韓国から日本に今年初上陸の野外音楽フェスティバル『WATERBOMB(ウォーターボム)JAPAN 2023』のリハーサル中に死亡事故が発生し、15・16日に舞洲スポーツアイランド・空の広場で開催予定だった大阪公演が急遽中止となり、この事故に対して様々な声が上がっています。
『WATERBOMB』は2015年から韓国で開催の水を使った演出に特化した大型音楽フェスで、今年日本に初上陸して15・16日に大阪公演、22・23日に名古屋公演(Aichi Sky Expo)、29・30日に東京公演(ベルーナドーム [西武ドーム])が開催予定となっています。
15・16日の大阪公演には、『BIGBANG』のD-LITEさんのほか、『2PM』のJun. Kさん、ニックンさん、BE’Oさん、HAONさん、MAMAMOO+さん、クォン・ウンビさん、Sik-Kさん、ユギョムさん、ASH ISLANDさん、BIG Naughtyさん、ちゃんみなさん、COOGIE & WOOWONJAE、Jay Parkさん、JESSIさん、LOCO & GRAY、pH-1さん、STAYCといった韓国のアイドルや人気ラッパー等が複数出演することが発表されていました。
しかし、14日に会場で行われたリハーサル中に、ステージ機材を扱う自営業の40代男性スタッフが死亡する事故が発生し、大阪公演は急遽中止が決定しました。
大阪府警察の発表によると、14日午前11時ごろに「男性スタッフがステージ機材で顔をケガし、意識がない」との通報があり、男性はすでに意識不明の状態で搬送先の病院で死亡が確認されました。
男性スタッフは事故発生前に、時速120kmの速さで水を噴射する装置「ウォーターキャノン」(高さ約1.6m、口径約7.5cm、筒の長さ約1.5.m)の点検を行っていたそうですが、噴射装置部分を覗き込んだ際に水が噴射されて転倒したといい、死因は「顔面負傷による脳挫傷」とのことです。
<↓の画像は、『WATERBOMB』の水噴射演出の写真>
ウォーターキャノンはボタンを3回押すと水が噴射される仕組みだったそうですが、事故発生時はボタンを押していない状態でも水が噴射したり、2回押した後に噴射するなどの不具合が起きていたとスタッフは話しているそうで、警察は人為的なミスが事故に繋がったと見て、業務上過失致死の疑いも視野に捜査を進めているとしています。
そして、この事故発生を受けて主催者は公式サイトやツイッター上で大阪公演の中止を発表しており、会場設営時に重大な事故が発生したと告知し、「上記重大事故にともない、イベント開催がこれ以上不可能と判断し、大阪公演については中止とさせていただきます。(中略)これ以上このようなことが起こらないよう、対策をし再発防止に責任を持って取り組んで参ります。大阪開催のチケットは全額返金される予定で、詳細は追ってお知らせします。」
とし、チケットは全額払い戻し対応すると告知しています。
<↓の画像が、イベント主催者のコメント全文の写真>
このトラブルに対してネット上では、
- ウォーターボムって文字通りの事故やんけ
- 他のスタッフがいたずらでボタン押したとか?
- おかしいからって銃口を覗き込むなとあれ程言われるのに
- ケツ穴に水を突っ込まれて死んじゃった人もいたよな
- 時速120キロの水ってすげーな そりゃ死ぬわ 韓国に関わったらおしまい
- 韓国発のフェスが日本初上陸!そして人が亡くなって中止か なんなんだろうな
- 名古屋と東京は今のところやるつもりなのかね?直撃したら死ぬのに普通に危なくないかこのイベント
などの声が上がっています。
イベント主催者が『朝日新聞』の取材に語ったところによると、ウォーターキャノンは過去のイベントでも使用していたもので、これまで事故が発生したことは一度も無かったとし、「本来、装置は覗き込んで確認するものではない。なぜ男性が近づいたのかも分からない」
などと語ったそうです。
このように亡くなった男性の確認方法にも問題があったことを示唆した上で、このまま予定通り名古屋・東京公演は中止せずに開催予定としているのですが、こうした事故が発生したからには各機材に問題はないか徹底的にチェックし、トラブルの再発を防ぐことが何よりも重要なことから、このままスケジュール変更無くイベントを開催するというのは疑問です。
噴射口を覗き込むといった普通ならあり得ない行為で死亡事故が発生しているので、安全管理などの面において他にも複数の問題がある可能性もあるだけに不安しかありませんが、名古屋・東京公演は何事もなく無事に終了することを祈るばかりですね。