テクノグループ『電気グルーヴ』のメンバー・ピエール瀧容疑者(本名=瀧正則 たき・まさのり 51歳)が、コカイン使用容疑で逮捕されたことで大きな波紋を呼ぶ中で、週刊誌『週刊新潮』などが報じている記事に注目が集まっています。
20日発売の『週刊新潮』は、ピエール瀧容疑者の「20代の頃から大麻やコカインを使っていた」という供述を裏付ける証言が飛び出したとし、2005年に出版された『セッ〇〇依存症だった私』という本に重要な証言があったと伝えています。
この本の著者は、テクノ系クラブで手にしたドラッグがきっかけで性的行為の依存症となり、その後は援助交際、売春、男漁りしたり、MDMA、大麻、LSDなどの違法薬物を使用し、重度の薬物依存状態から更生を始めたという元DJのK子さん(1978年生まれ)で、薬物依存や性的行為に依存していた過去を告白しています。
その中で、「中学の時からずっと憧れていて、雲の上の人だったんです。それが、クラブに出入りするようになってだんだん身近になって、直接ドラッグまでもらっちゃって(笑)。本当に夢みたいでしたね」
という一節があり、このドラッグというのは合成麻薬「MDMA」(別名:エクスタシー)で、雲の上の人として名前を伏せているのが電気グルーヴの“メンバー”だと『週刊新潮』は報じています。
<↓の画像は、電気グルーヴのピエール瀧容疑者(左)と石野卓球さん(右)の写真>
『週刊新潮』はK子さんに改めて取材を行っており、「当時のクラブイベントではエクスタシーやマリファナ(大麻)は無くてはならない存在だった」とK子さんは語り、「電気グルーヴのイベントでも当たり前のようにドラッグが出回っていました。もちろん、瀧をはじめ、関係者はみんなドラッグに溺れ、大麻やエクスタシーをキメていましたよ」
と証言したとしています。
さらに、K子さんの更生を支援したジャーナリストで、『トキワ精神保健事務所』の押川剛さん(1968年生まれ)は、「電気グルーヴの周辺で薬物が蔓延していることが摑めてきた。彼女のような若いファンも少なくないため、事実であれば見過ごすことはできません。私は彼女の証言をもとに関係者への取材を進めました」
と語り、集めた情報を2004年ごろに警察の薬物捜査担当者に提供することになったとのことです。
しかし、押川剛さんが提供した情報が捜査に活かされることはなかったそうで、実際にピエール瀧容疑者は警視庁の組織犯罪対策5課ではなく、厚生労働省の関東信越厚生局麻薬取締部(通称:麻取、マトリ)に逮捕されています。
また、『週刊新潮』だけでなく『フラッシュ』も、ピエール瀧容疑者らが昔から薬物使用していたという証言を入手しており、記事では20年前に電気グルーヴの熱狂的ファンだった女性が、「当時、電気グルーヴのメンバー等が中心になって、彼らが出演するクラブでMDMAをばら撒いていました。ピエールさんもやっていたし、私たちコアなファンも一緒にやっていた。テクノにMDMAは欠かせないものというイメージがあったんです」
と証言しています。
記事ではさらに社会部の記者が、「麻取は瀧容疑者の周辺にいた3人ほどを内偵していると聞いた。音楽関係者か役者なのかは不明だが」
と語っています。
新たに出てきたこれらの証言によって、ピエール瀧容疑者だけでなく、共に電気グルーヴとして活動している石野卓球さん(本名=石野文敏 51歳)、その他に過去在籍していた複数の元メンバーや関係者等も過去に違法薬物を使用していた、もしくは現在も継続して使用しているのではないかという疑惑が浮上しています。
現時点で石野卓球さんは、ピエール瀧容疑者の逮捕について特にコメントしておらず、こうした部分からも怪しいという声も上がってはいるのですが、卓球さんも違法薬物を使用していたという証言や、実際にガサ入れがあったという情報も出ていないことからシロの可能性はあるものの、ピエール瀧容疑者とは30年来の仲ということから疑いの目を向けられても仕方がないかもしれませんね。