メンタリストで人気YouTuberのDaiGoさん(本名=松丸大吾 34歳)がホームレスや生活保護受給者に対して、差別的で人権無視の発言をした問題で、DaiGoさんをCMイメージキャラクターに起用していた『霧島天然水 のむシリカ』が、DaiGoさんのCM放送を自粛することを発表し、大きな反響を呼んでいます。
DaiGoさんは7日にYouTubeのライブ配信で、「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救って欲しい」「生活保護の人が生きていても僕は得しない」「自分にとって必要の無い命は僕にとって軽いんで、だからホームレスの命はどうでもいい。いない方が良くない?邪魔だしさ。プラスになんないしさ、臭いしさ。治安悪くなるしさ。いない方が良いじゃん。」
などと発言し、大騒動に発展しました。
その後、12日深夜のライブ配信では批判に対する反論したものの、前夜から一転して13日夜の配信では一連の発言に対する反省や謝罪の言葉を述べ、14日には『昨日の謝罪を撤回いたします【改めて謝罪】』と題して、スーツ姿で改めて問題発言を謝罪し、終盤には涙を流して謝罪の言葉を述べていました。
しかし、この動画も釣りタイトルで注目を集めて再生回数を伸ばそうとしている、涙を流したのも同情を引く作戦として非難の声が上がる中で、DaiGoさんをCMイメージキャラクターに起用していた『霧島天然水 のむシリカ』が早速動き、公式サイト上でお詫び文を公開するとともに、DaiGoさんのCM放送や広告起用などを当面自粛することを発表しました。
<↓の画像は、『霧島天然水 のむシリカ』のイメージキャラクターを務めていたDaiGoさんの写真>
『霧島天然水 のむシリカ』の公式サイトトップでは、「この度、弊社製品の広告に出演しているタレントのメンタリストDaiGo氏による不適切な発言があり、関係者をはじめ、多くの皆様に不愉快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。」
と謝罪した上で、同社では昨年11月からホームレスへの炊き出し支援活動などを行っていることを報告しています。
続けて、「いかなる状況においても差別的発言は許されるものではなく、当社は今回の事態を重く受けとめ、メンタリストDaiGo氏出演のCMを自粛し広告起用は当面の間自粛させて頂くほか、支援団体への寄付を行うことと致しました。なお、支援団体と金額につきましては現在検討中でございます。決定次第、ご報告させて頂きます。」
とし、最後に改めて今回の騒動に対する謝罪をしています。
DaiGoさんは昨年4月に『霧島天然水 のむシリカ』のアンバサダーに就任し、同8月からDaiGoさん出演のCMが全国放送され、今年7月から俳優・城田優さんがCMキャラクターに加わり、愛媛限定でDaiGoさんと城田さんが共演のCMが放送されました。
『霧島天然水 のむシリカ』のCMキャラクターは2人の他に、総合格闘家・朝倉未来選手、アーティストの清川あさみさん等が務めており、DaiGoさんが出演するCMはタクシー車内などでも流れていました。
しかし、今回の騒動で出演自粛となったことについて、『東京スポーツ』(東スポ)の記事では広告代理店関係者が、「クライアントがホームレスを支援しているのに、そうした人たちにヘイトを浴びせていたのだからシャレになりません。タブー中のタブーを犯したと言ってもいい。当初、炎上しても強気だったDaiGo氏が、ここ数日で一気に弱腰になったのは、スポンサー筋から猛抗議が入ったから。一旦、放送自粛ということですが、事実上の降板。2度とDaiGo氏の姿を見ることはないでしょう」
と語っています。
そして、DaiGoさんが『霧島天然水 のむシリカ』のCM出演自粛、降板の可能性が高まっていることに対してネット上では、
- 公然と述べたら「個人の感想だから」「辛口だから」では済まないということだよな。企業がそういう危険思想の持ち主とはビジネスできないとなるのは当然
- スポンサーとかが回避するのは当たり前だけど、一番恐ろしいのは少し謝罪しただけで、YouTubeの動画は好評価だらけになること
結局、世間から批判されようと信者を囲ってれば儲けられるわけで、その信者には同様の危険思想を垂れ流せる。それが今のインフルエンサービジネスの恐ろしいところ - メディアにはもう出ない方がいい。頭いいだろうから他で何か出来るかもしれないけど根本はなかなか治らないだろうし一緒に働いてくれる人も少ないだろ
- 大してCMなんて出ていない人なのに、数少ないCMに出演させてもらっているスポンサーが、よりによってホームレスへの支援を行なっている会社で、あの発言をするって企業側はカンカンどころじゃないだろうな。ピンポイントで最悪過ぎる。
- DaiGo支持派によると、彼はたくさん稼いでるから大丈夫、痛くも痒くもない、計算されてのこと、凡人と違うのだ、的なことを言ってるが、果たしてどうなのか?
スポンサーを怒らせることが狙い通りならば、そんなルール無視の人に誰がお金を提供するのか?信者のお布施か? - YouTubeのアカウントBANして、チャンネル無期限で停止してやった方が、本人にとっても世間の方にとっても良い事だと思うわ。
極論、無収入になって生活保護受けてもらって、ようやく本当に今回の件で辛い思いをした人の気持ちが分かるんだろう - 弟の松丸亮吾には何の非もないけど、申し訳ないが彼をテレビのクイズ番組などで目にしたら、嫌でもDaiGoの一連の発言を毎回思い出してしまうと思う。
広告やスポンサーをメインとしたマスコミやテレビと言うのは多額のお金が動くし、影響と言うのはそこまでの広範囲を含めての事で、シビアになるのは当たり前だと思う。
残念だが、そう言う面で今後弟にも被害が波及するのは避けられないだろうし、彼は沢山の人に実害を与えたと思う
などの声が上がっています。
DaiGoさんは12日深夜のライブ配信で、『霧島天然水 のむシリカ』の不買運動に関するコメントが寄せられると、「残念でしたアンチの皆さん。あらゆるPRにおいて僕が何をしても、犯罪を犯して捕まっても、一切返金も損害賠償も受けないということになっておりますので、不買運動をしようが何をしようが無駄です。僕には何のダメージもございません(笑)。だからこんだけ言ってるんですよ。元々CMに依存してないもん」「僕を嫌いになっても『のむシリカ』を嫌いにならないでください(笑)」「不買してもらっても構いません。どうぞご自由に(笑)」
などと語っていました。
DaiGoさん曰く、CMイメージキャラクターを務めるにあたって、自身が何かトラブルを起こした際に損害賠償を支払うといった契約条項を全て破棄させているといい、それによってかなり強気な発言をしていたようです。
そのため、このままCM契約が解除となったとしても特に大きなダメージを受けることは無いのかもしれませんが、DaiGoさんは複数の出版社から本を出しており、そうした各企業も影響を危惧して今後何らかの対応をしていく可能性は十分あります。
また、生活困窮者を支援する4団体が14日に声明を発表し、DaiGoさんの一連の発言について、「人の命に優劣をつけ、価値のない命は抹殺してもかまわない、という『優生思想』そのものであり、断じて容認できるものではありません」「自らの発言の問題点を真に自覚していると評価することはできず、その反省と謝罪は単なるポーズの域を出ていないと言わざるを得ません」
などと厳しく指摘しており、メディアに対してはDaiGoさんの起用を差し控えることや、発言の問題点を報道することを要望しています。
さらに、菅義偉首相に対しても、「DaiGo氏の発言が許されないものであることを明言したうえで、生活保護の申請が国民の権利であることを率先して市民に呼び掛けること」
を求めるなどしています。
問題発言による騒動はさらに大きな波紋を広げ、謎解きクリエイターでタレントとしても活躍している弟・松丸亮吾さんの活動への影響なども懸念されており、この騒動が長引くようだと松丸さんも新規の仕事のオファーは減ってしまう可能性もありますが、DaiGoさんは今後どういった対応をしていくのか、引き続き動向を見守っていきたいですね。