Ado『愛して愛して愛して』ミュージックビデオ公開停止。理由はネタ元のクリエイティブの一部無断使用と説明…

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4月発売の『Adoのベストアドバム』に収録されたカバー曲『愛して愛して愛して』のミュージックビデオで、著作権の認識不足等を理由に「クリエイティブの一部を無断で使用していた」として、所属レコード会社『ユニバーサル ミュージック合同会社』と所属事務所『クラウドナイン』が連名で謝罪コメントを発表しました。

『愛して愛して愛して』は、ボカロP(ボーカロイド・プロデューサーの略)のきくおさん(37)によるボーカロイド曲で、歌手・Adoさんが2023年発売のカバーアルバム『Adoの歌ってみたアルバム』に初収録され、今年4月発売の『Adoのベストアドバム』にも収録されており、ベストアルバムが出た後にYouTubeでミュージックビデオが公開されました。

Adoさんカバー『愛して愛して愛して』ライブ動画

ユニバーサルミュージックとクラウドナインの発表によると、“自主的”にAdoさん版『愛して愛して愛して』のミュージックビデオを調査した結果、オリジナル映像のクリエイティブの一部を無断使用していたことが判明し、YouTubeでの公開を停止したそうです。

『愛して愛して愛して』のカバー曲とミュージックビデオを制作した経緯については、「2023年にきくお様の承諾のもと、Adoによる『愛して愛して愛して』の“歌ってみた音源”を制作いたしました。そしてこのたび弊社がその音源のMVを制作するにあたり、さしたま様が制作したオリジナルのMVをオマージュする意図はあったものの、著作権に関する認識不足、および法務確認のプロセスを怠ったことにより、そのクリエイティブの一部を無断で使用してしまいました。」と説明し、すでに関係者には謝罪したうえで、今後の対応を協議しているとのことです。

きくおさんのボカロ曲『愛して愛して愛して』ミュージックビデオ

このトラブルについては、「ひとえに弊社の管理体制の不備によるものであり、Ado本人、および本MVの制作チーム(イラスト:沼田ゾンビ!?様、映像編集:Syamo.G様、文字デザイン:Haる様、映像制作:KZM様)は、制作過程において許諾取得の提案や法務確認の手続きを行う立場ではなく、本件の無断使用については一切関与しておりません。」と説明し、全ての責任はユニバーサルミュージックとクラウドナインにあると強調しています。

この発表を受けてネット上では、

  • 江口ったな
  • パクリ問題が盛り上がってるから日和って自分から言い出した感じ?
  • こんなところにエグおぢの影響が…
  • 江口寿史ショックは業界震撼させてそう
  • 最近のクリエイターはオリジナリティがないんだね
  • ポカミスかな 曲の方はちゃんと話通してるのに何やってるんだろうね 無能としか言いようが無い
  • 日本の企業として正しい態度だけど MVの制作チーム オマージュってコンセプトでそのものを使ったんならこいつらの責任やろ
  • 見てる人もオマージュで流石に許可取って加工してるんやろって思ってたんじゃない? そしたら誰も許可取ってなくて無断使用になってたんやろ
    会社の著作権関係管理してるやつの責任やし、そいつはもうずっとパクっててもいいと認識してたんやろな
  • ユニバーサルもあろうものが今更著作権の認識不足も屁もないよね

などの声が上がっています。

ユニバーサルミュージックは『愛して愛して愛して』のカバーにあたり、楽曲を制作したきくおさんには許可を取ったとしている一方で、オリジナルのミュージックビデオを制作したユニット『さしたま』に許可取りしたとは記していないので、勝手にオマージュしたミュージックビデオを制作していたとも考えられます。

どの部分が無断使用にあたると判断したのかは定かではありませんが、ミュージックビデオを公開した直後から両作品の比較動画がSNSにアップされており、冒頭から似たような演出が盛り込まれていました。

なぜ、半年近く前に公開したミュージックビデオを自主的に調査し、問題を公表したのかその経緯や理由は明らかになっていませんが、漫画家・イラストレーターの江口寿史さんの“トレパク”騒動が背景にあるのではとの憶測が飛び交っています。

江口寿史さんは今月3日に、SNSで流れてきた文筆家・モデルの金井球さんの横顔写真をトレース(写し書き、なぞり書き)してイラスト化し、本人の承諾を得ずにJR荻窪駅・ルミネ荻窪で開催のイベント『中央線文化祭』のメインビジュアルとして使用していたことが判明し、これがきっかけで、その他複数の作品でも“トレパク”していた疑惑が浮上し大炎上しています。

この騒動によってクリエイターたちのパクリ行為に厳しい目が向けられるようになっているので、ユニバーサルミュージックは今回このような声明を発表したと考えられますが、いずれにせよ、今後またアーティスト等をトラブルに巻き込まないように対策を強化していってほしいです。

参照元
  • https://www.universal-music.co.jp/ado/news/2025-10-14/
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