですよ。続けて『でも、東京に行く金がないんです』と。それで彼は『自殺するって言って、(女性客から)100万円くらい取っちゃおうと思うんですが、どうでしょうかね』と逃亡計画を明かしていましたね」と語っています。

『週刊文春』はこの話についてもEXIT兼近大樹さん本人に事実確認しており、2012年4月に発生した窃盗事件への関与について問うと、EXIT兼近さんは逮捕されたという話を繰り返し否定し、「それは違うんですよ。それは僕が働いていたバーがあって、そこの店のオーナーがそれ(窃盗)で捕まっているんです。(共犯ではない?)無いっすね。逮捕はされてないです。事情聴取はされました。従業員全員、事情聴取で持って行かれて。」としています。

EXIT兼近大樹さんの説明によると、窃盗事件はオーナー等が計画して犯行に移し、その被害金が従業員たちの給料の原資になっている可能性があるとして、警察はEXIT兼近さん等の共犯性を疑ったものの、10日間勾留した末に嫌疑が晴れたため釈放されたとのことです。

しかし、北海道警察の広報課担当者は『週刊文春』の取材に対して、「一般論として、逮捕後に検察官が裁判所に対して勾留請求を行い、勾留の手続きをするわけです。逮捕されず勾留するというのは聞いたことがない」と語っています。

一方のEXIT兼近大樹さんは、窃盗事件の関与を否定し濡れ衣だと主張しており、勾留先から釈放された際に警察から「関係している人たちが全員悪い人だから」と言われたと明かし、「僕の当時一緒に育ってきた周りが反社というか、不良グループだったんで。当時付き合っていた小学校からの同級生とかが、みんなそっち(不良)だったんで、それで(東京に)飛んできたんですよ。僕は死んだことにして全員切って、こっち(東京に)に来ました。警察の人が『全員切って、東京行け!』って」と上京した経緯を説明しています。

また、EXIT兼近大樹さんが上京前に自殺すると言って、女性客から100万円を借りたという話については、「全然、ウソです!その技術があったら、もっと楽しく生きてます。(上京後は)バイトしてます。まず派遣というかイベント会社。居酒屋もしてましたし。お金を持たずに裸一貫で来てるんで。家賃2万円の中国人寮に住んでいました。全部やり直そうと思って」と否定しています。

このように過去のことについて赤裸々告白したEXIT兼近大樹さんは、安堵の表情を見せながら、「正直いつか絶対バレることなんで、吉本にはずっと話していて。絶対に誰か気付くんで、それが今、文春さんが知ってくれたということで正直嬉しかったです。『やっと、今、言えるんだ』って!吉本からは『誰にも言うな』『絶対ダメ』って言われて」と過去の悪事を明らかに出来なかった裏事情を告白した上で、「過去と未来は変えられないんで。未来と自分だけ変えていくんで。ヒュイゴー(Here we go)しましょう、未来に!」と語り、軽やかな足取りでその場を後にしたとのことです。

<↓の画像は、取材に笑顔を見せるEXIT兼近大樹さんの写真>

このように少女売春斡旋業に関与していたのは事実としながら、窃盗事件はあくまでも濡れ衣で逮捕はされていないと主張しており、EXIT兼近大樹さん自身は、過去のことがやっと表沙汰となったことにホッと一安心している様子です。

EXIT兼近大樹さん直撃取材時の一部映像

しかし、今売り出し中のEXITに関するネガティブな話が出たことにより、本人と『吉本興業』が被るダメージは非常に大きく、今さら表沙汰にする必要も無いことから抗議を行うとともに、法的措置を検討していくとしているのですが、プライバシー権侵害においては、「公開された情報に公共性があり、公的な事項である場合」には、プライバシー権よりも公共性が優先されることによって、プライバシー権侵害にあたらないと判断される可能性もあります。

また、「情報公開に正当事由がある場合」においても、プライバシー権の侵害が認められないケースもあり、情報を公開することの必要性や目的、本人に与える影響などを考慮して総合的に判断されるもので、もし今後『吉本興業』がプライバシー権や名誉権の侵害で訴訟を起こした場合、どういった判断を裁判所が下すのか非常に気になります。

EXIT兼近大樹さんが売春防止法違反容疑で逮捕された事件は、芸人になる前の未成年時に犯したものであるため、権利侵害が認められるかもしれない事案ですが、果たしてこの問題は今後どのような展開を迎えるのか、引き続き見守っていきたいです。

なお、EXIT兼近大樹さんは5日に自身のツイッターを更新し、報道に対する思いを長文で綴っており、「今回の未成年時の罪を報道されてしまったことに関しては自分のしたことなので、ルールはどうあれ受け入れます。むしろ世に事実を伝えられたので多少の感謝もあります。もちろん事実ではないことも多く書かれているので、それは文春さんが兼近の否定の文章も載せてくれています。」とし、真実を知りたい人は記事を読んで下さいと呼び掛けており、多少言葉がカットはされているものの、自身の言葉で書かれているとしています。

その上で、自分がなぜ過去にこのような日々を送っていたのか、何が本当で何が事実ではないのか知りたい人に向けて、全て事実の話を今後別の媒体で必ずしたいと綴っています。

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