ニセの患者を使って医療機関などの診療報酬を不正受給していたとして、指定暴力団住吉会系組長・三戸慶太郎容疑者(49)、会社役員早川和男容疑者(38、接骨院関係者ら計14人が6日、詐欺容疑で警視庁組織犯罪対策4課に逮捕されたことが事が明らかとなりましたが、吉本興業に所属するお笑い芸人10人前後が患者役で関与していた事が明らかとなりました。
これは『スポーツニッポン』(スポニチ)と『東京スポーツ』(東スポ)が報じているもので、中心になっていたお笑い芸人は、オール巨人さんやジョン・カビラさん、ケンドーコバヤシさん等のモノマネをしているしあつ野郎さん(旧芸名=指圧野郎 本名=芝田昭吾 37歳)だといいます。
しあつさんの芸名は得意の指圧に由来しており、捜査関係者によれば、しあつさんが指圧に関わる資格を取りたがっていたところ、知人から「資格の勉強もできる」と接骨院を紹介され受診。
<↓の画像が、しあつ野郎さんの写真>
その際に接骨院側が「宣伝にもなるし、芸人仲間を紹介して」と依頼し、しあつさんはその要求に応じて複数人を紹介したそうで、いずれの芸人も接骨院側から数千円~1万円の報酬を受け取っていたとみられるとのこと。
今回の不正受給は、国民健康保険の加入者が保険適用の施術を受けた際、自治体などから接骨院などに請求される医療費に目を付けた空受診で、暴力団関係者が接骨院の実質的経営者となり、500人を超えるニセ患者が存在していると言われており、虚偽の申請を行い不正受給していた総額は1億円以上とみられています。
<↓の画像は、不正受給の構図>
しあつさんは、暴力団への関与や犯罪性については認識しておらず、暴力団関係者との面識や交流はないといい、本人は周囲に「紹介はしたが、そのことでマージンは受け取っていない」などと仲介疑惑を否定しているとのこと。
しかし、捜査関係者は「受診してお金がもらえるバイトという話自体、怪しいと思うのが普通でしょう」と厳しい目を向けているそうで、知らなかったでは済まされない可能性が高いようです。
ちなみに、今回の事件に関与しているとみられる芸人は、芸歴7年目の方が最も若いといい、若手主体の劇場に多く出演している有望株も含まれているそうです。
さらに、吉本興業以外の大手芸能プロダクションに所属するタレントも関与が疑われており、芸能界全体に波及する可能性もあるそうで、東スポが報じている記事によると、6日に逮捕されたのはあくまでも主犯格で、今後第2陣、第3人と芋づる式で関係者を逮捕していくと捜査関係者は力を入れているとのこと。
また、東スポなどが美人女医タレントもこの詐欺に関与していると報じていましたが、この人物は第2陣の医療関係者に含まれており、この女医は以前テレビ番組で散財ぶりを自慢していたものの、これは不正に得た金だった可能性もあると指摘されており、すでに所属事務所はこの女医を事実上のクビにしたといいます。
これにネット上では、
- 吉本は、ヤクザと関係が深いブラック企業
- 普通であればお金を払うのに逆に報酬を貰ってるのだからおかしいと思わないのか!?吉本芸人、その他の芸人等は解雇でも良いと思う。
- 慣例によりクビだろうな。まぁ芸能界なんて闇社会と持ちつ持たれつなんだろうけど。
- 次課長・河本準一とキンコン梶原の生活保護不正受給の件もそうだけど、なんで吉本は犯罪に必ず一丁噛んでいるのだろう?こういう会社のタレントがテレビやってるんだから、そりゃあ誰も見なくなるわけだよ。
- 紳助にしてもそうだけど吉本の芸人って暴力団つながりが多いのかなぁ~
- 吉本ってフロント企業じゃないの?仕事してないときはただのチンピラばかりですよね
- 下積みの時代は苦しいかもしれないけど、倫理観を失ってはいけない。犯罪に手を染めるなんて以ての外。
などのコメントが寄せられています。
お笑い芸人が関与している事は以前より報じられていましたが、吉本興業という大手の芸能事務所に所属している芸人だったとは…。
しあつさんは、『エンタの天使』(日本テレビ系)や『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)などに出演していた芸人で、知名度はそこまで高くはないもののテレビ番組にはちょこちょこ出演しており、そのような方がこのような詐欺に関わっていたというのは非常に残念です。
そして、当初より詐欺に関わっていたと指摘されている美人女医タレントなのですが、名前がまだ出ていないことから100%確定とは言えないものの、所属事務所をすでにクビになっているということや、ホストクラブで散財していたという点などが合致していることから、脇坂英理子さんの可能性が高いとみられています。
脇坂さんはこの事件がメディアに報道されて以降もブログやツイッター、インスタグラムといったSNSを更新していますが、果たして今後逮捕されることになるのか注目ですね。
ちなみに、女医タレントということから西川史子さんなのではないかと疑う声も上がっていましたが、7日に放送された『サンデー・ジャポン』(TBS系)でこの事件を取り上げた際に、「私じゃないって」と否定して「そもそも私は開業していないので、これはできない」と説明し、「本当に品性下劣な犯罪。水増し請求はすごく厳しく審査されるので、すぐ保健所が立ち入って注意される。医療費は1点10円で、月に1万円を超えてしまうと、もう監査が入ったりする。それだけ厳しい世界なのに、その中をすり抜けて何百人と束ねてやったのだろうから、下衆の極み」と、痛烈に批判をしていました。