昨シーズン限りで、Jリーグ『浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)』を退団した元サッカー日本代表の西大伍選手(にし・だいご 34歳)が4日、2009年まで所属していた古巣『コンサドーレ札幌』に完全移籍したことが発表され、西選手は昨年10月に週刊誌にスクープされた女性スキャンダルに初めて言及しています。
西大伍選手は北海道札幌市出身で、学生時代からコンサドーレ札幌のユースチームでプレーし、2006年にトップチームに昇格、2010年に『アルビレックス新潟』へ期限付き移籍、2011年に『鹿島アントラーズ』に完全移籍し、日本代表デビューを果たしました。
2015年には鹿島アントラーズの選手会長に就任、2017・2018年にはJリーグベストイレブンに選出されるほどの活躍ぶりで、昨シーズンからは浦和レッズでプレーしていましたが、日本代表で同じポジションの酒井宏樹選手の加入で出場機会が減少、さらに10月には週刊誌『フラッシュ』に女性スキャンダルがスクープされ、妊娠・中絶させていたことなどが判明し物議を醸しました。
そして、昨年12月には浦和レッズからの退団が発表され、西大伍選手はコンサドーレ札幌への加入を目指し、沖縄で始まったチームのキャンプに参加していました。
キャンプ参加時点でコンサドーレ札幌の竹林京介・強化部長は、「まずは見てみないと何とも言えない」「単に練習参加させた訳ではない。プレーもそうだし、気持ちや、練習している他の選手に対するリスペクトがあるかなど含め、この期間に見ていきたい」
と語り、一方の西大伍選手は「僕の中では、もちろんここでやりたい思いはある」と復帰への思いを口にしていました。
それから20日近く経ってコンサドーレ札幌への入団が正式発表され、西大伍選手はクラブの公式サイト上で、「またコンサドーレでプレー出来ることを嬉しく思います。練習参加をさせてもらい、このチームでプレーすることでまだまだ成長出来ると確信しました。キャリアの最後として帰ってきたわけではなく、個人の成長を求めた中で、札幌でプレーすることを決めました。札幌を出てから、12年、4チームで素晴らしい経験をさせてもらいました。その経験でチームの更なる成長を促していきたいです。」
と意気込んでいます。
また、「この場を借りてお伝えしたいことがあります」とした上で、「先日、自分のプライベートに関する一部報道がありましたが、当事者の方とはお互いに話し合い、問題は円満に解決しております。自身の軽率な発言もありましたが、ファン・サポーターの皆さまから信頼していただくために、これからの自分の行動やサッカーに対する姿勢で示していきます。」
と、女性問題はすでに解決していることも報告しています。
そして、西大伍選手のコンサドーレ札幌移籍と、女性問題が円満に解決したとの発表を受けてネット上では、
- なんで浦和にいるときにコメント出さなかったんだよ。レッズファンとして悲しい
- 札幌は優しいね
- ユース出身だし、親心みたいなもんだろね。結果で見返すのみ
- 円満に解決って、問題を起こした方が言うセリフでは無いよ
- した側が言う円満解決は、全く当てにならない
- 円満に解決ってよく自分で言えたな。傷ついた心は簡単に元には戻らない。
- 手切れ金渡しただけだろ。円満という形だろうが、全く応援する気にならない。
札幌そんなんでいいのかよ。観たいと思わせる選手を獲得してくれ - チームメートからは「西さんが一番うまい」と言わしめたのに、人間的には残念だったなんてガッカリした。
そう人間は簡単には変われないと思うが、札幌で頑張ってくれることを期待 - 一度ついたイメージはそう簡単に拭えないが、本人が解決したと言ってるし今後の姿勢に期待ですね。
興梠シャビエル西って、冷静にすごい補強だな。代表経験のあるベテランは間違いなく必要。
などの声が上がっています。
昨年10月にフラッシュが報じた記事によれば、西大伍選手は飲食店に勤務していた20代の女性・A子さんと2018年秋に出会い、交際に発展し、2019年4月に兵庫県神戸市内のホテルで会い、A子さんは後に双子の妊娠が明らかになったそうです。
しかし、A子さんから妊娠を告げられた西大伍選手は、「俺に子供ができたわけじゃない」「役所の書類に残るから認知はできない。いつまで稼げるかわからないから、養育費も難しい」「(出産したら)A子が思う幸せと離れてしまうのでは」
などと、中絶を迫るような発言をしたといいます。
そうした冷たい態度などによってA子さんは出産を諦め、人工妊娠中絶手術を受けて子供を堕ろしたとのことです。
<↓の画像は、妊娠発覚後のA子さんと西大伍選手のLINEトーク写真>
その後、西大伍選手はA子さんに「今後は弁護士を通して。書面が届くので(サインを)よろしく」と通告したほか、守秘義務契約書を送り、西選手はA子さんに休職分のお金と入院費用を支払い、妊娠発覚後は一度も顔を合わせることなく、A子さんとの関係を終了させたそうです。
この報道によって西大伍選手には多くの批判が寄せられていたものの、西選手はこの件に一切言及することなく浦和レッズから退団しました。
そして、今回コンサドーレ札幌への移籍報告と共に初めてスキャンダルに言及し、「当事者の方とはお互いに話し合い、問題は円満に解決しております」としているのですが、中絶させてトラブルになっていたとのことから、「円満に解決した」との報告に疑問や批判の声が噴出しています。
また、西大伍選手はA子さんに中絶手術を受けさせてから1年以上経った2020年11月に、『ヴィッセル神戸』の藤本憲明選手(32)とインスタグラムでライブ配信をした際に、「俺も子ども欲しいけどなぁ、いろんなところに」「(男の子と女の子)どっちも欲しい……男かな~」「(男の子の子育て)の方が簡単そうじゃない?」
などと語っていたため、今後また同じことを繰り返すのではないかと懸念の声も上がっています。
フラッシュによれば、西大伍選手は人工妊娠中絶手術を終えたA子さんに対して「お疲れさん!苦労かけました」というメッセージも送っていたそうで、人間性に大きな問題があると感じます。
そのため、正直なところコンサドーレ札幌はよく獲得したなとも思いますが、少しずつでもイメージを回復させられるように、再びプライベートでトラブルを起こすことなく、サッカーではしっかりと結果を残してほしいです。