9日発売の週刊誌『フラッシュ』によって、アメリカから帰国後に2週間の自主隔離期間を無視して、ゴルフや飲み会をしていたことが報じられたプロゴルファー・石川遼選手(いしかわ・りょう 30歳)が9日、文書で謝罪コメントを出すと共に、国内ツアー復帰戦の『三井住友VISA太平洋マスターズ』への出場辞退なども発表しました。
石川遼選手は『フラッシュ』の報道に対して、「支えて下さっているファンの皆様、関係者の皆様にご心配やご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。」
と謝罪しています。
続けて、「帰国時に、空港の検疫にて登録した待機先(ゴルフ場)で、入国者健康チェックを毎日受け、14日間の隔離を行っておりましたが、一部至らない点があったことを重ねてお詫びし申し上げます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。」
と釈明しています。
<↓の画像は、『フラッシュ』が10月27日に千葉のゴルフ場で撮影した石川遼選手の写真>
また、11日から始まる大会『三井住友VISA太平洋マスターズ』への出場を辞退することも発表し、「わたしの自主隔離中の行動に、『日本ゴルフツアー機構(JGTO)』の新型コロナウイルス感染症対策特別トーナメント規定に一部抵触しているとの指摘を受け、今週の三井住友VISA太平洋マスターズへの出場を辞退させていただきます」
と報告し、今後の試合に関しては『日本ゴルフツアー機構(JGTO)』の判断に委ねるとしています。
加えて、JGTOと『ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)の副会長、理事を辞任する意向も表明し、改めてファン等に謝罪しています。
この発表を受けてJGTO関係者は報道陣の取材に応じ、石川遼選手の今後などについては、「今週は欠場するということ。復帰時期は未定で、これから話し合っていく。JGTOとしての処分についても検討中」
と話すにとどめています。
そして、石川遼選手の謝罪コメントなどに対してネット上では、
- 遼君、情け無いよ。良い大人なんだから、自分の立ち振る舞いを考えなよ
- 早急に協会がある程度の厳しい処分を下さないと協会も叩かれそう
- 反省しているの?または、自らにペナルティーを下して自粛するの?何もしないのなら、ただの見せかけポーズだろう
- 一般営業のゴルフ場に行ってるんだから、“一部至らない”じゃないだろ。隔離できてないんだから。1日考えてこんな文かよ。
- “一部”至らない点?「微罪なんだしどうでもいいじゃん」と言ってるように聞こえるが、模範となるべき役職にある者としてあるまじき行動。事の重大さを理解した方がいい。
- 本人のモラルの問題だが、咎める人は周りにいなかったことが不思議
- オリンピック・パラリンピックでの「待機免除」という訳の分からない特例処置が悪しき前例となった気がする。
- 相撲協会なら1年間出場停止だからね。他のプロスポーツ界ではあり得ない行動。厳罰に処した方が彼のため為だろうな
- 裸の王様になっちゃったね。周囲にいる人も彼を調子に乗らせ過ぎた。ここらでガツンと落として、また上がってくるかで彼の真価が問われるね。
松山選手はマスターズ優勝して、もうはるか遠くの見えないところへいってしまったよ。
などの声が上がっています。
石川遼選手は今年6月にアメリカの全米オープンに出場後、本来であれば自主隔離期間にあたるため出場できなかった『日本プロゴルフ選手権』に、「JOC認定オリンピック強化指定選手」の特例措置がとられたことで出場が認められました。
こうしたこともあり、石川遼選手はアメリカから帰国後に自主隔離の待機場所としていたゴルフ場で仲間らとラウンドしたり、飲み会を行うなどしてしまったのでしょうかね。
選手会と日本ゴルフツアーを統括するJGTOの副会長を務めながら、堂々とルール違反するというのは驚きですし、『フラッシュ』の報道内容がもし全て事実ならば、人間性に問題があるのではないかとも思います。
ちなみに、石川遼選手は2011年に違法行為で書類送検されており、滞在先のアメリカで車の運転免許と国際運転免許を取得したものの、日本で運転する場合には、海外に3ヶ月以上滞在中に取得した免許でなければ無効で無免許扱いとなるのですが、石川選手は帰国後に、埼玉の自宅から千葉のゴルフ場などへ行く際に車を運転をしていたことが『週刊文春』の報道で発覚しました。
石川遼選手はこの報道を受けて会見を開き、「自分の不注意、不手際でご迷惑をお掛けして本当に申し訳ない。プロとしてさらに自覚を持って精進していきたい」と謝罪し、7月には道路交通法違反(無免許運転)の容疑で書類送検されましたが、石川選手は任意の事情聴取で「無効とは知らなかった」などと語り、故意に無免許運転したわけではないと判断されたことでJGTOも処分は下しませんでした。
こうした事件から10年が経ち、自主隔離期間を無視した行動で大会参加を辞退、さらに選手会などの副会長を辞任する意向を表明し、責任ある立場でありながら、その自覚に欠けた行動を取っていたのは残念の一言ですが、自身の行動を深く反省した上で再出発を図ってほしいです。