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野口強がマナスルで肺炎発症、溺死の恐怖をインスタグラムに綴る。イモトアヤコも挑戦の山登頂成功を目指すもトラブル

野口健が高山病で緊急入院、命の危機に…マナスル登山で肺水腫の疑い、4度目挑戦も無念の断念

ネパール・ヒマラヤ山脈のマナスル(標高8,163m)を登山中に呼吸困難になり、ヘリコプターで緊急搬送された登山家・環境活動家の野口健さん(50)が、X(旧・ツイッター)やインスタグラムで酸素マスクを着用した姿を披露し、現在の状態を報告しています。

野口健さんは15日にマナスルのベースキャンプに到着、16日には標高5,800m付近のキャンプ1に滞在していることをSNSで報告していましたが、18日を最後に本人による更新がストップしていました。

その後、21日に野口健さんの事務所スタッフがSNSなどを更新し、「一昨日、C2に行き、ベースキャンプに戻る途中に呼吸困難となり、血中酸素濃度53%になってしまいました。酸素吸入を行い、登山隊同行医師に診てもらいましたが、肺水腫かもしれないとの事で、昨日、ヘリにてカトマンズに緊急搬送され、病院にて診察してもらっています。今回は、8月中旬からネパール入りし、高所順応も順調で、体調も悪くなかったようでしたので、本人もこのような事になり、大変ショックを受けております。現在は、病院の処置も受け、回復に向かっております。」と、アクシデントに見舞われていたことを明かしました。

続けて野口健さんが現在の状態をSNSで報告し、血液検査の結果「炎症反応が非常に高い、白血球の数値も。敗血症に近い状況。」と告げられたとし、22日に病室で酸素マスクを着用した姿を公開しました。

<↓の画像が、病院に搬送後に酸素マスクを着用した野口健さんの写真>

24日には酸素マスクを外した姿を公開し、緊急搬送されてから現在までの経緯を綴り、「ベースキャンプについて数時間後、容態は更に悪化し、酸素ボンベをテントに持ち込む。毎分2〜3リッターで酸素吸入するものの咳が止まらずその勢いで吐いてしまう。マスクの掃除が大変でした。『テントの中で溺死してしまう』のではないかという苦しみに恐怖。テント内は修羅場と化してました。シェルパ達が体をさすってくれたり。涙を流すシェルパもいて、もう、本当に申し訳なかった…。シェルパたちに本当に助けられました。以前、敗血症の経験があるので、あの時の症状に似ているなと。横になると咳が酷くなるので朝方まで正座しながらの酸素吸入。呼吸をしている時に肺からシュワシュワと泡が溶けて行く時のような音が聞こえてくる。医学的知識はゼロですが、前回の敗血症の時に感じたあの容赦なく迫ってくる生命の危機というのかな、同じものを感じ、これは一回『脱出せねば』とシェルパに伝えた」と、命の危機を感じたとしています。

その後病院で検査を受けたところ、肺炎を発症していて「敗血症に近い状況ではないか」との診断を受け、抗生剤の点滴を5日間受け、23日になって異常な数値が落ち始めたとし、医師からは「あなたは直ぐにヘリコプターに乗れてラッキーだった。直ぐにレスキューされなければ危なかった」と告げられたとしています。

現在の状態について「峠は越えました」としながら、「依然、両サイドの肺は肺炎。話すと咳が止まらなくなる」「退院の目処がたっていませんので、帰国はいつの日になるか分かりませんが、もう、ジタバタしても仕方がありませんので、じっくりと体を休めます。」としています。

<↓の画像は、23日時点の野口健さんの写真>

そして、マナスル登頂への挑戦については、「8月からエベレスト山域で約3週間の高所トレーニングをして、足もいい感じに仕上がり、そしてあのマナスルが奇跡の晴天続き。『これはやれる。4度目の正直なるか』と思った矢先のアクシデント。マナスルは… もうマナスルはやめよう。たぶん、相性というものがあるのだと思う。もちろん、ぼくの力不足なのですが。もう、マナスルはやめにします。」と終了を宣言した上で、今後また別の山に挑戦をするとしています。

このように状況を報告している野口健さんに対してネット上では、

などの声が上がっています。

マナスル登頂は、ピン芸人・イモトアヤコさんも『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の登山企画で挑戦し、約1ヶ月半かけて登頂に成功していたのですが、これまでに世界最高峰のエベレスト登頂などに成功している野口健さんがアクデントに見舞われ、命の危険もあったということで改めて山の恐ろしさなどを感じました。

野口健さんはマナスル登山を行う前のブログで、マナスルは雪崩が多い山として有名とし、ネパールの少数民族・シェルパの山岳ガイドも「エベレストよりもマナスルは危ない」と口を揃えるほど難易度が高い山だと綴った上で、4度目の挑戦で成功させて終止符を打ちたいとしていました。

しかし、高山病の発症によって今回も断念せざるを得なかったのは残念ではあるものの、野口健さんはブログで、「これまで50回以上、ヒマラヤに挑戦してきたが、野口隊では隊員、シェルパ共に誰1人犠牲者をだしていない。」「『誰1人死なせない』これだけは最後まで守りたい。僕の唯一の誇りでもある。」との思いも綴っていて、登山は今後も続けていくつもりのようですが、これからも安全第一で活動を続けていってほしいです。

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