フジテレビ系列の関西テレビ(カンテレ)の専務取締役(担当:社長補佐、総合編成局・制作局担当)だった喜多隆さんに性加害疑惑が浮上し、今月7日付で辞任していたことを週刊誌『週刊文春』が報じ、カンテレが公式サイトでコメントを発表しました。
週刊文春によれば、中居正広さんと元フジテレビアナウンサー・Aさんのトラブルを巡って、関西テレビの前社長・大多亮さん(おおた・とおる 66歳)が社長を退任後、実質的に局のナンバー2になっていたのが喜多隆さんだったといい、今後社長に就任する可能性も取り沙汰されていたといいます。
しかし、今月に入って専務取締役を辞任したことが突如発表され、その理由は「一身上の都合」としていたのですが、週刊文春によると、昨年2月に東京都内の出張型メンズエステ店を利用した際、ホテルの部屋で女性に性的な行為を強要した疑いが浮上し、この問題で辞任に至ったそうです。
この報道を受けて関西テレビは声明を発表し、喜多隆さんが専務取締役を辞任した経緯、理由を説明しています。
喜多隆さんに性加害疑惑が浮上したのは4月上旬で、ある女性から局に「昨年、同氏から性被害に遭った」との申告があり、常勤監査役を中心とした社内調査チームを発足し、外部弁護士にも協力してもらい事実関係の調査をしたところ、「密室での出来事のため調査については限界があり、確定的な事実の認定は出来なかった」としながら、「調査結果を分析し外部弁護士の意見を聞いた結果、女性の訴えに一定の真実性があり、喜多氏の地位・職責に鑑み、当社の定める『倫理・行動憲章』に抵触していると判断いたしました」
としています。
ただ、喜多隆さんは女性への性加害を否定していたそうですが、調査結果を踏まえて喜多さんに対して辞任を促したところ、「一身上の都合で辞任する」との申し出があり、7日付で辞任したと説明しています。
関西テレビはこの問題に対して、「高い倫理観と人権意識を持つべきメディア企業の取締役が、このような事案について疑念を持たれる事態に至ったことについて、当社として極めて重く受け止めております。」
とし、今後改めて人権尊重やコンプライアンス重視の姿勢を徹底していくとしています。
これに対してネット上では、
- 社風ですね
- 性暴力したって認識で良いんかな?
- 中居正広事件以前だったら辞めなかったんだろうな
- 会社は違うとはいえ、女性軽視、社内地位を背景にした性加害はフジテレビ、関西テレビと社風なのかな。
- 一番の問題は、隠蔽だね。週刊誌に抜かれるまでは沈黙。変わってないな、メディアは。
- 逃げたね。否定するのであれば戦えよ。一身上の辞任ならその後の退職金はもらえるから痛くも痒くもないよね。
などの声が上がっています。
喜多隆さんは性加害を否定しているとのことですが、関西テレビ側から辞任を促されてそれに応じたということは、女性側の訴えに対して何か思い当たるふしがあり、辞任に応じたということなのでしょう。
関西テレビは、中居正広さんが女性トラブルを起こした当時、フジテレビの専務取締役を務め、早い段階で問題を把握しながらも適切な対応を取らなかった大多亮さんが社長を務めていたことでとばっちりを受け、今年1月時点では30社以上のスポンサーが広告出稿を停止し、ACジャパンのCMに差し替えたり、提供社名を外すという対応を取っていました。
その後、大多亮さんは4月に関西テレビの社長を辞任したわけですが、実質的にナンバー2だった専務取締役が性加害疑惑で辞任する形となり、フジテレビだけでなく関西テレビの信用もさらに低下しています。
そして、今後は人権尊重とコンプライアンスを徹底していくとしていますが、今後さらに問題が明るみに出てフジテレビの二の舞いとならないようにしてもらいたいです。