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プロ野球界にも新型コロナウイルス感染拡大の恐れ。阪神・藤浪晋太郎に嗅覚異常、濃厚接触者にも異変

藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルス感染疑いでPCR検査へ。無嗅覚症状を報告、阪神タイガースの他2選手も味覚異常

プロ野球『阪神タイガース』の藤浪晋太郎投手(ふじなみ・しんたろう 25歳)が、新型コロナウイルス感染の疑いで近日中にPCR検査を受けることが明らかになりました。

球団の発表によると、藤浪晋太郎投手は数日前から「ニオイを感じない」という嗅覚異常があり、「コーヒーやワインの匂いがしない。医者で診てもらうつもりです」と24日に球団へ報告、同日に兵庫県内の病院で診察を受けたところ、季節性のアレルギーによるものとの診断を受けたそうです。

25日にはチームドクターの紹介で別の病院でも診察を受け、医師が新型コロナウイルス感染の可能性があると判断し、感染有無を確かめるためにPCR検査を受けることが決まったといいます。

なお、現時点で倦怠感、せき、発熱などの症状は無いとのことです。

球団は、11日~25日にかけての藤浪晋太郎投手の行動を全て確認し、14日に藤浪晋太郎投手と一緒に食事した選手2人から「味噌汁の味がしない」などと、「味覚障害」と似たような症状があるとの申し出を受けたため、医療施設に行くように指示を出したとしています。

現時点では検査結果が出ていませんが、甲子園球場やクラブハウスの消毒作業が行われ、球団職員や選手に対しては自宅待機の指示を出しているほか、26日に予定していた二軍の練習試合を中止することを決定し、今後最低1週間はチーム関係者の活動を休止する方針を発表しています。

そして、藤浪晋太郎投手の新型コロナウイルス感染疑いに対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

新型コロナウイルスは主な症状として、倦怠感、せき、発熱、喉の痛み、呼吸困難、下痢、吐き気などの風邪と同じような症状があるほか、海外の調査報告では「新型コロナウイルス感染症の症状として無嗅覚症が確認されている」とし、ドイツでは調査した患者の3分の2以上に無嗅覚・味覚異常がみられ、他にも中国、イタリア、韓国など複数の国でも同様の症状が報告されているため、これが新型コロナウイルス感染の兆候の1つとなる可能性があるとされています。

無嗅覚・味覚異常が出ていながら、発熱などの症状が無い患者も多いとの報告もあるので、藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルスに感染している可能性は十分あります。

今後の検査で陽性だと分かった場合に、これまで練習や試合などで接触した複数の選手らへの感染が疑われますが、『日本野球機構(NPB)』と『日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)』は、合同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームが出した提言に沿って対応していく方針を示しています。

その提言ではもし感染者が出た場合、まずチームドクター等に相談、続いて医療機関を受診する対象者確認を行ってNPBと方針を相談、感染者は自宅療養もしくは入院し、濃厚接触者は自宅待機という対応をすることになっています。

それ以外の選手やチーム関係者は原則、チームの動きに従って練習や試合を行うとし、厳正な健康チェックも行われます。

また、PCR検査を受ける選手が出た場合には、選手名を公表するとともに検査結果も速やかに報告することが決められています。

現時点でプロ野球、Jリーグ共に感染報告はありませんが、国内全体の感染者数は増加の一途を辿っているので、感染報告が相次ぐ可能性は高いとみられますが、適切な対応を速やかに行うことで感染拡大を最小限に抑えられるよう努めてほしいです。

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