メンタリスト・作家で、人気YouTuberのDaiGoさん(ダイゴ 本名=松丸大吾 34歳)がYouTubeでの生配信で、ホームレスや生活保護受給者に対し差別的で、人権などを無視した発言をしたとして炎上騒動に発展しており、弟でタレント・謎解きクリエイターの松丸亮吾さんがツイッター上で「絶対に許されない」として謝罪しています。
DaiGoさんは7日にYouTubeでライブ配信を行い、「【超激辛】科学的にバッサリ斬られたい人のための質疑応答」と題して、視聴者から寄せられた質問に答えていきました。
その中で、ホームレスや生活保護受給者について言及する場面があり、生活保護受給者については、「僕は、生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めている訳ではないからね。生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救って欲しいとぼくは思うんで。生活保護の人、生きていてもぼく得しないけどさ、猫はさ、生きていたらぼく、得なんで」
などと発言していました。
ホームレスについては、「自分にとって必要の無い命は僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。いない方が良くない?邪魔だしさ。プラスになんないしさ、臭いしさ。治安悪くなるしさ。いない方が良いじゃん。もともと人間は自分たちの群れにそぐわない、群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きている。だから犯罪者殺すのと同じですよ。犯罪者が社会にいると問題ですし、みんなに害があるでしょ。だから殺すんですよ。はい。同じですよ」
などと持論を展開していました。
こうしたDaiGoさんの持論に対してネット上では、
- 正直者やな でもそれはそれでアウトや
- ホームレスと生活保護両方を差別するクズ
- この優生思想を肯定してはいけない。危険すぎる
- この人、命に差をつけ、倫理観も著しく欠如している。いじめが連鎖する構図そのもの
- 優生思想に基づく生活保護利用者やホームレスへの排斥は言語道断すぎる、許されない
- DaiGoの発言で最初に思い浮かんだのは、相模原障害者施設襲撃事件の植松。彼と同じような思想の持ち主か
- DaiGoの動画での発言、優生思想がひど過ぎてヒトラーの思想に繋がるところがあって恐ろしい
- 「命に優劣がある」という発想自体が卑しい。命自体に優劣などあるはずがない。人の命を軽く見る輩が猫を尊重しろとは笑わせる。
- 考え方の根本がもう終わってる。自分もいつ、ホームレスになるかわからない。
メンタリストという肩書きで仕事をしているのに、自分のメンタルが出来ていない。 - 擁護する余地もない。この思想の根本は『俺にとって価値のない人間は消しても良い』と言うものだから、白人が有色人種に行った悪行やナチスのユダヤ人への虐殺などと同じ。
オリンピック前に叩かれまくったホロコーストの揶揄よりも悪質でタチが悪い。YouTubeチャンネル抹消ぐらいの制裁は受けるべき事案だと思う
などの批判が殺到し、炎上状態になっていました。
その後、12日深夜から行ったライブ配信(現在は視聴不可)では、冒頭で自身の言動が物議を醸していることについて言及し、「赤の他人と自分の家族とどっちかの命しか助けられませんと言ったら、自分の大事な人とか家族を助けるでしょう。命は個人から見たら優劣がある」「僕には猫の方が人より大事だから、ホームレスとか生活保護の人たちにお金が回るのは、ちょっとどうなのみたいな、僕にとっては別にいなくても関係ない存在だからって言っただけ」「個人の感想を言っているだけなので謝ることではない」
などと反論しており、あくまでも一個人の考えであるため謝罪しないことを明らかにしていました。
一方で弟の松丸亮吾さん(25)は自身のツイッター上で、「今まで兄が炎上しても『また炎上してんな~~』くらいにしか思ってなかったし触れないようにしてたけど、人の命を軽く見る発言だけはさすがにダメです。それだけは絶対に許されない。今度会ったら絶対に論破するまで怒り続けます。今回ばかりは兄がおかしい。ごめんね。」
とツイートしています。
<↓の画像が、DaiGoさんの弟・松丸亮吾さんのツイート写真>
DaiGoさんは以前からYouTubeなどで、偏った過激な言動をするなどして度々物議を醸していましたが、今回は完全に人権などを無視した言動で、越えてはいけないラインを越えてしまっています。
DaiGoさんはかなりの自信家で、自分は頭が良くて多くのお金を稼ぎ、非常に優れた人間だということを誇示していますが、元々ホームレスや生活保護受給者に対して強い偏見を持ち、世の中に必要の無い人間だと思っていたのかは不明ながら、命に優劣をつけて選別する優生思想は非常に危険で、こうした考えを持つことで様々な事件も発生しています。
DaiGoさんは以前、YouTubeでのライブ配信で差別について言及していたことがあり、「差別発言て実はね、頭が悪い証拠なんですよ。IQが低い人ほど差別的な発言をするよっていうことが分かってて、複雑なこととか、多様性を理解できないんですよ。」
などと語っていました。
こうした発言をしながら、ホームレスや生活保護受給者を差別した過激な言動をしており、明らかに矛盾していますが、自分が必要ないと思っている存在は人とはみなさず、どんな行為をしてもいいという考えなのでしょうかね。
なお、YouTubeのポリシーではあらゆるヘイトスピーチ行為を禁じており、固定観念によって憎悪を扇動や助長する行為、個人・集団が肉体的・精神的に劣っている、欠陥があるなどと主張する行為、知能や能力が低い、価値がないと決めつける行為、暴力・差別・排除などを正当化するために、個人や集団に対する優位性を主張する行為なども認められていません。
そのため、DaiGoさんの動画内での発言はYouTubeのポリシー違反にあたる可能性は高いとみられ、YouTubeチャンネルのアカウント停止となることも考えられますが、今後も登録者数が246万人超えのチャンネルが停止する覚悟で、過激な言動を続けていくつもりなのでしょうかね。