芸トピ

闇営業問題は吉本興業の体制にも問題? 北村晴男弁護士ら指摘、芸人と未契約でコンプライアンス遵守にも疑問、管理不十分もあり…

闇営業芸人13人が口裏合わせ疑惑、事情聴取前に打ち合わせか…カラテカ入江慎也は詐欺グループ主犯格から手渡しでギャラ授受

吉本興業のお笑い芸人ら13人が24日、大規模振り込め詐欺グループのパーティーに闇営業で参加、ギャラを受け取っていたことを認めたことで謹慎処分が下されましたが、芸人たちが金銭授受について事前に口裏合わせした上で、事務所の事情聴取に臨んでいた疑いを『スポーツニッポン』(スポニチ)が報じています。

吉本興業は1949年年に上場したものの、創業60年の2009年9月に上場廃止を宣言、2010年2月に上場廃止となり、その後の主要株主はフジ・メディア・ホールディングス、日本テレビ放送網、TBSテレビ、テレビ朝日、京楽産業.、テレビ東京、電通、博報堂、三井住友、ヤフー、松竹、KDDI、朝日放送、MBS、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪、東宝、KADOKAWAなど、主要株主はメディア関係各社で占められています。

非上場後に吉本興業は、反社会的勢力との断絶などコンプライアンス向上に積極的に取り組んでいき、2011年に暴力団関係者との黒い交際が報じられた島田紳助さんが芸能界引退し、さらに取り組みを強化したそうです。

<↓の画像は、島田紳助さんの芸能界引退報道写真>

しかし、週刊誌『フライデー』によってカラテカ・入江慎也さんと反社会的勢力との繋がりが明らかにされ、複数の芸人たちが2014年6月、12月に開催のパーティーに闇営業で参加していたことが発覚、これを受けて芸人に事情聴取を行ったとされています。

スポニチの記事では芸人仲間が、「5年前の出来事で記憶が曖昧な部分が多かった。ただ、ギャラに関しては全員が『受け取っていない』認識だったと会社側に最初説明したようです」と明かしています。

吉本興業は闇営業参加が発覚した芸人だけでなく、100人近くを対象に約1ヶ月かけて徹底的に調査をしたといい、問題のパーティーに参加芸人に対しては4回にわたって事情聴取を行ったそうです。

<↓の画像は、謹慎処分が下された芸人13名の写真>

そうした中で、ウソをつくことへの後ろめたさなどからか、「お金を受け取ったような気がする…」と話す芸人もいたといい、「全員、相手が詐欺グループとは知らなかった。ただ、ここまで大事になると深く考えずにウソをついたようです。闇営業への後ろめたさや家族への思い、保身の気持ちが真相の究明を遅らせてしまった」と芸人仲間は語っています。

吉本興業は芸人やスタッフを対象に、年2回の社内研修や定期的にコンプライアンス遵守を徹底させるための試みを行っていたといい、人気芸人たちも個別で指導をするなどしてきたそうで、それでもこうした問題が発生してしまったことについて別の芸能事務所幹部は、「最後はタレント個人の資質に委ねざるを得ない面もある」と話しているとしています。

なお、TBS系のニュースネットワーク『JNN』の報道によって、カラテカ・入江慎也さんが詐欺グループの主犯・小林宏行受刑者(32)から、直接手渡しでギャラ100万円を受け取っていたことが明らかにされており、その現金を雨上がり決死隊・宮迫博之さんらに分配したとみられると伝えています。

<↓の画像が、JNNの闇営業問題報道の写真>

週刊誌報道では詐欺グループ関係者が、ギャラの授受などについて詳しく語っているものの、カラテカ入江慎也さんを含め全員がギャラを受け取っていない、反社会的勢力だとは知らなかった、気が付かなかったなどと話しているのは違和感があり、芸人たちが口裏合わせをしていたのはほぼ間違いないでしょう。

そして、この問題はあくまでも芸人側にあるとスポニチは伝えているのですが、吉本興業の管理体制などが不十分だったことも背景にあるとみられており、吉本興業は一部のトップ芸人を除いてマネジメント契約など正式な契約を交わしておらず、この問題点を『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などへの出演で知られる北村晴男弁護士も言及しています。

北村晴男弁護士は25日放送の『グッディ!』(フジテレビ系)に出演し、「こんなことありえないですよ。一般的な契約社会ではあり得ない。あり得ないことやってる会社であることは間違いない」「本当に『事務所を通さない営業をしちゃいけませんよ』ということを、どこまで研修していたか疑問は大きい」などと指摘していました。

吉本興業は芸人と正式な契約は交わしていませんが、吉本興業という大きな看板を使わせる代わりとして、ギャラ配分は事務所9に対して芸人は1、もしくは8:2程度だと芸人らがテレビ番組などで度々不満を訴えています。

それに加えて、仕事を取ってくる社員、マネージャーが明らかに不足していることから、事務所から仕事がもらえない芸人が多数いるという声も上がっています。

そのため、芸人たちは知人らを通じて直営業、闇営業などと呼ばれる事務所を通さない営業を行い、結婚式の余興や企業の忘年会などに参加するなどして小金を稼ぎをしているとされ、そうした中でカラテカ・入江慎也さんは自身の人脈を活かし、芸人たちにも仕事を与えるなどしていました。

カラテカ入江慎也さんは、問題のパーティー主催者等が大規模振り込めグループだと知っていたと関係者が証言しており、色々と黒い人脈も築いていたようなので一切擁護は出来ないですし、パーティーに参加した芸人の中では少なくとも、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんも相手が振り込め詐欺集団だと知っていたとされており、その他の芸人たちも参加者のガラの悪さから勘付いていた可能性があるため、謹慎処分を受け活動停止するのは当然かと思います。

しかし、吉本興業が今後いくらコンプライアンス遵守のための研修を行ったとしても、根本的な問題を解決しない限り芸人らは闇営業を続けるでしょうし、その中で今後また同じようなトラブルが発生したり、闇営業のギャラをちゃんと申告せずに脱税していることが判明し、新たな騒動が勃発する可能性も十分あることから、管理体制やギャラ配分などの見直しを図るなどして、吉本興業全体の改善をしていってほしいものですね。

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