21日発売の週刊誌『週刊新潮』が、某芸能事務所の社員が社長から衝撃的なパワハラを受けていたことをスクープしており、被害者Aさんが今後刑事告訴する方針であることが明らかになりました。
『週刊新潮』によれば、東京・渋谷にある芸能プロダクションが2015年12月20日に主催した忘年会で、衝撃的なパワハラが行われていたといい、加害者となったのは当時25歳の事務所社長で、被害者は当時23歳の従業員だったといいます。
『週刊新潮』はそのパワハラの模様を収めた動画を入手し、その一部を公開しているのですが、社長らがAさんの首を掴み、煮えたぎる鍋に顔を突っ込むというかなりショッキングな内容となっています。
<↓の画像が、芸能事務所社長からパワハラを受けている写真>
こうしたパワハラ行為を行った社長が運営する芸能事務所には、ギャルファッション誌『Popteen(ポップティーン)』の元モデルや、若年層に人気の女性タレントなどが所属しているといいます。
Aさんは当時について「社長からの日常的なパワハラで精神的に追い詰められていた」と振り返り、忘年会では社長から「クライアントさんもいるんだから面白いことやれ。鍋に頭、突っ込めよ」などと言われて断れず、あのようなことをされてしまったと明かしています。
Aさんは忘年会中に社長からずっと「なんか面白いことやれよ!」などと言われ続け、特に芸を持っていないことから、ひたすら一気飲みをさせられていたことを明かしており、その日に飲んだ量はビールジョッキ15杯、レモンサワーをピッチャーで2、3杯ぐらいで、泥酔して記憶も曖昧な中で鍋に顔を突っ込まれたようです。
Aさんは忘年会終了後、午前4時ごろに病院へ行ってから帰宅したそうなのですが、医師の診断結果は「傷痕や後遺症の残る可能性があるII度」のヤケドと診断されたとのことです。
<↓の画像が、顔にⅡ度のヤケドを負った被害者Aさんの写真>
そして、Aさんの自宅を朝方訪れた社長から、「顔、自分から鍋に突っ込んでたけど、大丈夫?」と言われたそうなのですが、Aさんは他の忘年会参加者が撮影した動画を見せもらいながら、その時の様子を教えてもらったところ、鍋に顔を突っ込んだのはAさん自身ではなく、社長がやったものだと分かったといいます。
しかし、Aさんは2014年に会社に入社したばかりだったことや、自分が事務所に入れたタレントもいたため、簡単に会社を辞めることは出来なかったそうなのですが、忘年会から1年後の2016年にイベント運営をめぐって理不尽な借金を背負わされることになり、耐えられずに会社を辞めたようです。
社長によるパワハラは忘年会前から日常的に行われていたといい、「給料をもらえなかったり、坊主にさせられたりして、精神的に追い詰められていた」とAさんは語っています。
なお、忘年会の翌月の給料は8万円だったそうです。
こうしたAさんの被害告白などを受けて『週刊新潮』はパワハラ社長に直撃取材を敢行し、問題の動画を見せて話を聞いたところ、目を見開いて大きく動揺した姿を見せながら、その場でこの件について回答することは避け、後日文書で質問に対する回答をしたとのことです。
その文書にはAさんに行った行為について、「私との悪ふざけであったということです」と記されていて、社長自身の記憶が正しいかどうか、関係者から聞き取りも行ったとし、日常的なパワハラ行為についても「事実ではありません」と否定しています。
一方でAさんは、「ヤケドは1ヶ月ほどで治りました。でも、今でも、風呂に入ればかゆくなります。損害賠償を請求したいし、被害届も出したいです。」と、加害者の社長に対して怒りをあらわにし、刑事告訴を検討していることを明かしています。
また、『日刊スポーツ』もこの件について報じており、Aさんは22日に代理人弁護士同席のもと、東京都内で会見を開く予定で、刑事告訴だけでなく民事提訴もして損害賠償を請求するようです。
そして、『週刊新潮』などの報道を受けてネット上では、
- これほんとアカンわ
- これみて笑ってる女どものが怖いわ
- パワハラとかじゃなくてただの傷害罪やんけ
- これ死んでもおかしくないだろ 殺人未遂や
- 事実はウシジマくんより奇なりとはまさにこのことだな
- 接待相手を喜ばすためっていうのが異次元DQNの発想
- これが数年前ってのが恐ろしいわ 今までお咎めなしで許されてたとか
- 火のついた鍋に顔つっこむのは面白くないやろ どんなセンスしとんねん
- ヤバすぎやろなんやこれ やっとるやつもやし周りも狂っとる こんな怖い世界あるんか……
などのコメントが寄せられています。
ネット上でもこれは単なるパワハラ案件ではなく、傷害罪で逮捕されるべきといった反応も多く見受けられるのですが、恐らく代理人弁護士も証拠として残っている動画を見た上で、刑事告訴に踏み切ったのではないかと思います。
まず鍋に顔を突っ込むというあり得ない行為に加えて、どれぐらいの時間で飲んだのかは定かではないのですが、ビールジョッキ15杯、レモンサワーをピッチャーで2、3杯というのは1人で飲む量ではなく、お酒に強かったとしても下手すれば急性アルコール中毒で亡くなっていた可能性もあり、こうした行為を他の社員にも強要していると考えられるため、徹底的に調査をしてほしいものですね。
なお、『週刊新潮』と『日刊スポーツ』の記事では、パワハラ社長の名前、会社の名前については一切明らかにはしておらず、どこの事務所でこうした行為が行われたのか詳細は不明です。
22日にAさんが会見をする予定とのことから、より具体的なパワハラの内容に加えて、社長の名前や事務所名など、どこまで情報が明らかにされるのか注目したいですね。