シンガーソングタイター・俳優の長渕剛さん(ながぶち・つよし 64歳)が、「急性腎盂腎炎(じんうじんえん)」を発症して緊急入院していたことが明らかとなり、ファン等からは心配の声が上がっています。
長渕剛さんは23日、主演映画『太陽の家』(来年1月17日公開)の完成披露舞台挨拶に出演予定でしたが、20日に急性腎盂腎炎を発症し緊急入院したことを理由に、この日の舞台挨拶は欠席しました。
そのため舞台挨拶には、『太陽の家』でメガホンを取った権野元監督、メインキャストの飯島直子さん、山口まゆさん、潤浩さん、広末涼子さんが出演しました。
<↓の画像が、『太陽の家』舞台挨拶に出席した飯島直子さん、広末涼子さん等の写真>
長渕剛さんは10月31日から、全国ツアー『TSUYOSHI NAGABUCHI CINEMA&LIVE 2019 太陽の家』をスタートさせ、このツアー公演では劇場公開に先駆けて『太陽の家』を上映、それに加えて長渕さんがライブを行うというもので、地元・鹿児島からツアーをスタートさせ、12月17日に千葉でツアーファイナル公演を行いました。
<↓の画像が、入院前の長渕剛さんの写真>
発表によれば、長渕剛さんはツアー終了後に腹部の激痛や発熱の症状を訴え、20日に極度の痛みや高熱によって東京都内の大学病院に救急搬送され、急性腎盂腎炎と診断されて緊急入院となったといいます。
現在も「絶対安静の状態」が続いていて、長渕剛さん本人は23日の舞台挨拶出席を望んでいたものの、朝の容態からドクターストップがかかったそうで、関係者が21日に面会時にも会話はできる状態だったものの、背中などに激しい痛みを感じている様子だったとのことです。
現時点ではまだ退院のメドは立っておらず、あと2週間程度は絶対安静の状態が必要だと診断されているそうです。
そして、長渕剛さんは会場に集まった人たちにコメントを寄せ、「ああ、残念で仕方ない。そこへ行きたかった。体は病室を出ることを許されなかったけど、心はみんなと同じ場所にあると思っています。今日は映画館まで来てくれて本当にありがとう。みんなの顔を見たかった。そしてスタッフやキャストのみんなとも会いたかった」
と悔しさをにじませ、「初のシネマ&ライブ17公演を完走したよって笑顔で報告したかった。悔しさでいっぱいだけど、今はしっかり治して、新しい年の初日の舞台あいさつには必ず元気な姿を見せます。劇場で会いましょう」
と呼びかけています。
長渕剛さんが発症した急性腎盂腎炎は、腎臓が細菌感染することによって発症する病気で、腎臓内で尿がたまる部位「腎盂(じんう)」で細菌が繁殖して腎臓でも炎症が起きている状態を指し、急性の腎盂腎炎の多くは単純性腎盂腎炎と言われ、全身に病気や尿路の異常がないものとなります。
症状としては、背中や腰の痛み、高熱、膀胱炎の症状などで、急性腎盂腎炎の場合には排尿時の痛み、頻尿や残尿感、全身の倦怠感、発熱、嘔吐などの症状がみられます。
もし細菌が血流に乗って全身に広がってしまうと敗血症、急性腎不全、多臓器不全などを発症する場合があり、命に関わる恐れがある病気でもあります。
発症原因は細菌の侵入によるもので、単純性腎盂腎炎の場合は約70%が大腸菌の感染によるものとされ、腎結石、尿管結石といった結石のほか、尿管狭窄などが原因の水腎症なども原因として挙げられています。
治療方法としては抗菌薬による治療で、通常は1週間ほどで症状が治まり、治療期間は1~2週間程度、さらに治療が終了後に1~2週間空けて再発していないかを確認するそうです。
あの気合い充分な長渕剛さんが強い痛みを訴え、救急搬送されるほどなので相当辛い状況にあると思いますが、引き続き安静にしながらしっかりと治療を受けて、来年の映画公開前までには健康を取り戻して、再びステージ上で元気な姿を見せてほしいですね。