歌舞伎俳優・市川猿之助さん(47)が18日に自宅で自殺を図り、両親も睡眠導入剤のようなものを大量に摂取し、「向精神薬中毒の疑い」で亡くなったことが先日明らかとなりましたが、この事件に対して従兄弟の俳優・香川照之さん(別名=市川中車 57歳)は号泣し、後輩の歌舞伎役者たちからは歌舞伎界への復帰を願う声が上がっていると、週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』が伝えています。
市川猿之助さんは両親と共に睡眠導入剤のようなものを摂取し、首吊り自殺を図ったとされていますが、命に別状はなく搬送先の病院で警視庁の聴取に対して、「家族会議をした」「家族で死んで生まれ変わろうと話し合った」「両親が薬を飲んだ」という趣旨の説明をしたといいます。
3人が摂取した薬物の詳細はまだ明らかにされていないものの、SmartFLASHの記事では社会部記者が、「猿之助さんの自宅には、処方された睡眠導入剤・ハルシオンが大量にありました。両親はそれを飲んだようです。」
と語っています。
また、市川猿之助さんがマネージャー兼俳優のM氏に宛てた遺書や、「財産は親族以外の関係者に相続させる」などと記したメモも見つかったと報じられていますが、「段四郎さんも遺書を残しており、そこにも相続について書かれていたようです」
と同記者が明かしています。
市川猿之助さんと両親はなぜ薬物を摂取し、自殺を図ったのか動機もまだ明らかになっていませんが、18日発売の『女性セブン』が猿之助さんの後輩歌舞伎役者等に対するパワハラ、セクハラ疑惑などを報じており、「記事が出ると知った猿之助さんは、明治座で公演中だった主演舞台の関係者に謝罪行脚していました。顔面蒼白で頭を下げたといい、かなり報道を気に病んでいる様子でした。母・延子さんはプライドの高い方で、息子の不祥事で一生、世間から後ろ指をさされることに、耐えられなかったのかもしれません」
と舞台関係者が証言しています。
歌舞伎関係者は今回の事件について、「誰よりも打ちひしがれているのは、香川さんでしょう。事件の一報を聞いて、号泣したと聞いています。(中略)2人の関係はいわば“盟友”です。香川さんが、2022年の性加害問題から歌舞伎界に復帰できたのも、猿之助さんの尽力があってこそ。猿之助さんが歌舞伎界を離れることになれば、他に後ろ盾のない香川さんが、今後も歌舞伎役者として活動するのは絶望的でしょう」
と語っています。
<↓の画像は、ドラマ『半沢直樹』で共演時の香川照之さん、市川猿之助さんの写真>
別の歌舞伎関係者は女性セブンの報道について、「(梨園では)すでに告発した“犯人探し”は終わっています。猿之助さんに切り捨てられて、恨みを抱えた関係者の腹いせとも……」「昼の部が始まったばかりの歌舞伎座に事件の第一報が届くと、『ざまあみろ』と言い放った役者が、いるとかいないとか……。猿之助さんの不遜なところを嫌っていた人も多い」
と証言しています。
一方で市川猿之助さんは後輩の面倒見が良かったため、慕っている後輩もいるとし、「猿之助さんがこのまま表舞台から身を引くことになったらと、可愛がられていた後輩連中は『裏方でもいいから、猿之助さんを歌舞伎界に復帰させてほしい』という嘆願書を集めて、松竹に提出しようと話し合っていますよ。このまま退場させるにはあまりにも惜しい人材だからです」
と語っています。
SmartFLASHはこのように事件の裏側、歌舞伎界の動きについて報じているのですが、これに対してネット上では、
- 猿之介さんは歌舞伎に戻るべきです。亡くなったお父さん、お母さんのためにも。
ハラスメントの被害者の方は許さないかもしれません、世間も許さないかもしれません。それでも戻って来て下さい。 - 絶対に、舞台に戻って欲しい ご両親の死を無駄にしないためにも、猿之助さんの早い復帰を望むファンはきっと多い筈。負けないで!!猿之助さん。
- 香川照之 市川猿之助 お互いに緩い傷の舐め合いをした結果がこれ
- 市川中車(香川照之)は銀座のクラブでホステスさんの胸を触りキスをする性加害。市川海老蔵は元暴力団リーダーらと酒を飲み暴力。改革が急務だ
- 才能がある事と犯した罪は別に考えなければならないと思う。復帰するとすれば、被害者の救済や合意がなければならないと思います
- 薄々分かってはいたが歌舞伎界は未だに前時代的なブラック業界ということですね。これを気に変われるといいね
- 心中しようとしたならコアな部分は概ね事実だったわけでしょ?としたら、まずすべきはハラスメントの被害者に謝罪や賠償。復帰だの嘆願だのはその後の話
死のうとしたんだから許せは違う。世間に謝る必要はないから、被害者にきちんと誠意を見せてあげて欲しい
などの声が上がっています。
市川猿之助さんの後輩役者等へのセクハラ・パワハラ疑惑に関しては、女性セブン以外にも『スポーツニッポン』など複数のメディアが伝えていて、感情の起伏が激しく突然怒り出すこともあったことや、酒を飲むとスキンシップが激しくなったとの証言を伝えています。
ただ、ニュースサイト『集英社オンライン』の取材によれば、市川猿之助さんは搬送先の病院で医師に対して「週刊誌にあることないこと書かれた」などと話していたそうです。
一方でスポーツ紙デスクは、「お弟子さんや澤瀉屋内では、猿之助さんの振る舞いや言動に対する不満の声は以前からあり、書かれたらやばい“トラブル”はまだまだあった」
と語っています。
情報が錯綜しており、どこまでが真実なのかまだ分からない状況にありますが、自殺を図ったタイミングから女性セブンの報道が背景にある可能性が高いとみられています。
女性セブンが伝えている話のほとんどが事実で、今回の騒動がもし刑事事件に発展して実刑が下されることになった場合、歌舞伎役者として高い評価を受けている猿之助さんと言えども、歌舞伎界への復帰はなかなか難しいのではないかと思いますが、果たして今後どうなるのでしょうかね…。