ピエール瀧被告がコカイン使用事件で逮捕・起訴されたことによって、今注目を集めている『電気グルーヴ』の石野卓球さんが18日に自身のツイッターを更新し、電気グルーヴ解散は否定しつつも、「もう事務所は辞める」と所属事務所『ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)』を退社する意向を示唆しました。
石野卓球さんは18日、2014年に開催した『電気グルーヴ25周年記念ツアー“塗糞祭”』で販売した人気漫画家・漫画太郎さんとのコラボTシャツ写真をアップし、これに対してファンから「欲しい!再販してください」とコメントを寄せられると、「Tシャツも売っちゃいけないんだってさ。SONY系列のSMAだから。レコード会社はバックタイトルいじれなくなるからやめないけど。もう事務所は辞める。」「瀧もいないし」
とツイートしました。
<↓の画像は、電気グルーヴと漫画太郎さんのコラボTシャツ写真>
<↓の画像が、電気グルーヴ・石野卓球さんのツイート写真>
『電気グルーヴ』の2人はこれまで『ソニー・ミュージックアーティスツ』に所属していましたが、ピエール瀧被告は4月2日付で専属マネジメント契約を解除されており、これによって石野卓球さんのみ事務所に所属している状態になっています。
しかし、石野卓球さんは自身のツイッター上で『電気グルーヴ』解散については、「どっちかが死ぬまで解散はないよ」「というか、解散の仕方が分からない」などとキッパリ否定しており、17日に出演した東京・新宿でのライブ後にマスコミから「解散しないんですね?」と質問された際にも、「するかよ!バーカ!」と返していました。
<↓の画像は、17日にライブ出演した石野卓球さんの写真>
- マスコミに囲まれながら取材に答える石野卓球さんの動画(Twitter)
一方で石野卓球さんは、『電気グルーヴ』の音源をリリースしているレコード会社『キューンミュージック(Ki/oon Music)』(ソニー・ミュージックレーベルズ)からは離れないことを明かしており、その理由はソニーが『電気グルーヴ』の原盤権(音源に対して発生する権利)を所持しているためと説明しています。
『電気グルーヴ』の音源については、『ソニー・ミュージックレーベルズ』の判断によって全ての音源・映像の出荷停止、在庫回収、ネット配信停止などの処置を取っています。
これに対して『電気グルーヴ』ファンが署名活動を行い、約1ヶ月で79の国と地域から約6.5万人から賛同をもらい、15日には署名活動を行った発起人や賛同人が集まった署名を『ソニー・ミュージックレーベルズ』に提出し、文部科学省内で会見も行っていました。
こうした活動に対して石野卓球さんは、「声を上げてくださったみなさんに心から感謝しがありませんありがとうございます。ただSONY (レーベルの親会社)との兼ね合いでどうしようもないようです。ただ原盤権はSONYにあるため僕がレーベルを離れると今後電気グルーヴの音源を再リリースする場合に僕は一切タッチ出来なくなってしまいます。市場に電気グルーヴの音源を再びリリースするには裁判の結果を待ってレーベルの親会社の判断を待つしか無いのが正直な現状です。」
とツイートしています。
また、「あと言っておきたいのはSONY MUSICにはみなさん同様に電気グルーヴの音楽の味方になってくれているスタッフはたくさんいる事は分かって下さい。」
と明かし、『電気グルーヴ』ファンに向けては、「署名活動に参加してくれた人達と電気グルーヴの音楽の価値と楽しさを分かってくれてサポートしてくれている人達にもありがとう!(金使ってね!)」
と感謝の言葉を綴っています。
これらの石野卓球さんの発言を受けてネット上では、
- 確かにこうなってくると事務所いる意味も無いな。事務所も管理出来てないだろうし。
- 一緒に再度活動する為には自然とそうなるよね。長年所属した事務所だけど、レコード契約が継続されるならしょうがないと思う。
- 30年ちかくソニーにいたのにもったいないですね。瀧さんと卓球さんとの関係はまさにおっさんズラブ
- 今まで厳しい会社で逆によくやってたし、かなりあれこれ我慢していたんだと思った。少し違うスタイルで再出発出来るよ。
- 30周年目で明らかになって、30年稼いだ分全てパーになるくらいやらかして。
良い悪い別にして、お金より絆の方が大事そうだから、ずっと2人は離れないだろうね。 - レコード契約はそのままで、マネジメント契約だけ破棄するようなニュアンスだから、この判断はいいと思う。
その方が自由があって動きやすいだろうし。ある程度活動が起動に乗ったら、原盤権の交渉もすればいい。 - 『瀧もいないし』がN.O.っぽくて切ない。グッズ関連はSMAの持ち物なのかな?音源は残すけど過去のグッズは捨てるのか。まあ仕方ないか。
などのコメントが寄せられています。
これまでの例から、『電気グルーヴ』の音源などは騒動が落ち着けば販売が再開されるかと思いますが、ピエール瀧被告が『ソニー・ミュージックアーティスツ』をクビになってしまったため、『電気グルーヴ』として活動することは難しそうなので、石野卓球さんは本当に事務所を離れるつもりかもしれないですね。
大手の事務所を離れることによって様々な弊害があるかと思いますが、『電気グルーヴ』はテクノ・ミュージックが盛んなドイツなど欧米でも非常に高い評価を受けているので、そこまで大きなダメージとはならないのかもしれません。
ピエール瀧被告が逮捕されたことによって、『電気グルーヴ』が非常に多くのファンから愛されていることが証明され、音源の販売再開を求めて世界各国から6万以上もの署名が集まっており、引き続き厳しい状況が続くとみられますが、今後また2人で活動できるような形になってほしいですね。