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角田大河騎手が死去の原因…函館競馬場芝コースに車で侵入、騎乗停止処分後に亡くなる。

角田大河騎手が21歳で急死。死因非公表。電車飛込み人身事故で死亡説も。家族等がコメントを発表

重大な非行行為をしたとして、『日本中央競馬会(JRA)』から騎乗停止処分を受けていた角田大河騎手(つのだ・たいが)が、急死していたことが正式発表されました。21歳でした。

JRAは10日に、角田大河騎手が21歳の若さで急死したことを発表しましたが、遺族の意向を受けて、死亡日時や場所、死因などの詳細は非公表とし、JRAとして角田騎手の葬儀などを行うことは予定していないとのことです。

角田大河騎手の父親で、元騎手の角田晃一調教師(53)はJRAを通じてコメントを発表し、「大河は多くの皆様に支えられ、応援していただきました。幼いころからの夢を叶え、騎手人生をスタートしたばかりであり、残念で仕方ありません。悲しみは癒えませんが、今後も家族で力を合わせてまいります」としています。

『日本騎手クラブ』の会長・武豊騎手(55)は、「突然の出来事に心の整理はついておらず、悲しい気持ちでいっぱいですが、みんなで前を向いて歩んでいきたいと思います」とコメントしています。

JRAの吉田正義理事長(65)は、「デビュー当初から活躍を続けていた将来を嘱望される騎手の一人でした。今後の活躍も期待されたところであり、残念でなりません。ご家族様に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼しています。

角田大河騎手は、父親が元騎手の調教師、兄・角田大和騎手もJRA所属のジョッキーという競馬一家で、2019年に『JRA競馬学校』に入学し、同期は小学校時代からの幼馴染でもある今村聖奈騎手らで、競馬学校卒業後の2022年に栗東・石橋守厩舎からデビューしました。

デビューから2連勝(史上3人目)を飾り、1年目から36勝を挙げてJRA賞新人騎手特別賞を受賞、2年目で重賞を初制覇し、今年も18勝を挙げるなどし若手のホープでした。

そんな角田大河騎手は、北海道函館市内で『函館港まつり 第69回道新花火大会』が開催されていた8月1日20時半ごろに、花火大会を観覧するために函館競馬場の馬場内に車で侵入、芝コースを損傷させたとして、正式な処分が決定するまで騎乗停止となっていました。

<↓の画像は、角田大河騎手が車で函館競馬場・芝コースに侵入時と、コースに残ったタイヤ痕の写真>

JRAによれば、この問題を公表前の2日午前10時に、函館競馬場で角田大河騎手に事情聴取を行い、その時には問題行為を反省している様子で、素直に聴取に応じていたといいます。

JRAはスポーツ紙の取材で、角田大河騎手の聴取で威圧的な態度を取ったり、厳しい内容だったのではないかと問われると、「あくまでも事実確認を行ったものであり、そのようなことはありません」と否定し、聴取は15分ほどで終わったとしています。

そして、午後になって処分に関する通知をするため、角田大河騎手に連絡を試みるも繋がらず、同日16時に所属厩舎の石橋守調教師に連絡し、正式な処分を決めるために裁定委員会を開くことや、3日から騎乗停止処分とすることを伝えたといいます。

JRA側は、その後も角田大河騎手に何度も連絡を試みるも繋がらず、2日午後から行方不明になっていたそうで、それから1週間経った9日夜に、角田騎手の家族から訃報を伝えられたとのことです。

JRAは角田大河騎手が亡くなった経緯、死因など詳細は明らかにしていないのですが、3日以降に複数の元騎手らがネット上で、角田騎手が亡くなったとの情報を発信していました。

元騎手で競馬予想家・瀧川寿希也さんはX(旧ツイッター)で、2日15時過ぎに札幌市のJR千歳線・上野幌(かみのっぽろ)駅構内で発生の人身事故で亡くなった20代男性が、角田大河騎手であることを示唆する投稿をしていました。

<↓の画像は、2日15時過ぎに発生した人身事故報道の写真>

その一方でJRA関係者という人物がXで、角田大河騎手は現在実家に帰っていて、厩舎関係者とお詫び行脚の準備を進めているとの情報を発信していました。

この他にも様々な情報や憶測が飛び交っていたのですが、JRAは角田大河騎手についてコメントを出すことなく、週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』は7日に、角田大河騎手が行方不明状態にあると報じ、「角田が何らかの事件・事故に巻き込まれたのは間違いなさそうです。なぜならば、親族も含めて誰も本人と連絡が取れないままだからです」と伝えていました。

JRAはデイリー新潮の取材にも詳細は明らかにせず、それを巡っても様々な憶測が飛び交う中で9日に、上野幌駅構内で発生の人身事故で死亡した男性について警察が、DNA鑑定を行った結果、滋賀県栗東市に暮らす男性だったことが分かったと発表しました。

防犯カメラには、20代男性が駅のホームから線路に降りる姿などが映っており、自殺を図った可能性が高いとのことでした。

角田大河騎手も栗東トレーニングセンターがある栗東市在住であるため、9日夜の時点で競馬ファンの間では、人身事故で亡くなったのは角田騎手で間違いないとして、突然の死を悼む声などが上がっていました。

角田大河騎手は昨年4月にも、外部との連絡が禁止されている認定調整ルーム(ホテル)で、幼馴染で仲が良い今村聖奈騎手と通話していたことが発覚し、30日間の騎乗停止処分を受けており、それに続いて車で芝コースに侵入するという前代未聞のトラブルを起こし、大きな波紋を広げていました。

この問題で前回以上の厳しい処分が下される可能性が高かったほか、多くの関係者に迷惑を掛けたことを反省する中で、精神的に追い詰められて自ら死を選んでしまったとも考えられますが、今後のさらなる活躍に期待されていた中で、こうした最悪の結末を迎えてしまったのは非常に残念でなりません。

角田大河騎手の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

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