岡山県赤磐市の観光農園経営会社『西山ファーム』を巡る巨額投資詐欺事件で、元幹部の男ら5人が詐欺容疑で愛知県警察に逮捕されましたが、モデル・タレントの紗栄子さん(本名=道休紗栄子 どうきゅう・さえこ 34歳)は過去に、同社の広告塔を担っていたことが週刊誌『週刊新潮』に報じられており、関係者の逮捕によって改めて過去の報道が注目を集めています。
愛知県警に逮捕された5人の容疑者は横浜市の女性に、クレジットカードを使用して指定のサイトで桃を購入すれば、配当を上乗せして代金を返還できるなどとウソの投資話を持ちかけ、「保証金500万円を入金すれば購入代金に3%の利率を付与した配当が得られる」などとウソを言い、約800万円を騙し取った詐欺の疑いが持たれています。
『西山ファーム』が2015年ごろから、高額な果物や化粧品等を海外に転売するという名目で、クレジットカード決済を悪用して架空取引を繰り返し、資金を集めていたとみられていて、出資者に対しては「購入した商品を海外で転売すると、数倍の値で売れて儲かる。それで農場を広げたい」「手元に資金がなくてもカードを切れば儲かる」などと説明していたそうです。
配当金は当初1.5~3%とし、『西山ファーム』が破産手続きに入る前年の2018年には、リボ払い決済の場合は5%に設定していたといい、代金の引き落とし日前までに、払った金額に対して1.5~3%上乗せされて返還されるというものでした。
<↓の画像は、『西山ファーム』巨額投資詐欺事件の構造>
この手口で全国で集めたお金は少なくとも約134億円にも上るとみて、警察は裏付け捜査を進めており、現在は海外に滞在している『西山ファーム』の元副社長の逮捕状を取って行方を追っています。
元副社長は『西山ファーム』の転売事業が事実上の破綻をする直前の2019年1月に、事業実態に疑念を抱いた出資者等に対して、「自分たちではなく出資者が詐欺罪に問われる」などと、虚偽とみられる説明をして口止めをしていた可能性があるとも報じられています。
なお、元副社長は2019年5月にメディアの取材を受けた際に、「勧誘役らがやった」「西山ファームはこの件に関して集客してないんですよ。それ(勧誘)をアウトソーシングしてたんですね。僕らは『営業代行』と呼んでいるんですけど。それが結局一人歩きしてって」
などと語り、詐欺への関与を否定していました。
『西山ファーム』は、知人などを勧誘することで紹介料が入る「マルチ商法」の手口で顧客を増やしていたといい、新規の顧客が商品購入した場合には金額の1%が紹介者に入る仕組みで、中心メンバー4名は“四天王”を自称し、1千万円単位の報酬を得ていたといいます。
自称“四天王”は、それぞれ150~500人程度の顧客ネットワークを作り上げ、「友人や同級生を勧誘してほしい。紹介した人数に応じて報酬も変わる」などと言って顧客を増やしていたそうで、詐欺被害者は全国に1500人ほどいて、東海地方の若い世代を中心に拡大していたとのことです。
しかし、2018年11月ごろから投資者への支払いが途絶えるようになり、2019年5月には出資法違反(預り金禁止)の疑いで家宅捜索され、同10月には破産手続きの開始が決定しました。
出資者の中には支払いの滞りから自己破産した人もいるといい、被害者たちは損害賠償を求めて提訴しています。
こうした投資詐欺行為をしていた『西山ファーム』で、紗栄子さんが広告塔を担っていたと『週刊新潮』に報じられたのは2019年5月のことで、紗栄子さんの写真は2017年から同社の公式サイトに掲載されていたほか、2018年には紗栄子さんが自身のインスタグラムで複数回、子供等と一緒に『西山ファーム』を訪れたことを報告していました。
<↓の画像が、『西山ファーム』を訪れた紗栄子さんのインスタグラム投稿等の写真>
ただ、『週刊新潮』の取材に対して当時の所属事務所は、「仕事として西山ファームの広告に携わっていたのは事実です」と認めた上で、「ご理解いただきたいのは、西山ファームが詐欺的な行為をしていることを、我々は全く知らなかったということ。知っていたら仕事をお受けすることはありませんでした」
と回答していました。
それから2年が経ち、ようやく同社の元幹部らが詐欺容疑で逮捕されたわけですが、この巨額投資詐欺事件や紗栄子さんの関与に対してネット上では、
- ステマ依頼を受けて、やってたんだろうね。結果として、詐欺の片棒を担いでしまった感じでしょうが、おかしいって少しは思わないのかね。
- 紗栄子はこの案件を貰った時になぜ引き受けたのか気になる。あまりにも美味しすぎるシステムで、おかしいって思わないかな。
- 芸能人なんてこんなもの。芸能人が紹介してるからって安心した気になって群がるミーハー野郎たちもどうかしてるわ。
- 広告塔をやるとかCMにでるとかするのであれば、その企業の社員になるような覚悟でやるべき。
その企業が問題を起こせば広告をした芸能人も一定の責任がある。 - 本人が知ろうが知るまいがセールストークに紗栄子も絶賛とか言ってたのは調べるまでも無い。
本人と会社との間に金銭の授受があったなら任意で引っ張るべき。詐欺での立件は正直難しいけど、金に目が眩むと痛い目みるぞって事は分からせた方が良い。 - 詐欺がばれたら関係ありません存じませんでした、というまでがデフォ
- 紗栄子はステマばかりだからね。昔好きだったけどステマがうざくなってきてブログもインスタもフォロー外した。ステマの収益が1番多そう
- 今の牧場経営も不思議に思うところがあるし、ボランティアのやり方も不思議に思うことがある。そういう人しか身近にいないのかな
などの声が上がっています。
紗栄子さんはどういった経緯で『西山ファーム』の広告塔を担うことになったのか、その時点でマルチ商法をしていたことを本当に把握していなかったのか、マルチ商法に紗栄子さんは利用されていなかったのかなど気になる部分は多々ありますが、2018年6月時点では、テレビ朝日系のテレビ局『KSB瀬戸内海放送』で放送の番組が『西山ファーム』で収録を行っていました。
同社はメディアにも人気の観光農園として取り上げられていたようなので、紗栄子さん本人や事務所側が詐欺行為に気付かず、広告塔になっていた可能性は十分あります。
ただ、『西山ファーム』は2018年夏ごろからインスタグラムを利用し、宣伝ジネスで出資者の募集をしていたといい、紗栄子さんも利用された側なのかもしれませんが、広告塔になっていたのは事実ということから、紗栄子さんにも多少の問題があるとの声が上がるのは仕方がないかもしれません。
紗栄子さんは現時点でこの事件に対しては完全スルーをしていますが、『西山ファーム』関係者等の逮捕を受けてコメントなどを出すのかに注目ですね。