シンガーソングライター・俳優の長渕剛さん(67)が、6月からスタートさせたアリーナツアーのチケットの売れ行きが悪く、深刻な事態にあると週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』が報じています。
長渕剛さんは6月25日からアリーナツアー『TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2024 ”BLOOD”』(6都市11公演)をスタートし、9月は5・6日にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)のホールA、28日に広島サンプラザホールでライブを行います。
フライデーデジタルによれば、“信者”と言える熱狂的ファンを多く抱える長渕剛さんのライブは、メディア露出が減少して以降もチケットはすぐ売り切れ、会場は満員になっていたそうです。
しかし、今年はチケットの売れ行きがかなり悪いとし、愛知公演はSS席(1万8,000円)こそ完売しているものの、S席(1万3,000円)とA席(1万1,000円)は売れ残り、定価以下での販売も目立つ状況だとしています。
熱狂的ファンが減少していることをうかがわせますが、音楽雑誌のライターはその原因として、しばらく炎上状態が続いていた性加害疑惑を挙げています。
性加害を告発したのは、昼ドラマ『天までとどけ』シリーズの長女・待子役などで知られる元女優・若林志穂さん(52)で、現在はアカウントごと削除されているX(旧ツイッター)で昨年11月に、過去に映画で共演した「日本を代表する有名ミュージシャン・N」から性加害を受けたことや、目の前で“白い粉”を火で炙り吸引していたこと、自宅軟禁されたり暴力を振るわれたことなどを告発しました。
Nからはさらに、「お前なんか芸能界に居られないようにボコボコにして海に沈めてやる。俺の周りにはそういうことできるやつがいるんだ」などと脅迫されたことも明かし、これらが原因で「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を発症した末に、芸能界引退を決断したなどと衝撃的な告白をしていました。
若林志穂さんは当初実名は伏せていましたが、複数の情報からネット上では長渕剛さんの事を言っているのではとの指摘が相次ぎ、若林さん自身も後にXで長渕さんの実名を出しながら、言動を痛烈批判していました。
それからしばらくして長渕剛さんはYouTubeで、若林志穂さんの名前は伏せながら性加害疑惑に言及し、1999年公開の映画『英二』(黒土三男監督)で兄妹役を演じた「大事なチームの一員で仲間、大事な同志」とし、そのような人に対して性的暴行をすることはないと否定し、被害を訴えながらなぜ警察に行かないのかと疑問も投げかけていました。
<↓の画像は、映画『英二』で共演時の若林志穂さん、長渕剛さんの写真>
動画の最後では、「話があるんだったら、おいで。来てほしい。前みたいに“お兄ちゃん”と慕ってくれるんだったら力にもなりたい。本当に心から祈ってます」
と呼びかけていました。
長渕剛さんはその後も、今回のアリーナツアーの初日公演でこの騒動に言及し、ネット上での批判に対して不満を爆発させたうえで、「腹立つね。“正義の立役者”たちに一生懸命、本当のことを今探してもらっています。結果はおのずと出ますよ。ハッキリ言いますよ! 事実無根です!」
と、具体的な言及は避けながらも若林志穂さんの告発内容をキッパリと否定していました。
こうした言動を支持するファンもいる一方で、長渕剛さんが誹謗中傷被害なども訴え、被害者のような発言を繰り返していることに違和感を抱いているファンも少なくないようで、「ファンは沈黙していますが、彼こそ本当の『漢』だと心酔していた人たちは、離れていってるようです」
と前出の音楽雑誌ライターが語っています。
テレビ局スタッフも、「最近の長渕さんを見ていると、“潔さ”を感じることができず、“こんな人だったんだ”とガッカリさせられました。事実なら、それを認め、しっかり謝罪すればいいし、違うならきっぱり否定してもらいたいです。今はただの“ボヤキ”にしか見えない」
と語り、業界にも多くいたファンたちも徐々に離れ始めているようです。
こうした報道を受けてネット上では、
- チケット代がどの席でも1万円以上するのはさすがに高くて出せない。若い人なら尚更だろう。もっと安くしないと。
- 清原と同じく漢というより女々しいイメージが先行してるかも…
- 先日の福岡ライブに行ったが、盛り上がるのはSS席の信者ばかり。ステージの作りはとてもアリーナ仕様ではなく期待外れだった。順子の頃の熱量は感じられないライブだった。
- この人は色々歌で人を諭したりするけど、過去には麻薬?不倫?で女性暴力? 歌から得ることができるのか?
男って感じでやっていても何かから逃げたり、奥さんや女性を大切にできない人がどうゆう気持ちで曲作っているんだろう? - 元々去勢を張っているだけで、いざとなったらすぐ逃げる。同じカリスマでも、矢沢とは違うね。矢沢は見ていて飽きないし、やっぱり人間性の違いかな。
- 彼が『漢』だなんてほんとに思っている人がいるのか。奥さんに筋力で負けて、体は鍛えて取り敢えずマッチョにはなってるけど、内面は育ってきたのかと言えば、それは違うと思う。
薬物も弱さの表れとしか受け取れない。『とんぼ』の頃までは聴いていたけど、その後は本人の事を知れば知るほど聴かなくなった。 - あの話は当事者でしか分からないが、それにしても長渕さんの対応が釈然としないし、言い訳っぽく聞こえて清くない。
もし本当だとしたら、そんな人間が言った言葉や音楽そのものが崩れる。音楽家以前に、人として許されない行為。
などの声が上がっています。
長渕剛さんが今年4月に、新たな情報発信の場として開設したYouTubeチャンネル『長渕剛のyoutube now now now!』は、開設から約1ヶ月の時点では2万人ちょっとで、人気の低迷ぶりを指摘されていましたが、開設から約5ヶ月経った3日時点で9.2万人弱と、登録者数を順調に増やしています。
長渕剛さんがゲリラ路上ライブを行った際の動画2本は、それぞれ150万回超えとなっており、若林志穂さんから性加害を告発されて以降も、そこそこの人気があるように感じるのですが、ファンの高齢化もなどもあり、1万円以上のチケット代を払ってまでライブに行くほどの熱狂的ファンはかなり減少しているとも考えられます。
また、フライデーも指摘している通り、若林志穂さんの告発に対する対応は釈然としないもので、正面から堂々と向き合うことなく逃げていると感じている人も多く、興醒めしてしまったファンも少なくないと思うので、今回のツアーは“空席祭り”となるのも仕方がないかもしれません。
こうした状況に危機感を抱いているのかは不明ながら、6日には人気バラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』(ABC朝日放送テレビ)に出演することが発表されており、今後またメディア露出を増やしていこうとしているのかもしれませんが、今もなお性加害疑惑を巡って厳しい声が上がり続けているので、それもなかなか難しいでしょうね。