5日から公開の映画『空蝉の森』で主演している“のりピー”こと酒井法子さんの元夫で、元プロサーファーのアルバイト・高相祐一被告(たかそう・ゆういち 53歳)が、昨年10月に覚醒剤取締法違反(使用)の容疑で逮捕され、25日に東京地方裁判所で第2回公判が行われました。
『東京スポーツ』(東スポ)によれば、裁判では再び覚醒剤に手を出した理由が明らかにされたといいます。
高相祐一被告は昨年4月に、両親の紹介で居酒屋でアルバイトを始め、当初は薬物依存者の更生施設『DARC(ダルク)』から通い、同6月には『ダルク』の寮を出て1人で生活していたそうなのですが、その翌月ごろにバイト先で問題が発生したそうです。
高相祐一被告は被告人質問で、「仕事自体フルタイムで(週)5日っていうのは、久しぶりの社会生活で大変疲れて大変でしたけれども、終わった後の充実感はあって、クスリを使わないで、使うことを考えることもなく(中略)充実した日々を送っていたんですが、3ヶ月ぐらい経ってから仕事以外のことで連日責められる日々が続きまして、酷く体調を壊し、極度のストレスを抱えてしまいました」
と述べました。
<↓の画像は、2017年時点での高相祐一被告の写真>
高相祐一被告の調書や反省文によれば、バイト先で「カス!」などの言葉で罵られたそうで、それに対して高相被告が強いストレスを抱えていたため、『ダルク』の仲間たちからは「絶対に辞めた方がいい」と言われていたものの、バイトを紹介した両親にはそれを反対され、「辞めることはできず、無理を続けてしまいました」と語り、ストレスで大きな胃潰瘍ができたと明かしています。
そして、バイト先で罵られストレスを感じながらも、昨年4月からキッチリと働き続けていた中で、昨年9月に東京・池袋の喫煙所で薬物の密売人と偶然再会したそうです。
この密売人は約6年前に同じ精神病院に入院していた人から紹介され、覚醒剤を譲ってもらった過去があるそうで、再会した際に覚醒剤の受け渡し時間や場所を決め、9月下旬の連休中に注射器や覚醒剤0.3グラムを1万5,000円で購入したとのことです。
購入した覚醒剤の使用について高相祐一被告は、「仕事に行く時は使わないし、ダルクに行く時や実家に帰る時も使わない。仕事で責められ、どうしても苦しい時に夜、少しだけ使って…。以前使っていた量の10分の1ぐらいの量を1ヶ月で使って、(使ってから)2時間ぐらいで寝るということが何度かあって、(覚醒剤は)無くなりました。」
と説明し、密売人から購入した覚醒剤は10回にわたって使用したといいます。
高相祐一被告は昨年10月に逮捕される前まで週1回の頻度で『ダルク』に通い、更生プログラムを受けて薬物依存からの脱却を目指していましたが、密売人との再会によって再び覚醒剤に手を出してしまったことについて、「一度(覚醒剤を)使ってしまった時に、周囲に相談したかった気持ちはあるんですが(中略)それができなかったのは非常に残念に思っています」「今度こそ薬を止めたいので、2度と違法薬物に近づかない」
と反省の言葉を述べています。
そんな高相祐一被告に対して検察側は懲役2年を求刑し結審となり、胃潰瘍の治療が終わった後の3月24日に判決公判が開かれる予定となっています。
そして、再び薬物事件を起こしてしまった高相祐一被告に対してネット上では、
- そのバイト先、パワハラ だよな。薬に手を出す理由にはならないけど、ほかにストレス発散する方法をみつけないと。
- 人間性どうのというより、一度手を出したらこうなるんだろう。怖い。
- 薬を知らなければ、ちょっと嫌なことがあっても友だちと飲みに行ったり、カラオケ行ったり、他の解消方法があるのに…壁にぶつかるたびに薬がついて回る人生なんだな
- 53歳になって両親にバイトを紹介してもらうって…この人はどういう人生を歩んできたのか。
裕福な家庭に育ちお金に苦労することなく、女性や豪遊することにしか興味がなかったんだろうな。たぶん人生の目標など持ったこともないのでは。
両親に頼ることなく、若いうちに自身の道を考えることが大切だなぁと思う。 - ダルク仲間のバイトを「辞めた方がいい」、ご両親の「辞めてはいけない」。どちらも本人を思っての気持ちだと思うので複雑ですね。選んだのが薬だった事が残念です。
- 薬物犯罪だけに限らず前科者すべてに社会は優しくないという事を理解しないといけない。
本人は刑期が終わり罪を償ったつもりでも世間はそうは見ていない。中には優しく接してくれる方もいるだろうが、100%は信用してない - 誹謗中傷はこれからも続くでしょう。自業自得なので仕方ない。
疲れていたからとか人に言われて傷ついたから薬物に手を出したとか、両親に言われ仕事も辞められなかったとか、、結局のところ自分は悪くないし周りが悪い。と思っている以上は薬物を断つのは無理。 - 背景を知られているから余計に職場の風当たりは厳しかったのかなと思うけど、そう言う自分をつくってしまったのも自分だし、言い訳は出来ない。
踏ん張って、なんとしてもやめなければいけなかったと思う。次、やめられますように。 - ダルクはアルコールも一切禁止の施設。その施設から居酒屋にバイトに行かせることなんて絶対に有りません。本当に薬物依存性者を両親が居酒屋に進めたのなら無知過ぎ。全部この人の言い逃れとしか取れない。
自分が薬を使ってしまったのはカスと言われたからとか、居酒屋にバイトしたのは両親の進めだとか、全てが自分のせいではなく、誰かのせいだと考えているのでは薬物依依存性からの回復は無理だと思う。
自分も薬物依存者だったからわかることです。自分の無力さを認めて一から回復して下さい。
などの声が上がっています。
高相祐一被告が違法薬物事件で逮捕されたのは今回で4度目で、1度目は元妻・酒井法子さんと共に逮捕され、懲役2年・執行猶予4年の有罪判決を受け、それから2年足らずで合成麻薬の所持で2度目の逮捕(後に嫌疑不十分で不起訴)、2016年に危険ドラッグの所持・使用で逮捕され、2015年秋ごろから違法薬物を使用していたことを認め、2017年に懲役1年の実刑判決が下されました。
そして、昨年10月に3年ぶり4度目の逮捕となり、覚醒剤を使用したきっかけはアルバイト先の居酒屋で暴言を吐かれてストレスを抱え、薬物の密売人と偶然再会してしまったことにあるとしていますが、恐らく今後また密売人と再会することがあった場合、違法薬物の使用を再開してしまうだろうと思います。
現在刑務所に入っている元タレントの“マーシー”こと田代まさし受刑囚も過去に、刑務所から出てきた後に開催したイベントで、ある男性と握手した際に覚醒剤が入ったパケや連絡先を手渡され、捨てなきゃダメだと思いつつも、1度だけと思って使用したところ、再び薬物に頼るようになってしまったと明かしています。
東スポによれば、高相祐一被告と偶然再会したという密売人も、偶然を装って高相被告に近付いた可能性があるといい、今後また薬物に手を出さないためには、本人の強い意志と薬物に近づかないための環境が必要とみられます。
現在保釈中の高相祐一被告は再び『ダルク』の施設に入り、更生プログラムを受けているとのことですが、5度目が無いように、プログラムが終了後も『ダルク』でスタッフとして働き続けるなど、様々な対策を考えてほしいですね。