俳優の高畑裕太容疑者(22)が23日、群馬県前橋市内のビジネスホテルで40代の女性従業に性的暴行を加え、ケガをさせた疑いで強姦致傷罪で逮捕された事件で、母親で女優の高畑淳子さん(61)が25日、裕太容疑者が拘置されている前橋署を訪れて面会したことが明らかとなりました。
高畑さんは午前8時30分に憔悴(しょうすい)しきった表情で前橋署を訪れ、報道陣の前で立ち止まると「申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪。
<接見に訪れた高畑淳子さん>
「今の気持ちは?」という問いに対して、「初めて本人に会いますので、明日詳しいことを皆さまにお話しできると思います。ご容赦ください。よろしくお願いします」と話し、深々と頭を下げて所内へ入っていき、約1時間半後の9時55分に前橋署の裏口から車に乗り込み署を出たとのことです。
<面会に訪れ、報道陣に深々と頭を下げて謝罪する高畑淳子さん>
高畑さんは息子の逮捕を受け、当面の仕事をキャンセルしたそうで、26日12時からは、東京都内のホテルで会見を開くことを高畑さんの所属事務所が発表しています。
なお、一部スポーツ紙などが報じているところによると、高畑さんは24日、裕太容疑者の所属事務所『石井光三オフィス』の石井久美子社長らと一緒に謝罪するため、被害女性に接触を試みたとみられるのですが、実際に会えたかどうかは不明とのことです。
『スポーツ報知』が報じている記事によると、高畑さんは精神的なダメージで一睡もできないなど、やつれぶりと憔悴ぶりは半端ではないといい、現在の精神状態ではセリフを覚えられる状況ではなく、「自分を責め続け、本人がダウンするのではないか」と心配する声が周囲からは上がっているといい、高畑さんの親友で歌手・俳優のピーターさんは24日に『バイキング』(フジテレビ系)にゲスト出演し、23日の夜に高畑さんと電話で話したことを明かし、「『どうしていいか分からない。(息子に)会わせてくれない』と言っていた。すごくショックを受けているようだった」などと語っていました。
高畑さんは裕太容疑者の逮捕により、不定期で司会を務めていたトーク番組『スタジオパークからこんにちは』(NHK総合)の29日放送分に生出演する予定だったものの、高畑さんは所属事務所を通じて出演を取りやめることをNHKに伝えています。
また、高畑さんは現在、『花王』、『KINCHO』、『かどや製油』、『日本生命』のCMに出演しているのですが、『花王』は「報道で本件を知り、驚き、困惑しております。高畑淳子さんご本人の問題ではございませんが、当面の間、CM等の広告活動を中止して、事態を見守りたいと思います」とし、24日から高畑さんが出演していた洗濯洗剤「アタック」のCM放映を中止。
『KINCHO』は、7月上旬に今年のCM放映は終了しているものの、現在ネット上では閲覧できる状態なのですが、「今後のことは事件の推移を見て対応をしたい」とし、『かどや製油』は「コメントは差し控えさせていただきたい」、『日本生命』は「事件と関係なく、現在CMは流れておりません。事務所からの説明もまだですし、今後のことは何も決まっておりません」と回答しています。
こうした事態になっていることに対してネットでは、
- 一番可哀想なのは被害者。けどお母さんも本当可哀想
- 被害者の女性が一番かわいそうだけど、お母さんの気持ちを考えるとそれも悲しい…。ここまで大切に手塩に育ててくれたのにこんな最悪な形で返すとか親不孝者でしかないわ。
- もう成人してるのに…親のこんな姿見たら悲しくなる
- 自分がこの息子の親だったら恥ずかしくてショックで情けなくて立ち直れない。仕事もする気になれない。
- 被害者はもちろんだけど、お母さんも本当に気の毒。好きな女優さんだから頑張って欲しい。シングルマザーで一生懸命育てたのに、二十歳過ぎた息子にこんな思いさせられるなんてね……
- 親子とも芸能関係ってことで親の仕事にも影響があるのは仕方ないが、本人は成人なので責任は本人がしっかりと取るべき。
などのコメントが寄せられています。
高畑さんは特に手がかかった裕太容疑者のことを可愛がり、天然で抜けている部分もあることから常に行動を心配するなどし、逮捕前日の22日に放送された『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演した高畑さんは、「今年は高畑裕太さんがパーソナリティーということで…大丈夫ですか?生放送」と質問されると、「ダメだと思います」と笑い、「最初にこの場をお借りして謝らせていただきます」と番組が放送される前に謝罪をしていました。
裕太容疑者は今年で23歳となるものの、親も心配するほど危なっかしいところがあり、奔放な言動によって共演者をドン引きさせたり、怒らせたりすることも度々あったのですが、今回このような事件を起こし、どれだけ多くの関係者に迷惑をかけることになるのか全く考えなかったのでしょうか。
そして、被害女性の精神的なダメージも相当大きいとみられ、決して許されるものではないことから、しっかりと反省をすることは当然のこと、今後また同様の事件を起こす可能性もあることなどから、少し厳しい判决を下してほしいと個人的には思います。
ちなみに、強姦致傷罪の法定刑は「無期、または5~30年の有期懲役」と定められており、7~8年の判决が下されるのではないかと25日付の『スポーツニッポン』で嵩原安三郎弁護士は語っています。
しかし、「強姦致傷罪のまま起訴されるかどうか」で量刑が大きく変わり、もし強姦罪となると法定刑は3~20年の懲役となり、さらに告訴されなければ起訴されない親告罪になります。
また、元東京地検検事の大沢孝征弁護士は、裕太容疑者の量刑について「5年を下回ることはないだろう」と話しており、性犯罪については「魂の殺人」と呼ばれており、「被害者にトラウマなど深いダメージを残す性犯罪は、厳罰化の傾向にある。被害者の保護は手厚く、示談も難しい。執行猶予が付くのは極めて難しいだろう」と指摘し、執行猶予無しの実刑判決が下されるのではないかとみられています。