元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が2日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで警視庁に逮捕され、大きな衝撃を与えています。
逮捕容疑は2日20時48分頃に、東京都港区東麻布の自宅マンションの室内で覚せい剤0.1グラム(末端価格約7000円相当)を所持していたとしており、警視庁の捜査員が家宅捜索に入ったところ、白い結晶状の覚せい剤が入った袋や袋に入った注射器1本がリビングのテーブルの上に置かれていたそうです。
同23時過ぎに、自宅に1人でいた清原容疑者を現行犯逮捕し、逮捕される際捜査員に「これで逮捕だぞ」と言われると清原容疑者は「はい」と素直に応じ、調べに対して「覚醒剤を所持していたことで逮捕されましたが、覚醒剤は私のものに間違いありません」と容疑を認めているとのこと。
<↓の画像は、逮捕された清原容疑者の写真>
また自宅からは、携帯電話が4台、注射器3本とストロー1本、黒ずんだパイプ1個も見つかり押収されており、結晶の一部は砕けていたことから、一部を使ったと警視庁はみており、パイプには使ったような形跡があったとのこと。
警視庁は入手ルートや使用の疑いも調べており、3日未明に東京・中野区の病院で診療を受け、健康上の問題がないことを確認した上で警視庁本部に留置し、この際に尿検査を行ったそうです。
一連の報道によると、2010年頃にも清原容疑者が覚せい剤を使用しているという情報が駆け巡り、警視庁などの捜査関係者は逮捕に入れて内偵していたといい、自宅や立ち回り先での行動確認などの捜査を続けていたそうです。
事情を知る関係者は「数年前の時点で、薬物担当の捜査当局が、清原容疑者の情報収集を始めていた。真偽はともかく、清原容疑者と薬物の関わりに関する知人らの証言を入念に集めたり、本人の交友関係を調べたり、行動確認をしていた時期もあり、大量の資料を集め、摘発を視野に入れ『Xデー』に備えていたはずだ」と証言。
しかし、2014年3月に週刊誌『週刊文春』によって清原容疑者の薬物使用疑惑を報じられ、この記事を清原容疑者が強く否定し、さらに身辺を強く警戒する動きを見せるようになったことからマークが一旦弱まり、現行犯逮捕を除いて、長期間にわたって慎重に進めるのが基本の薬物捜査がやりにくくなり、当局は一旦動向を静観するようになったといいます。
<↓の画像は、薬物使用疑惑を報じた『週刊文春』の記事>
そうした中で昨年頃から、芸能関係者の間では清原容疑者の薬物情報が噂レベルのものも含めて何度か浮上し、さらには清原容疑者の薬物情報を知るという元知人が、メールなどの証拠とともに捜査関係者に情報提供する動きを見せていたそうです。
またFNNなどの報道によれば、薬物事件を専門とする組織犯罪対策5課は昨年夏頃から集中的に清原容疑者の行動確認を行っていたそうで、夜な夜な銀座のクラブに通っていた清原容疑者が、あるクラブの女性から覚せい剤を調達したという情報もあったそうで、昨年9月に韓国料理店で女性と飲食する清原容疑者に遭遇した際には、店内で捜査の動きを警戒したり、周辺のことを話す様子が聞かれたとのことです。
清原容疑者は大手芸能プロ幹部のバックアップもあり、昨年からテレビ番組やCMに出演しており、薬物疑惑の真っ只中にあった昨年4月にSMAPの中居正広さんが司会の『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)にゲスト出演したのがきっかけで仕事が増え、昨年8月に『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演した際には薬物使用疑惑を完全否定。
また球界への復帰を強く望み、テレビ番組や昨年11月から始めたブログでその思いを語り、今年1月11日には福岡のヤフオクドームで行われた『名球会ベースボールフェスティバル2016』に参加し、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督にあいさつをして「頑張りなさいと言っていただき、すごい握力で僕の右腕をつかんでくれた」と感激する姿を見せていました。
それにも関わらず薬物を止めることが出来ず、こうして逮捕されてしまったわけですが、これまで手を差し伸べてきてくれた方たちを完全に裏切り、失望させてしまったことから、残念ながらもう野球に携わる仕事をすることは難しいでしょうね。