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矢沢永吉が大型台風上陸目前も福岡PayPayドームのコンサート中止にせず波紋。公共交通機関はストップ、対応に非難の声相次ぐ

矢沢永吉が台風14号接近も福岡でライブ決行し炎上…ファンに判断任せ、危険な状況下に開催巡り批判噴出

大型で非常に強い台風14号が九州に接近し、間もなく上陸すると予想されており、気象庁は鹿児島・宮崎に特別警報を出すなどし、暴風・高波・高潮への最大級の警戒を呼びかけています。

こうした状況から複数のアーティストが、九州や近県でのライブを急遽中止にする中で、ロックシンガーの“永ちゃん”こと矢沢永吉さん(73)が18日に、福岡PayPayドームでのライブを予定通り決行し、ネット上では批判が殺到しており炎上状態になっています。

矢沢永吉さんの公式サイトでは16日に、台風14号の接近を受けて開場時間を1時間繰り上げることを発表、17日にはライブを決行するかどうかの最終的な判断を、18日正午までに行うと発表しました。

そして、ライブ当日の18日に公式サイトが更新され、「情報を収集したところ、福岡に本格的に上陸するのは18日の夜と確認しております。当然夕方前くらいから雨や風が強まるのは承知しております。ただ福岡ドームは屋根があり、頑丈に作られた会場であること。雨風が中に入ってこないこと。そして何より『矢沢さん!中止しないでください!』『開催して下さい!』というお声がものすごい数のメールが届いております。」と説明した上で、予定通り18日17時からライブを開催することを発表しました。

続けて、「ご来場いただく方は、ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、帰路につける方のみご来場ください。決してご無理なされず、ご自身で判断してください。」と呼びかけ、ライブに参加出来ない人には後日、返金対応をするとしています。

最後に、「こういう形を取るのは前代未聞のことかもしれません。ただ『開催』の判断に至った今回のコンサートを、みなさんのご協力とご理解で、最高のものにしたいと考えています。」と綴っています。

このように予定通りライブを開催することを発表したのですが、一方でシンガーソングライター・小田和正さん、高橋真梨子さん等は、18日以降に予定していた福岡でのライブを中止しました。

また、九州に隣接する山口県で18・19日に開催予定だった野外フェス『WILD BUNCH FEST.2022』も中止が決定しました。

大型の台風接近を受けてこうした対応が取られる中で、矢沢永吉さんが予定通りライブを開催したことに対してネット上では、

などの声が上がっており、炎上状態になっています。

矢沢永吉さんのファンからも17日時点で、この状況下でのライブ決行に対しては否定的な反応が多く、会場の福岡ペイペイドームは海沿いに立地し、行き帰りに危険が伴うことで中止にしてほしいといった声が上がっていました。

しかし、熱狂的なファンの声を受けてライブを決行すると発表し、それも「ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、帰路につける方のみご来場ください」と呼び掛けていますが、ファンだったら多少無理をしてでも観に行こうとするため、ファンに判断を委ねるのではなく、様々なリスクを考慮して中止にするべきだったと思いますね。

なお、18日17時の時点で、福岡県内の多くの市町村に警戒レベル4の「避難指示」が発令されているほか、福岡空港の発着便は一部を除き、19日も含めて多くの便が欠航となり、市営地下鉄は18日19時から全線で順次運転見合わせ、九州新幹線とJR九州の在来線は19日の始発から終日運転を見合わせるとしています。

こうした状況の中でライブを予定通り開催するというのは疑問しかなく、運営はファンの安全よりも、損害を最小限に抑えることを優先したように見え、この対応で矢沢永吉さんのイメージにも悪影響が及んでいます。

ネット上では大きな波紋を広げ炎上状態になっていますが、何れにせよ、ライブ終了後に大きなトラブルが起こらないことを祈るばかりです。

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