『ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)』と『日本ゴルフツアー機構(JGTO)』の副会長で、かつて“ハニカミ王子”の愛称で親しまれたプロゴルファー・石川遼選手(いしかわ・りょう 30歳)が、アメリカから帰国後に自主隔離期間を無視して、千葉県内で仲間とラウンドしていたことを9日発売の週刊誌『フラッシュ』が報じ、ネット上で物議を醸しています。
『フラッシュ』によれば、石川遼選手は10月23日(日本時間)に来シーズンのツアー出場権獲得を目指し、アメリカ男子下部『コーンフェリーツアー』の予選会に出場するも2次予選敗退、その直後は「いつ帰国するかもわからない」などと話していたものの、27日までに帰国してゴルフをしていたそうです。
その場に居合わせたゴルフ場の利用客は、「つい先日まで、アメリカで試合に出ていた石川選手が千葉にいたので驚きました。10月27日のことです。帰国したのは早くても24日のはずですよね。帰国後は14日間の自主隔離期間があるのに、その彼が一般人もプレーするゴルフコースに出て、仲間とラウンドをしていたので驚きました」
と証言しています。
続けて、「石川選手は、利用者用の駐車場の中を通り、ロッジに堂々と入っていきました。彼がロッジに入った数分後には、一般客が同じ場所を通っていきましたよ。ロッジ周辺は管理人や掃除スタッフなども行き来する、人目につきやすい場所です」
と明かしています。
なお、石川遼選手等がプレーしていたゴルフコースは、メジャー大会も開催されるような千葉県内屈指の名門クラブだそうです。
<↓の画像が、10月27日に千葉県内のゴルフ場を訪れた石川遼選手の写真>
こうした証言を元に『フラッシュ』は取材を進め、石川遼選手は帰国後にどのような生活を送っているのかゴルフ場関係者に話を聞いたところ、「彼は、田中剛コーチやゴルフ場のスタッフなど、多い時は合わせて3~4名で一緒に過ごしています。基本的に、午前中は練習場の一角でショット練習に励み、昼食後はコースへ出ています。さらに夜になると、彼らは毎晩のように飲み会をしていたのです」
と語っています。
日本ゴルフツアーを統括する『日本ゴルフツアー機構(JGTO)』は、新型コロナウイルスなど感染症対策の規定を何度も改訂しながら、感染拡大防止のために様々な対策を講じており、そうした団体で副会長を務めている石川遼選手が自主隔離期間を無視して、堂々とゴルフをしていたことに『フラッシュ』は、「これくらいなら許されるだろうと考えているなら、認識が甘すぎると言わざるを得ない」と糾弾しています。
前出のゴルフ場関係者も、「石川選手は今年6月、東京五輪の強化選手としてアメリカから帰国後、特例で隔離期間を免除されたことがありました。そのせいか気が緩んでいたのではないでしょうか。隔離期間中に一般人も利用するクラブハウスを利用するなんて、客やスタッフと接触することを考えれば、非常にリスキーな行為です」
と指摘しています。
『フラッシュ』は、海外からの帰国者の自粛隔離期間について『厚生労働省』にも取材を行い、「帰国後には、『通常14日間の待機期間』を設けています。待機期間中に、帰国者でない一般の方々と接触する可能性がある場所を利用することは、当然違反行為です」
と話したとしています。
また、『医療ガバナンス研究所』の理事長を務める上昌広医師も、「石川選手のゴルフ場滞在は、待機期間のルールを無視した違反行為」
だと指摘したとのことです。
ちなみに、政府は海外からの帰国者等に対して、健康状態や位置情報の報告を条件に2週間の自主隔離を認め、厚生労働省などは対象者に対して、2週間は自宅や宿泊施設などで待機し、他者と接触しないこと、スマーフォン用アプリで毎日位置情報や健康状態の報告を行うこと、三密回避などの感染防止対策を求めています。
そして、『フラッシュ』は石川遼選手の所属事務所などに事実確認を求めたものの、期日までに回答が無かったといいます。
この報道を受けてネット上では、
- クリーンなイメージをずっと持っていただけに残念
- 日本の水際対策がそもそも緩いのもあると思う。バッハは何日?本当に隔離を見張ってる?遼くんですら普通にゴルフしてるわけだし。
- お手本にならないといけない立場なのに協会としてはコンプライアンス違反。厳し対応をお願いします。
- こうやってゴルフの成績以外で話題になるようになったら終わり。過去の人にならない様もう一度気を引き締めて欲しい
- これは副会長としての自覚ゼロでアウト。コロナが収まってきているとはいえ、だからこそ油断禁物で毎晩飲み会とは論外。副会長辞任が妥当だ
- 全米オープン後、オリンピックの補欠3番手のくせして特別強化選手とかいって、隔離免除で試合出場してたもんな…協会はもう彼を特別扱いするのはやめましょう。
彼が出場しても集客に繋がらないのは数年前からわかってるでしょう。いい加減現実をみてほしい - 何故彼が今の地位なのか、自覚と行動が全てゴルフプレーに出ている。未だに自分は特別だと大勘違いしている。
- 期待をどんどん裏切るなあ。成績のアップダウンは仕方がないけど、こういう行為はほんとにファンを失うよ。
選手会副会長とか関係なくプロゴルファーとして失格でしょ。
などの声が上がっています。
石川遼選手は“ハニカミ王子”と呼ばれていた頃と比べると風貌はすっかりと変わり、伸ばした髪を染めてヒゲも伸ばし、体も大きくなってより男らしさが増し、2018年には史上最年少で日本ゴルフツアー選手会の会長に就任、現在は副会長の立場で様々な活動を行っていますが、自主隔離期間を守らずに仲間たちとラウンドしたり、飲み会などもしていたのが事実とすれば非常に残念ですね。
石川遼選手は今シーズン、まだ一度も優勝はしていないものの賞金ランキングは12位にランクインしていて、11日に開幕する『三井住友VISA太平洋マスターズ』で国内ツアーに復帰する予定となっています。
その直前にこのような問題行動が週刊誌にスクープされ、多くのゴルフファンたちからは非難の声が噴出し、ネット上ではいま炎上状態になっていますが、現時点で石川遼選手サイドは報道に対するコメントなどは出しておらず沈黙しています。
石川遼選手の立場上、この件を完全スルーしてツアーに参加することは許されず、もし報道内容が事実であれば、各団体の副会長を辞任することなども求められるかと思いますが、今後の対応を見守りたいですね。