『NHK紅白歌合戦』に2度出場歴のある演歌歌手・神野美伽さん(しんの・みか 54歳)が7日、不適切な内容の記事をブログへ投稿したとして炎上騒動に発展し、問題の記事を削除するとともに謝罪したのですが、その内容も火に油を注ぐ結果となり炎上状態が続いています。
神野美伽さんは7日にブログへ投稿した「酷いよー!」と題した記事(すでに削除済み)で、東北新幹線「やまびこ」に乗車する前に購入したカッペリーニ(パスタの一種)やサラダを乗車後に食べようとしたところ、店員がフォークを入れ忘れていることに気付き、車掌室へ行って若い女性の車掌に「車内販売のカートにはお箸少し乗せてたりしますか?」と聞いたところ、話を最後まで聞かずに「箸もフォークもありません!」と言いながら、ビックリするほどの勢いで強くドアを閉められたと明かしました。
<↓の画像が、神野美伽さんが乗車前に購入した食べ物の写真>
これに対して神野美伽さんは、「危うく指を詰めるところで本当にビックリ!ショックでした。悲しくなりました。泣きっ面にハチならぬ泣きっ面に国鉄!あっ、すみません。間違えてしまいました。とっくに民営化されてましたね。JRさんでしたッ!デリの店員さんがフォークを入れ忘れたのは人間だからね。ミスを責めても仕方ないし、目ん玉よく見開いてなかったアタシも悪かった。そう思います。」
と、自身にも非があることを認めています。
しかし、神野美伽さんは女性の車掌の態度がどうも気に入らなかったらしく、「TO.女性の車掌さん」として、「あなたは制服を着ていらっしゃいます。しかも、立派な制服です。車掌さんだもの、新幹線に乗る子供たちが憧れるような、外国からのお客様がまた日本の新幹線に乗りたくなるような制服の女性でいてほしいなあ。」
と車掌に向けたメッセージを綴っています。
さらに、「JRさんは最近、新幹線内のアナウンスを録音ではなく、乗務員さんが英語でアナウンスするサービスを始めていたりします。決して、お上手とは言えない英語ですが、来たる東京オリンピックに向けての企業努力なのだと思います。乗務員さんたちも大変な時代になりましたね。きっと一生懸命に勉強なさったのだと思います。来年の国を挙げての大イベントを機に、今後の日本はとくに外国からのお客様に向けて、真のホスピタリティーと言うものを学ぶべきだと思います。国民一人一人の意識が国の将来を変えます。ホスピタリティ溢れる観光国になれるか否か、それが国の経済にとって、じつはとても大切なことだったりします。」
などと持論を展開していました。
この投稿に対してネット上では、
- 車掌はなんでも屋かよ
- なんで上から目線なんだ
- 車掌が箸持ってる訳ねえだろうが
- なぜ車掌が箸を持ってると思ったのか?普通に頭おかしいな
- ショックを受ける→相手が悪い 何この思考?
- さんざん的外れな要求しといてホスピタリティは草
- 悲しくなりましたってお前の頭が一番悲しすぎるだろ
- 子供達が憧れるような演歌歌手でいて下さい
- ナチュラル異常者 芸能界は一般常識必要ないのか?
- すげえな 自分だったら食うの諦めて持って帰るか、車内販売が来たら何か買って箸を貰えないか交渉するわ。車掌さんに聞くとか思いつかん
- 高校生くらいの世間知らずで馬鹿なアイドル演歌歌手かと思ったら、立派なばあちゃんじゃん。怖いわ…
- 車掌の言い方にカチンとしたんだろうけど、それをねちねちブログに書いちゃダメ
などと批判が殺到し、炎上騒動に発展していました。
この騒動を受けて神野美伽さんは8日に再度ブログを更新し、「私のとった行動、個人の考えの発信の仕方、文章の中の言葉の不足、そして、配慮の不足を私なりに充分に感じ、不快な思いをなさった方々にお詫び致します」
と謝罪した上で、昨日の投稿には表現不足があり、車掌室をノックするまでの行動について省略した部分があったとして、経緯の詳細を改めて説明しました。
神野美伽さんは当初、車内販売のスタッフにフォークや箸などの備品が無いか尋ね、無い場合にはお弁当を購入するつもりで車内販売が来るのを待っていたものの、15分以上待っても車内販売が来る気配が無かったため、車内を歩いて車内販売のワゴンを探したそうです。
しかし、探しても全く見当たらなかったため、席に戻る途中にあった車掌室をノックし、ドアを開けてくれたため「車内販売はありますか?」「車内販売のカートにはお箸少し乗せてたりしますか?」と質問したと説明しています。
そして、改めて今回の問題に対しては、「私が反省すべきは、私のような職業の立場で、お一人の車掌さん批判とだけ解釈されるような文章を発信したと言うこと。それから、新幹線車掌が業務を行う車掌室と言う場所への認識の浅さです。ほんとうにいい歳をしてお恥ずかしい話です。きちんと学び、ひと様に不快な思いをさせることのない人間になるべく、私こそ肝に命じます」
としています。
その後さらに、所属事務所のスタッフがブログを更新し、神野美伽さんの騒動を謝罪するとともに、「何点か内容が正しく伝わっていない点がございますので、正確な内容を記させて頂きます。」として、
- 車掌室は車両の中ほどに有る場所で先頭車両の運転席では御座いません。車内の安全確保、巡回や出発、停止の際の安全確認など大切な場所です。
- 車掌さんに箸などを催促した事は御座いません。車内販売に関してのお尋ねをさせて頂きました。
と説明しています。
最後に、「緊急性のない状況での車掌室への訪問は業務の妨げになる事が有りますので、控えるべき事でした。この度は誠に申し訳ございませんでした。」
と謝罪しているのですが、その後の本人とスタッフの投稿が火に油を注ぐ結果となり、
- 言い訳せずにひたすら謝って、後はしばらくだんまりしてるのが正解。燃料投下したら駄目よ
- なんでわざわざ、さも新幹線の車掌が悪いみたいにブログで発信するかな。人のせいにせずに自分の胸のうちでよく考えろや
- 謝罪になってないわ。言い訳をすればするほど不信感が募りイメージが下がるのに。謝るときは言い訳なしでとことん謝るべし。もう遅いけど。
- 今回の件、本人もスタッフも勘違いしてるようだけど、車掌室に行って車掌さんを煩わせたことが一番の問題ではなくて(問題ではあるんだけど)、その対応について話すのに、制服着てるのにとか、子供が憧れるうんぬんとか、ホスピタリティがとか、上手くもない英語でのアナウンスするよりもとか、本筋とは関係ないネチッこさでの書き方に一番の問題があったのではないかと思います。読んでいて気分が悪かったです。
などと批判が寄せられており、現在も炎上を続けています。
神野美伽さんは車掌に「車内販売はありますか?」と確認したとのことですが、神野さんが乗車した「やまびこ」は今年3月15日をもって車内販売の営業が終了しており、車掌もそれを伝えた上で箸やフォークは無いと答えたのではと思いますし、「箸もフォークもありません!」と言ってドアを強く閉めたのがもし本当だとしても、車掌は車内の安全確保などを業務としていることから、冷たい対応を取られてしまうのは仕方がないかもしれません。
それ以前に、車掌に確認すること自体がちょっとどうなんだろうかという話ですが、フォークを入れ忘れた店員に怒りを向けるのではなく、車掌の態度が気に入らなかったことで逆ギレし、「真のホスピタリティーと言うものを学ぶべき」といったことも記し、自分は正論を言っていると思い込んでいる様子なのが何とも残念です。
今回の炎上騒動を受けて深く反省している様子の神野美伽さんですが、嫌味ったらしく他人を批判する性格は簡単に変わるものではないため、今後またブログで炎上騒動を引き起こすかもしれませんね。