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花柳貴彦と4代目宗家家元の花柳寿輔の裁判が決着も後継者争いは継続…5代目を6代目・花柳芳次郎さん(創右)が襲名で更にトラブルに?

花柳流の後継者問題が更に泥沼化? 除名処分の無効求める裁判に3代目親族の貴彦氏が勝訴も、4代目家元の寛氏は控訴を予定

日本舞踊の最大流派である『花柳流(はなやぎりゅう)』の4代目宗家家元・花柳寿輔(じゅすけ 本名=花柳寛 85歳)に不当な理由で除名をされたとして、3代目家元の親族で舞踊家の花柳貴彦さん(本名=青山貴彦 40歳)が、花柳流の名で活動できる「名取」であることの地位確認(除名処分の無効)や損害賠償など求めた訴訟で、東京地裁が25日に除名を「無効」とする地位確認を認める判決を下しました。
なお、損害請求については棄却しています。

伝統芸能の流派内で勃発した後継者問題が発端となった異例の訴訟は、これでひとまず決着が付いたものの、今後はどちらが真の花柳流の後継者となるのかで争うことになる可能性が残されており、さらに泥沼化する可能性もあるといいます。

貴彦さんは閉廷後に会見を行い、「正しい裁判で花柳流に戻れたことをうれしく思います。勝訴を確信していたわけではありませんが、不安はありませんでした」と語ったものの、家元の後継問題が残されている状況での勝訴だったことから貴彦さんに笑顔は無かったとのこと。

判決や訴状などによれば、両者の争いの発端となったのは、9年前の2007年にさかのぼり、花柳流では血縁を重んじて代々世襲されてきたのですが、3代目家元の若葉さんには子供がおらず、2003年に若葉さんは後見人の1人である花柳壽楽さんの孫で、遠戚にあたる貴彦さんを次の家元に指名。

<↓の画像は、3代目家元の故花柳若葉さん>

貴彦さんは大学卒業後に就職した大手企業を辞め、2003年から3代目の指導のもとで家元修行を始めたといいます。

その後2007年1月に壽楽さんが亡くなったため、襲名の正式発表は1周忌でという話になっていたそうなのですが、2007年5月には、3代目が遺言状などを遺す間もなく72歳で急逝。

すると、分家筋のもう1人の3代目の後見人で、理事会から次期家元に推薦されていた寛さんが葬儀の喪主を務めた際、自身が4代目を襲名することを宣言、翌6月に襲名を公表し、これに対して貴彦さんは「自分が三代目から後継者と指名されていた」と、不服を主張したことにより両者の間でバトルが勃発。

<↓の画像は、花柳流の人物相関図>

2014年4月には、必要な手続きを経ずに花柳流の舞踊を上演したなどとして、貴彦さんに花柳流の名取として活動することを認めず、除名処分を宣告。

貴彦さんは同6月に東京地裁に処分の無効を求めて提訴し、法廷闘争に発展することになりました。

25日の判決では、寛さんが4代目を引き継ぐことへの正統性は否定しなかったものの、「寛氏が四代目就任を強引に推し進めた側面は否定しがたく、青山氏が疑問を呈するのは相応の理由があった」と指摘。

さらに、「処分対象となる事実は除名に相当するほど重大な行為ではない。花柳流家元としての裁量権の範囲を超えており、懲戒は重すぎる。」「自らと孫の家元就任に異議を唱える青山氏を排除する意図があった」などと指摘していました。

勝訴となった貴彦さんは「不当な処分と認めてもらい大きな第一歩。今後は花柳流の発展のために皆で話し合う場を作っていきたい」「わたしのほかにも、不当な理由で除名されている方が、何人かいらっしゃるので、その方々の地位を、名誉を回復することが、第一だと思っています」などと語ってります。

一方、敗訴となった寛さんは、「主張が一部認められなかったことは不服であり控訴する予定。今回の判決は花柳流の運営に何ら影響を及ぼさない」というコメントを出しています。

今回の判決では、4代目家元になった寛さんの正統性については否定も認定もしておらず、判決が確定したとしても再び家元の座を巡って新たな争いが始まることが予想され、場合によっては、分裂や新たな訴訟といった事態を招く可能性もあるとみられています。

なお、寛さんは2013年に5代目家元として、自身の孫である大学生の6代目・花柳芳次郎さん(本名=花柳創右 23歳)を指名しており、6月4日から2日間にわたって、5代目家元を継承させる儀式を執り行う予定としています。

<↓の画像が、6代目・花柳芳次郎さん(創右)の写真>

後継者をめぐり法廷闘争にまで発展するお家騒動となった花柳流は、1849年に初代・花柳芳次郎氏が設立した日本舞踊5代流派(他に藤間流、若柳流、西川流、坂東流がある)の1つであり、全国に最多約2万人の門弟がいます。

名跡は、代々の家元が名乗ってきた「寿輔」と分家筋の「芳次郎」2派があり、古典舞踊を継承しながらも、継承とともに時代に即した新しい舞踊を次々と生み出しています。

そして、このお家騒動に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

このようなお家騒動が起きていることが明らかとなった2014年に貴彦さんは一部メディアの取材に、花柳流の新年総会に入れてもらえず「門前払い」された際のエピソードを明かし、さらに5代目家元について、寛さんは4代目就任後に「血筋の者に家元を譲っていくのは、もうこの時代ナンセンス。これからは自分が実力のある者を選んでいく」と明言していたものの、結局は自身の孫に引き継がせようとしていることから、「ご自分が血筋はナンセンスだと言っていたことへの矛盾は、どう抱えてらっしゃるのだろう」「流儀の事を思ってくださっているのか正直不安」とも語っていました。

このような騒動に発展したのには、様々な事情などもあるかと思いますし、詳しいことは不明ではあるのですが、貴彦さんが主張していることを聞く限り、寛さんは強引に4代目を襲名し、目の上のたんこぶのような存在の貴彦さんを消し去ろうとしているようにしか見えず、これはいくら何でも酷すぎるのではないかと思いますね。

花柳流は日本舞踊の最大流派だそうですが、このような騒動に発展して名を汚すことになっていることから、これ以上泥沼の騒動に發展しないことを願うばかりです。

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