女優・米倉涼子さん(47)が「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」と診断され、主演予定だったブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO(シカゴ)』を降板することを発表し、ネット上では心配の声などが上がっています。
米倉涼子さんは2008年にシカゴの日本版で主人公のロキシー・ハート役を演じ、2012年には本場のアメリカ・ニューヨークのブロードウェイでも主演しました。
その後もシカゴには2017年と2019年に出演し、ブロードウェイデビュー10周年の今年4度目の出演を果たす予定で、11月にブロードウェイ公演、12月から日本凱旋公演が行われ、米倉さんが主演する3年ぶりの公演には大きな注目が集まっていました。
しかし、主催の『キョードー東京』が28日に公式サイト上で、米倉涼子さんが「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」と診断され、ドクターストップによって急遽降板が決定し、出演者を変更することを発表しました。
米倉涼子さんのコメントも掲載し、「数か月毎日悩まされていた激痛がなかなか改善されず、身も心も出演準備にすら至らなかったのが本音です。今回お医者さまより身体的負荷の高い舞台出演は難しいという診断を受けました。それでもCHICAGOという夢の舞台の25周年記念公演、何としても出演したくて出来る限りのトレーニングと治療を日々頑張ってきたのですが、観てくださる方の心を揺さぶるコンディションには到底値しておらず、この度の苦渋の決断が大変悔しく、本当に残念です。」
と、現在の心境を明かしています。
続けてファンや関係者らに謝罪した上で、「この作品はコロナ禍も越えて、アメリカのミュージカルとしてはBroadwayで最長上演記録を更新しています。その記念すべき公演を是非お楽しみ頂きたいですし、公演の成功を祈っています。私自身は、この作品での次なる挑戦に向かってゆっくりまた歩きだしていきたいと思います。 」
と綴っています。
この発表を受けてネット上では、
- 体調が心配。でも、チケット取ってたからめちゃくちゃショック…
- 米倉涼子さんのロキシーが観たくてチケット取ったから、かなりショック…けど、お大事にしてまた演じてくれる日を楽しみにしてます
- 美しいけどアラフィフだからね。無理しないでほしいな
- 大門先生なら治せたのかもしれませんが、仕方ないですね。また、別の作品でお目にかかるのを待ってます。
- 私も仙腸関節障害だけど、激痛で歩けなかったり寝返り打てない時もある。無理しないでほしい
- ヒールは、腰痛にはかなり響きますよね。ヒールを履いて踊って歌う舞台は厳しかったと思います。
悔しいと思いますが、体を労ってあげてほしいです。激痛が良くなりますように。お大事にして下さい。
などの声が上がっています。
米倉涼子さんは2019年に、髄液減少によって頭痛やめまい等の症状を引き起こす「低髄液圧症候群」を発症したことを公表し、この病気によってシカゴ出演も危ぶまれる状況にあったと明かしていました。
しかし、主演ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の監修を務める医師による処置を受け、症状が回復したことで予定通り舞台に立つことができたと明かしています。
この病気は現在も完治には至っていないことを今年1月に明かしつつも、3年ぶりとなるシカゴへの出演に意欲を見せていたのですが、今度は腰痛などを発症して降板となり、本人のショックは相当大きいでしょうし、舞台に出演できないほどの状態にあるというのは心配です。
米倉涼子さんが腰痛に悩んでいるとの情報は7月に週刊誌『女性自身』が伝えており、記事ではドラマ関係者が、「7月上旬に都内のスタジオで撮影があったのですが、そのときは歩くのも大変そうなくらい、腰を痛がっていました。本番が終わると椅子に座るのもやっとという感じで、周囲のスタッフは彼女の体調を気遣っていました」
と証言していました。
この報道後に米倉涼子さんは、雑誌『家庭画報』の連載「今、会いたい名医 ドクターAに聞く 米倉涼子の『気になる医学』」にて、小学1年生のころから腰痛に悩まされ、当時から接骨院に通院していたことを明かしていました。
また、「『ドクターX』の手術シーンでは同じ体勢を長時間取り続けるので、腰の仙骨や仙腸関節が痛くなることも度々ありまして。」
と、以前から骨盤の仙腸関節に痛みを感じていたことを告白しています。
それに耐えながらこれまで数多くの仕事をこなし、2020年に『オスカープロモーション』から独立して以降は、さらに活動の幅を広げており、無理をし過ぎて身体は悲鳴を上げていたのかもしれません。
それによってシカゴを降板というのは非常に残念ですが、これを機にゆっくり休んで健康を取り戻し、今後またいつかシカゴに再挑戦してほしいですね。