10月に現役引退した『日本中央競馬会(JRA)』の元騎手・藤田菜七子さん(ふじた・ななこ 27歳)が12日、引退について初めてコメントを発表し、今後の活動についても言及しています。
藤田菜七子さんは先月に週刊誌『週刊文春』によって、八百長の防止などを目的に通信機器(スマホなど)の持ち込みが禁止されている調整ルーム(レース前に騎手が宿泊する施設)に、スマホを持ち込んで複数の知人男性と連絡を取っていたと報じられ、それが事実だと判明したことにより、JRAから騎乗停止処分を受けました。
藤田菜七子さんは昨年に、後輩騎手たちが同様の問題行為で処分を下され、全騎手を対象に行われたJRAによる聴取では、自身もスマホを持ち込んだことは認めつつ、「Twitterと(レース動画の閲覧で)YouTubeを使用した」と説明していたものの、実際には外部と連絡を取っていたことが再聴取で判明し、JRAサイドは「当時の申告は嘘だったという認識」としていました。
そして、藤田菜七子さんは正式な処分が決定する前に騎手引退を決断し、10月11日付で騎手免許の取消申請を行い、同日に引退が発表されました。
この騒動から早1ヶ月が経ち、藤田菜七子さんは約3ヶ月ぶりに自身のインスタグラムを更新し、初めてコメントを発表しました。
まず冒頭で、「この度は私の行動によりファンの皆様、ならびに多くの競馬関係者の方々に多大なるご迷惑をお掛け致しました事を心よりお詫び申し上げます。」
と謝罪しています。
続けて、10月11日をもって騎手を引退したことを報告し、「今後につきましてはまだ何も決まっておりませんが、許されるならば、今後の競馬界の益々の発展に、私なりに尽力させていただけたらと考えております。これまで8年8ヶ月、騎手藤田菜七子を応援して頂き、本当にありがとうございました。」
と綴っています。
<↓の画像が、藤田菜七子さんのコメント全文>
このコメントを受けてネット上では、
- 今後も競馬界に関わって欲しいし、女子騎手の指導者もして欲しい
- 細江純子さんの後釜ですね。ウィニングイレブンのレギュラーなんかも良さそう
- 自ら騎手人生を放棄しておいて、競馬に関わる仕事をするのは無理だろ
- 身勝手としか言いようがない。真実を捻じ曲げてお世話になった師匠やJRA関係者を混乱させ、この後に及んで競馬界の発展とはどの口が言うか??
- 競馬に関わっていきたいなら、なぜ逃げるように引退してしまったのか。騎乗停止処分受け入れて謹慎してから辞めれば遺恨残らなかったのに。
- 最後の引き際が逆ギレで逃げるように辞めちゃったのがな。今後も競馬界に関与していきたいなら経緯をハッキリさせて説明するのが先じゃないかね。
- 引き際が非常にマズかった 応援していただけに非常に残念。公益性を掌る業界である以上、業界に留まるべきではないでしょうね。
自分やJRA職員の旦那への風当たりが強くなりますよ。芸能界で生きて行けるよ。心機一転頑張れ
などの声が上がっています。
藤田菜七子さんは2016年に競馬学校を卒業して騎手免許を取得し、同年にデビューを果たしました。
JRAから女性騎手が誕生するのは16年ぶり史上7人目で、2013年に増沢由貴子さん(46)が現役引退して以降、JRA所属の女性騎手は不在だったことや、その顔立ちからデビュー前後から大きな注目を集め、騎手デビューから間もなく大手芸能事務所『ホリプロ』に所属しています。
<↓の画像は、騎手デビュー当時の藤田菜七子さんの写真>
そして騎手としても活躍を続け、2018年にJRAの女性騎手として史上最多勝利を記録、2019年に女性騎手では史上初めてJRAで重賞制覇を果たし、同年には獲得賞金額が6億円を突破するなど、数々の記録を打ち立てて女性騎手のパイオニア的存在となり、今年7月にはJRA職員(当時29歳)との結婚を発表しました。
その後、まさかの“不正行為”が報じられて物議を醸すなかで、正式な処分が下される前に現役引退を決断したことによって、イメージは一気に悪化しているだけに、今後も競馬に携わっていきたいとの思いに対して批判が殺到しています。
辞め方がかなり酷かっただけにバッシングの嵐となるのも当然ですし、信頼を失ってしまっているので、現状では競馬関係の活動はなかなか難しいのではないかと思いますが、藤田菜七子さんは騎手引退後もホリプロに所属しており、これからどういった活動を展開していくのか注目していきたいです。