プロ野球『埼玉西武ライオンズ』の佐々木健投手(ささき・たける 25歳)が、2度のルール違反によって25日から1ヶ月間、対外試合への出場禁止処分が下され、これに対してネット上では物議を醸しています。
埼玉西武ライオンズの発表によると、昨年ドラフト2位で入団したプロ1年目の佐々木健投手が7月と8月の計2回、「感染リスクの高い行動(同居家族以外との会食など)を禁止している中で、同居家族以外の知人女性との長時間の面会」「行動記録の提出が義務付けられている中で、未提出および記載漏れ」
というルール違反行為があったといいます。
<↓の画像が、1ヶ月試合出場禁止処分を受けた西武・佐々木健投手の写真>
ルール違反が発覚した経緯については、8月23日に佐々木健投手が自ら球団に報告し、翌日に詳細確認を行って判明したとのことです。
これを受けて球団は、「25日(水)から1ヶ月間、対外試合出場禁止の処分といたしました。」と発表しており、再発防止対策については、「プロ野球選手としての自覚を持つことはもとより、自らの行動に責任を持ち、ルールを遵守するよう厳しく指導いたしました。また、チーム全体に対しても、今般の事態を伝え、あらためてルールを遵守するよう指導・徹底します。」
としています。
また、佐々木健投手もコメントを発表し、「コロナ禍において様々な制約があるなか、私自身の甘さゆえ、関係の皆さま、ファンの皆さまの期待を裏切る行動を取ってしまったこと、心よりお詫び申しあげます。大変申し訳ございませんでした。今後、二度とこのようなことを起こさないよう、十分に注意するとともに、あらためてチームで定められたルールを心に刻み、責任ある行動をとってまいります。このたびは大変申し訳ございませんでした。」
と謝罪しています。
そして、この発表を受けて改めて、先日『北海道日本ハムファイターズ』から『読売ジャイアンツ(巨人)』へ無償トレード移籍した中田翔選手への批判が殺到し、ネット上では再び炎上状態になっています。
<↓の画像が、巨人へ移籍した中田翔選手の写真>
中田翔選手は日ハムに在籍していた8月4日に、エキシビジョンマッチ前のベンチ裏で同僚選手に暴力を振るっていたことが発覚、中田選手も暴力行為を認めたことから、球団は即自宅謹慎処分を下し、11日には「統一選手契約書第17条(模範行為)」に違反したとして、1・2軍全試合への出場停止処分を下しました。
それから9日後の20日には、巨人への無償トレード移籍が発表されて即練習に参加、同時に試合出場停止処分が解除され、21日には1軍登録されて代打で試合に出場、22日にはスタメン起用されました。
トレード移籍と共になぜか処分も解除され、さらには即1軍登録されて試合出場も果たしたことで物議を醸しており、プロ野球OBたちからも疑問や批判の声が上がっています。
そうした中で、佐々木健投手が知人女性との密会、行動記録の未提出などによって、1ヶ月間の対外試合出場禁止処分が下されたことからネット上では、
- これは不公平
- 暴力を振るった選手よりも厳しい処分っておかしな話
- つまらない理由で後輩殴った中田翔が10日足らずで、佐々木健は女性と会っただけで1ヶ月…逆じゃね?
- 別に犯罪はおかしてないのに女性と密会でこの処分の一方、暴力という犯罪をした選手が優勝争いしてるチームに移籍して即試合出場っておかしすぎる
- 普通に考えたらありえない事。日ハムで無期限処分を受けた中田選手。トレードで移籍は仕方ないとしても、今シーズンはせめて反省させるべき。他の選手に示しがつかない。
- 中田は移籍したから解除された。佐々木も移籍するなら解除になるだろ。だからこの比較はちょっとおかしい。
西武も去年のロッテの清田クラスターのやらかしがあるから球団が女性と密会されることに神経質になるのもわからないでもない。 - 各球団対応が違うのは会社が違うから仕方ないだろうな。普通の会社だって不倫したらこう処分します、これならこうなりますって説明してる会社は少ないと思う。
それに平と重役で同じことでも対応が変わるとも思う。 - 佐々木投手は選手ではない一般人と会った。対して中田選手が暴行した井口投手はチームの同僚。体育会系として黙らせることも出来た。
全ては内輪の話だから、こういう考えになったのでは。日本相撲協会と似たものを感じる。
プロ野球もまだまだ旧態依然のごまかしで済ませられるという球団があるという事ですね。 - 中田の件や今回の西武佐々木の件と言いやっぱ球団で差異が生まれるのはおかしい。コミッショナーが主体となって12球団でルールを統一&裁定もNPBが決める方がいい
などの声が上がっています。
佐々木健投手への処分については、コロナ禍に2度にわたって球団のルールを破って女性と密会、さらに行動記録の提出も怠るなどしているため、比較的重い処分を受けるのは仕方がないと思います。
また、佐々木健投手と中田翔選手の処分はそれぞれ球団が独自に下したもので、対応が異なるのも当然だと思う一方、プロ野球を統括する『日本野球機構(NPB)』が日ハムから中田選手に対する処分解除の届け出を受理して認めたこと、巨人が獲得後に即1軍登録して試合に出場させたことは大きな問題だと思います。
過去に暴力事件を起こしたプロ野球選手は枚挙に暇がないですが、試合出場停止処分などを下された選手が10日足らずで処分解除となるのは異例で、中田翔選手は人気・知名度が非常に高く影響力が大きい選手だけに、最低でも今シーズンいっぱいは処分を解除するべきではなかったのではと感じます。
中田翔選手の暴力事件に対する処分解除までの期間、関係各所の対応などを巡っては今後も波紋を広げそうで、プロ野球ファン等が指摘しているように、プロ野球全体で様々なルールや裁定の統一などを行っていく必要があるのではないかと思いますが、NPBは中田選手の件を特に問題視することなく、スルーしていくつもりなのでしょうかね。