K-POPグループ『BTS』のメンバーで、昨年9月から兵役中のSUGAさん(シュガ 本名=ミン・ユンギ 31歳)が8日、飲酒後に電動キックボードを運転したとして、罰金と免許取り消し処分(1年間)を受けたことを発表し波紋を広げる中で、飲酒運転していたのは電動スクーター(原動機付き自転車)だったことや、血中アルコール濃度が0.2%以上の“泥酔状態”だったことが新たに発覚しました。
SUGAさんは6日23時半ごろ(現地時間)に、韓国・ソウル市内で電動キックボードを酒気帯び運転し転倒、近くにいた警察が助けようとしたところ、お酒の匂いがしたことで任意の事情聴取を受けたといい、SUGAさんは「ビールを1杯だけ飲んだ」などと供述していたといいます。
この事件が報じられた後にSUGAさんはコメントを発表し、事件の経緯や処分内容について、「昨夜、食事の席でお酒を飲んだ後、電動キックボードに乗って帰りました。近い距離だという安易な考えと、飲酒状態で電動キックボードの利用が不可能であることを把握しておらず、道路交通法に違反しました。家の前の正門で電動キックボードを停める際に一人で転び、その際、近くに警察の方がいらっしゃって、アルコール検査をした結果、免許取消し処分と罰金が課されました。」
と説明し、ファン等に謝罪や反省の言葉を綴っていました。
また、所属事務所『BIGHIT MUSIC』も、SUGAさんが電動キックボードで約500メートルほど飲酒運転したと説明していました。
しかし、後に現地メディアが公開した防犯カメラ映像から、SUGAさんが乗っていたのは電動キックボードではなく、飲酒運転した場合に刑事処罰対象となる「電動スクーター」だったことが判明し、事務所が意図的に事件を小さく見せようとしていると批判が噴出しました。
BIGHIT MUSICはその後、「サドル付きのキックボードと認識していた」「事件を小さくしようとする意図は全くなかった」
などと釈明しました。
韓国の道路交通法では、電動キックボードを飲酒運転した場合、罰金10万ウォン(約1万円)と免許取り消しの行政処分のみで、刑事処分はありません。
一方、電動スクーターを飲酒運転した場合、血中アルコール濃度が0.2%未満だと免許取り消し処分に加えて、刑事処分として「懲役1年以上2年以下の懲役、もしくは500万ウォン以上1,000万ウォン以下の罰金」が下されます。
血中アルコール濃度が0.2%以上の場合は、「2年以上5年以下の懲役、もしくは1,000万ウォン以上2,000万ウォン以下の罰金」と、罪がより重くなります。
韓国メディアの取材に対して捜査当局は、「SUGAは電動スクーターを運転していた。該当機器を確認したところ、PM(最高速度:時速25km未満、車載重量:30kg未満の乗り物)に含まれていなかった」
と明かし、さらに「血中アルコール濃度は0.227%だった」としており、これにより刑事処罰対象になるとしています。
現在も事件の捜査は続いており、SUGAさんの飲酒運転による被害規模、運転距離、前科の有無など総合的に見る予定といいます。
なお、韓国メディアの取材によれば、SUGAさんが飲酒運転で摘発されるのは今回が初めてとのことです。
この事件に対して兵務庁は、「勤務時間外に起きた事件であり、社会服務要員として別途の処分はない」
と説明しています。
そして、SUGAさんの飲酒運転問題に対してネット上では、
- ビール一杯というのも嘘だったってこと?
- これは擁護できない
- なにやってんのよ~活動再開を楽しみに待ってるのに~悲しすぎる
- アーミーを裏切った罪は大きいよマジで
- 2025に向けてみんなが頑張っている時に、何やってる! ジンくんにも注意されたとは思うけれど、だらしないところ直さないとね。
- とりあえず誰か他に被害者のいる事故にならなくてよかった。今後のために普段はお酒を控えるか運転を控えるかした方がいいと思うなぁ、何かあってからじゃ遅い
- ぱっと見で区別できるような乗り物じゃないんだね。そんな曖昧な乗り物で認識不足だったユンギさんが悪いけど、今頃後悔して反省してるだろうし、必要以上に追い込まれてませんように。誰か側にいてくれてますように。
- 嘘はつかずに、きちんと本当のことを話して、償うものはきちんと償ってもらいたい。
ユンギの作る曲が大好きなArmyは、いっぱいいるんだから。解散や脱退なんて言葉は聞きたくない。
などの声が上がっています。
日本では昨年7月に道路交通法が改正され、電動キックボード(最高速度:時速20km以下、定格出力:0.60KW以下)は特定小型原動機付自転車に区分されてルールが緩和されたことで、年齢制限は16歳以上となっていますが、改正前までは必須だった原付免許が不要になり、歩道走行(最高速度:時速6km以下)も可能になるなどの変更があり、現在も事故や飲酒運転を含めた違反行為が多発しています。
日本では、電動キックボードも車などと同じく車両扱いであるため、飲酒運転した場合でも刑事処分が課され、酒気帯び運転(呼気のアルコール濃度が0.15mg以上)の場合は「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」、酒酔い運転(客観的に見て正常な運転ができない状態)の場合は「5年以下の懲役、または100万円以下の罰金」となっています。
そして、BTS・SUGAさんの飲酒運転についてですが、現地メディアの報道によると、SUGAさんが乗っていたのは最高速度が時速30kmの電動スクーターだったといい、泥酔状態で原付バイクを運転していたようなもので、厳しい処分が下されるべきかと思います。
<↓の画像は、BTS・SUGAさんが乗っていたとされる電動スクーターの写真>
ちなみに、SUGAさんはBTSとしてデビューする前に、配達のバイトでバイクを運転中に車と接触する事故に遭い、肩に大ケガを負ったことを明かしており、過去の辛い経験をAgust D名義のソロ曲『The Last』でも歌っています。
そうした過去がありながらも、泥酔状態で運転するという危険行為に及び、一歩間違えば大事故に繋がっていた可能性もあったわけですし、これといった被害もなく前科も無いのであれば、比較的軽い処分になることも考えられますが、多くのファンからも失望の声が上がっており、2度とこのような問題を起こさないようにしてほしいです。