元女優・若林志穂さん(別名=若林しほ 52歳)が、X(旧ツイッター)や週刊誌『フラッシュ』のインタビュー取材で「日本を代表する有名ミュージシャン・N」の性加害、違法薬物使用を告発し大きな波紋を広げる中で、加害者の“N”とされるシンガーソングライター・長渕剛さん(67)がこの件に初言及したことで話題になっています。
若林志穂さんは昨年11月にXでライブ配信を行い、ドラマと映画で共演した有名ミュージシャンNから性的暴行を受けたと告白しました。
性的暴行を受けたのは映画撮影時の1997年ごろとし、セリフ合わせをしたいとの連絡を受けて自身の家に招いたところ、部屋に入るなり白い粉が入った透明の袋とアルミホイル、ガラスパイプを出し、白い粉を炙って吸引していたと明かしました。
その後に性的暴行され、「お前なんか芸能界に居られないようにボコボコにして海に沈めてやる。俺の周りにはそういうことできるやつがいるんだ」
と脅されたといい、映画のクランクイン前にこうした行為が3回あったほか、クランクイン後も宿泊先のホテルで暴行されたと語りました。
フラッシュの取材では当時を振り返り、「Xさんはエアコンの赤いランプを指して『あれ、盗聴器だぞ』と話すなど、尋常ではない様子で、私はXさんのことが怖くて仕方なかったんです。しばらくすると、Xさんは高圧的な態度で、その場の床の上で四つん這いになるよう指示してきました。私は従うしかなくて……。でも、彼は途中でたたなくなったんです。すると、あそこの根元に輪ゴムをぐるぐるに巻いて、奇声を発しながら自分のあそこをバーン、バーンと引っぱたきだしたんです。『この人は異常だ!』と思って、もう怖くて怖くて……。いまでも思い出しただけで、吐き気がします」
と告白しています。
<↓の画像は、フラッシュの取材に被害を語った若林志穂さんの写真>
若林志穂さんは後日、これらの被害を当時所属していた事務所関係者に相談したそうですが、冷たくあしらわれたといいます。
また、当時警察に被害を相談しなかった理由として、1991年から大家族の長女役を演じていた昼ドラマ『天までとどけ』シリーズ(TBS系)を挙げ、「被害を告発することで、ドラマに迷惑をかけたくない、視聴者のイメージを壊したくないという思いから、我慢してしまいました」
と語っています。
そして、性加害などが原因で精神状態が不安定になり、2009年に芸能界を引退し、2011年に父親の判断で強制入院させられ、医師から「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」「アルコール依存症」「双極性障害」との診断を受けたそうです。
Nから受けた性的暴行に関しては、2017年から2021年にかけて3回にわたり警察に相談したり、『日本司法支援センター(法テラス)』にも相談に行ったそうですが、「証拠がないし、古すぎるということで、罪に問うのは難しいようです。」
と語っています。
こうした若林志穂さんの告発が大きな波紋を広げ、若林さんが過去にドラマ・映画で共演した有名ミュージシャンで、イニシャルがNなどのヒントからネット上では、長渕剛さんの可能性が高いとして誹謗中傷が飛び交っていました。
そうした中で、長渕剛さんが先日開設した新たなYouTubeチャンネル『長渕剛のyoutube now now now!』(登録者数:1.16万人)で、若林志穂さんの実名は伏せながらも性加害疑惑などについて言及しました。
長渕剛さんは動画の冒頭で、「ずーっとこの数ヵ月さ、具合が悪いんだ」「最近ネットで、俺の誹謗中傷がガンガン炎上したりなんかしてた」「俺は人間をこれだけ傷つけてきたのか?という風に(自問自答し)、本当になんかバッドに入っちゃって」
と語りました。
続けて、この騒動が原因で自身も様々な被害を受けていることを明かし、「テレビプロモーションやろうとしてたら、全部ノーサンキュー。え!?なんでっ?て。『いやいや、ちょっとすいません長渕さん。応援はしたいんだけど。今ネットで色んなこと言われてるんで、少し様子を見ながら』(と言われた)。何の様子見るんですか? その言われてることが沈静化したらですか? いつ沈静化すんだよって。誰のこと言ってんだよって。(相手は)俺って言ってんの?って。被害者と加害者がいて、この人は俺のことが悪いって言ってるわけ?って。名前出してないわけじゃん。“N”とか何とかってイニシャルで呼んでるから」
と、相手側の一方的な主張や、ネットで飛び交う噂や憶測が原因でテレビやラジオの仕事が無くなったとしています。
また、本当に被害を受けたのであれば、なぜ警察に被害を相談しなかったのかなどと疑問を投げかけ、1999年公開の映画『英二』(黒土三男監督)で兄妹役を演じた女性(若林志穂さん)が語った性的暴行や薬物使用を否定しており、同じ作品を作り上げた「大事なチームの一員で仲間、大事な同志」に対して、そのような行為をしたことはないとしています。
<↓の画像は、映画『英二』で共演当時の若林志穂さん、長渕剛さんの写真>
若林志穂さんは過去に長渕剛さんの事務所に来たことがあり、その時は笑顔で帰っていったと明かしながら、当時一部女性誌に長渕さんからの被害を告発していたそうで、長渕さんサイドは週刊誌からの問い合わせを受けて、映画関係者にも連絡した上で弁護士が聴取を行い、それをまとめたものを週刊誌に送ったところ、記事化されなかったとも語っています。
それからしばらく経って女性が突然被害を告発し大騒動に発展したため、本人から真意を聞くために手紙を送ろうとも思ったそうですが、周囲から止められて断念したといいます。
これまでこの件について言及しなかった理由も、弁護士から静観した方がいいとの助言があったことや、反論することで自身のファンが若林志穂さんに対して誹謗中傷などを行い、状況がさらに悪化することを避けたいとの思いもあったとしています。
しかし、弁護士の言うことを聞いて黙り続けていることに対しては“保身”も感じ、ネット上での誹謗中傷が社会問題化している中で、このまま沈黙を貫き続けるのは正解ではないと思い、新たに開設したYouTubeチャンネルで言及するに至ったといい、今後は誹謗中傷などとも闘っていくと宣言し、現在の心情を歌にしたいとも語っています。
動画の最後には若林志穂さんにメッセージを送り、「話があるんだったら、おいで。来てほしい。前みたいに“お兄ちゃん”と慕ってくれるんだったら力にもなりたい。本当に心から祈ってます」
と呼び掛けています。
そして、この動画に対してネット上では、
- 訴えた方がいいよ。そんな何十年も前の話しなんか立証できないし。
- こういう被害者ぶった態度はよくないね。身から出た錆であることを理解して向き合わない限り何も変わらないよ。
- 事実無根ならば訴えている人物と向き合うべきでは? 放置していても互いのためにならない
- 会見でも裁判でもやって堂々と潔白を証明すればよいと思う
- 業務に影響出ていて被害があるなら若林さんを訴えればいい。一方的に突っ込む人も居なく自分は被害者みたいな言い方で正当化してたのが情け無い。堂々と記者会見して厳しい質問にも答えたらいい
- 相談した弁護士が「我慢しろ」って? 長渕が犯罪行為をしたって言われてるねんで?なんで我慢するの?(笑)
相手は名前も顔もオープンなんだし、普通に裁判したらイイやんか? こんな状況でも我慢しろって弁護士が言うか? - 暴力や薬物でずいぶんと好き勝手やってきたのでは? 若林志穂さんが嘘つくメリットないし 今になってメンタル凹むとか自業自得。
などの声が上がっています。
若林志穂さんの性加害告発から半年近く経ってついに疑惑を否定し、暴力行為や薬物使用に関しても否定しているのですが、約20年前には大麻所持で逮捕され、覚せい剤使用も疑われており、かつて親交が深かった元プロ野球選手・清原和博さんが薬物事件で逮捕時にも、長渕さんの名前が取り沙汰されていました。
また、暴力行為に関してもこれまでに様々な報道があり、元妻で女優・歌手の石野真子さんやマネージャーら周囲の関係者に対する暴力疑惑が浮上し、フラッシュが新たに報じている記事でも映画『英二』の撮影スタッフだった男性が取材に対して、「当時、X氏の感情のアップダウンが異様に激しかったのは事実です。また、アクションシーンで本当に相手の俳優さんを殴って怪我をさせるなど、暴力的なところもありました。私は若林さんが告発するXのポストを読みましたが、事実である可能性は十分あると思います」
と語っています。
こうした証言も出ていますし、これまでの様々な暴力的な言動の数々から、長渕剛さんは動画内で、若林志穂さんも含めて仕事仲間は大事な同志であり、暴力を振るうことは絶対に無いと主張しているものの、その言葉を素直に受け止めることはできません。
ただ、若林志穂さんの主張に関しても裏付ける客観的証拠などがあるわけでもないため、どこまでが事実なのかは定かではなく、そうしたこともあって問題が解決することなく現在に至るわけですが、若林さんはとにかく直接会って謝罪してほしいと求めており、長渕さんも話し合いに応じる姿勢を見せていることから、今後第三者を入れるなどして話し合い、このトラブルを解決してほしいと思います。