覚せい剤取締法違反(所持・使用)の罪で起訴された元プロ野球選手の清原和博被告(48)が17日に保釈され話題になっていますが、今から約7年前の2009年8月に同法違反の罪で逮捕・起訴され、懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決を受けた歌手・女優の“のりピー”こと酒井法子さん(45)がフランスの通信社『AFP通信』のインタビューに応じており、そこで語った内容に対してネット上では批判が殺到しています。
酒井さんのインタビュー記事は16日付でAFPから配信されたもので、『酒井法子さん、日本の「社会風潮」を語る』と題された記事で酒井さんは、今年1月に、ロックバンド『ゲスの極み乙女。』のボーカル&ギター・川谷絵音さん(27)との不倫交際によって、芸能活動を休業することになったタレント・ベッキーさん(32)に一件について触れています。
ちなみに、酒井さんは覚せい剤事件で起訴される前までは、ベッキーさんと同じ芸能事務所『サンミュージックプロダクション』に所属しており、ベッキーさんの先輩にあたります。
AFP通信の記事では、ベッキーさんが不倫スキャンダルによって活動休止に追い込まれ、「日本の芸能界では、女性タレントが男性ファンにとって『手に入らない』存在になった瞬間から、手のひらを返したように冷遇の対象となることは珍しくない。」として、過去にAKB48の峯岸みなみさんが熱愛スキャンダルで丸刈りの坊主にして反省の意を示したことも挙げ、日本の社会が女性に厳しいのではないかという質問を酒井さんに投げかけています。
これに対して酒井さんは、「女性だからこそ厳しいというのはあるかもしれませんが…」と話し始めたといい、「女性に対してというか、何か失敗した人をとことんジャッジする」と感じることはあるとのこと。
また、「あること、ないことまでほじくり返すというか、そういう風潮を感じることはある。一種の集団いじめのような。一人の子が何か失敗してしまった際、ばあっと感染していくように…孤立させ、その子が本当にぼろぼろになるまで」と、マスコミの報道姿勢に対しても苦言を呈しています。
これにネット上では、「ベッキーは確かに失敗をしたかもしれないけど、この人は犯罪を犯してるので全く話が違う」、「あなたに語る権利はない」、「風当たりが強いって、貴女の場合は犯罪を犯したわけだから」などなど、自身が起こした事件とベッキーさんの不倫騒動を同列でみているかのような発言に批判が殺到しています。
また、酒井さんは覚醒剤事件の裁判で「芸能界を引退し、介護の仕事をやりたい」などと述べ、有罪判決を受けて数ヶ月が経った2010年1月に、介護士や音楽療法士を目指して群馬県高崎市にある『創造学園大学ソーシャルワーク学部ソーシャルワーク学科介護福祉コース』に入学したのですが、その後介護士や音楽療法士になることはなく、2010年12月に逮捕後初めてテレビ番組にVTR出演、同12月に自叙伝を出版すると、執行猶予期間が終了した2012年11月に復帰会見を行って再び芸能活動をしており、そのため「介護の仕事に就くと言っていたのは、パフォーマンスだったのか」「始めから介護の仕事なんてしようと思って無かったんでしょ」という指摘も未だに多く寄せられています。
さらに、酒井さんがバッシングされる原因は、覚せい剤を所持していたとして元夫の高相祐一さんが渋谷の路上で現行犯逮捕された際に、酒井さんは職務質問の後に電話で呼びだされ、現行犯逮捕に立ち会ったのですが、渋谷署に任意同行を求められたものの拒否し、自身の尿検査についても「絶対に嫌です」と拒んだと当時報じられています。
その後酒井さんは自宅マンションから大量の荷物を持ち出し、コンビニ等で食料品や飲料水、衣服・下着などを購入、長男とともに行方不明となり、高相さんの母親が捜索願を提出。
その後長男は知人に預けられていることが分かり、無事が確認されたのですが、酒井さんは1人で逃亡。
その後高相さんが逮捕されてから5日後に、弁護士とともに警察に出頭し逮捕となったものの、酒井さんは覚せい剤の反応が出なくなる頃に髪を切って出頭しており、証拠隠滅を図ろうとするなどかなり悪質な行動を取っていたことから、世間から猛バッシングを浴びるのは当然のことで、芸能界に完全復帰することができないのも自身の行動が原因なのではないかと思います。
あの事件から約7年、酒井さんが芸能界復帰してから約3年半となるわけですが、このような発言をしているようでは完全復帰はいつになっても出来ないでしょうね。