オンラインカジノを利用していたとして、コンプライアンス違反の疑いで活動自粛となった『オリックス・バファローズ』の山岡泰輔投手(やまおか・たいすけ 29歳)以外にも、複数のプロ野球選手がオンラインカジノの利用を認めていることが明らかになりました。
『毎日新聞』の取材によると、他球団の選手たちもオンラインカジノ利用を認めているといい、同紙の取材に応じた某球団関係者は「それほど(人数は)多くはないが、(選手は)『身に覚えのある』ということ」と話したとしています。
<↓の画像は、現在活動自粛中のオリックス・山岡泰輔投手の写真>
また、27日発売の週刊誌『週刊文春』もプロ野球界のオンラインカジノ問題を取り上げ、『読売ジャイアンツ(巨人)』の若手有望株の選手・Aが、数年前からオンラインカジノにハマっていて、累計で1,000万円近く費やしているとしています。
他球団のベテランレギュラー選手で、2021年の東京五輪で代表に選ばれたBもオンラインカジノを頻繁に利用していたと伝えています。
『日刊ゲンダイ』はオンラインカジノがプロ野球界で広まった要因の1つとしてコロナ禍を挙げ、球界にはパチンコなどのギャンブル好きが多く、コロナ禍に外出を自粛している中でオンラインカジノに手を出すようになったとしています。
日刊ゲンダイの取材に球界OBは、「コロナの前だが、スマホでポーカーゲームに興じる選手を数人、ロッカールームで見たことがある。あれが違法のものだったかは分かりませんが、もともと知名度がそれなりにあったオンラインカジノだけに、コロナ禍で一気に利用する選手が増えたのではないか」
と語っています。
現時点で、オンラインカジノ利用者として実名が出ているプロ野球選手は山岡泰輔投手のみで、その他に元卓球日本代表で五輪メダリストの丹羽孝希選手、『M-1グランプリ』で2連覇達成の『令和ロマン』の高比良くるまさん、双子コンビ『ダイタク』の兄・吉本大さん、人気上昇中の若手コンビ『9番街レトロ』のなかむら★しゅんさん、2017年のM-1王者『とろサーモン』の久保田かずのぶさんと、お笑い芸人が中心ですが、警察が摘発を狙っているのはスポーツ界とされ、特に格闘技、相撲界隈がマークされているとの報道もあります。
オンラインカジノはプロ野球界でも蔓延していたとみられることから、NPBは山岡泰輔投手のオンラインカジノ利用を公表したうえで、NPB加盟の全12球団に対して調査を要請し、その結果については今週末前後に発表予定としています。
NPBによれば、野球協約で禁止行為として挙げている野球賭博を除く、その他の違法賭博行為に対する処分に関しては各球団に委ねる方向性を示しつつ、調査ではオンラインカジノの利用頻度、常習性などの精査を進めていくとし、「3年以上前とかとなると対象外になると思います。あとは常習性とか。そういったところが問われる」とNPBの事務局長は語っています。
そして、オンラインカジノ問題を受けてのものなのかは現時点で不明ながら、東京五輪とプレミア12で侍ジャパンに選出された『福岡ソフトバンクホークス』の栗原陵矢選手と、田浦文丸投手のインスタグラムアカウントがアクセスできなくなり、本人が意図的に削除したのかは不明ながら、オンラインカジノ問題などとの関連が疑われています。
いずれにせよ、各報道によれば複数のプロ野球選手もオンラインカジノを利用、賭博行為をしていたのは間違いないようで、NPBから今後どのような発表があるのかに注目したいですね。